岐洲匠×八村倫太郎が語る“最強のダブル主演”の絆「こんな運命的なことがあるんだと」『佐原先生と土岐くん』インタビュー

特集・インタビュー
2023年12月21日
岐洲匠×八村倫太郎

MBSドラマシャワー『佐原先生と土岐くん』(MBSほか 毎週木曜 深夜1時29分ほか)の第4話(12月28日(木)放送)を前に、W主演を務める岐洲匠さん、八村倫太郎さんにインタビュー。ここだけの撮影の裏話や、お互いの印象などを聞きました。

『体感予報』『4月の東京は…』『高良くんと天城くん』『永遠の昨日』など多種多様なBLドラマを提供してきたMBSドラマシャワーが次に実写ドラマ化するのは、体育教師の佐原(岐洲)とピュアなヤンキー・土岐(八村)のもどかしすぎる恋を描いた鳥谷コウの人気BLコミック「佐原先生と土岐くん」(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)。監督を映画「喝 風太郎!!」やドラマ『ゲキカラドウ』シリーズを担当した柴田啓佑が務める。


◆W主演として、出演が決まった時のお気持ちをそれぞれお聞かせいただけますか。

八村:たぶん、僕一人だったら折れていた気がします。

岐洲:それは僕も同じかも。

八村:本当ですか。匠君とだからできたなと心の底から思っています。本当に出会えてよかったなと思うし、お互い違うやり方で現場を盛り上げて、お互いを支え合うことができたので、ピタッとハマるピースだったなと思います。あざっす。

岐洲:こちらこそ。本当にこんな運命的なことがあるんだと思いました。初めて会った次の日がビジュアル撮影だったのですが、その日が終わって「きっとこの2人の関係は、長く続いていくだろうな」と感じたんです。出会って2日で、これからも続く仲だと思うことってなかなかないと思うんです。ですが、そう思わされましたし、すごく特別なチームになるんだろうなと。実際、大変なことがたくさんありました。ですが、その1つ1つも楽しめたというか、乗り越えられたのは倫太郎だったから。本当に感謝しています。

八村:最強のダブル主演です。

岐洲:ただ、すごく久しぶりの恋愛プラス爽やかな役だったので、とても緊張しました。最近は時代劇に出ることが多かったので、役がずっと重たかったんです。なので、感覚を取り戻そうと、爽やかに演じていた頃の自分の映像を見ました(笑)。

八村:土岐が魅力的な人物で、僕にないものを持っている人でしたし、人生真っ向勝負で挑んでいたので、僕も土岐を演じるに当たって、この作品に真っ向勝負で挑もうと思って、気合は十分でした。

岐洲:スポーツ選手みたい(笑)。

◆演じられた役柄とご自分の共通点はありますか?

岐洲:共通点は多かったです。それにプラスして、2人でお芝居をしていく中で、「ここ、とても似ている」というところが増えていきました。初めは僕が教師役で、キャストの中で一番年上ということもあって、支えようと思っていたんです。だけど実は土岐に支えられていたことに気づいて。佐原が心を開いてくシーンがあるのですが、本当に自分の気持ちとリンクして、自然でいられましたし、お芝居もすごく柔らかくできました。奥底に眠った闇を出すことは苦しいことですが、この人にだったら言えるという、その気持ちを味わえたので、一緒にお芝居をしていてすごく楽しかったです。

八村:ありがとうございます(照)。

◆八村さんはいかがですか?

八村:僕は半々です。土岐と共通するところは、孤独が嫌だ、その孤独が寂しいものであるということを知っているところが一緒だなと思って。僕も、人に無視されたり、興味を持たれていなかったりするのはすごく悲しいですし、土岐はそのまま生きてきてしまって、愛情や思いやりは持っているけれども、それが相手にうまく伝わらなかったり、正直すぎて誰も賛同してくれなかったりして、どんどん一人になってけんかに走ってしまうところがあると思ったんです。もともとは嫌なやつではないことは作品を読んだら分かりますし、だからこそ、土岐は人に思いやりを持って正直に接することができるし、いろんなものに対して新鮮で、人に愛を持って接することができる。僕はそういう思いはあるけれど、変にカッコつけたり、隠したりして、土岐ほど正直になれていないことがあったので、そこは土岐に背中を押してもらって、土岐の良さを世間に知ってもらいたいなと思って精いっぱい演じました。

『佐原先生と土岐くん』第4話©「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS

◆仲良しなことが伝わってきますが、お互いの第一印象と、共演してみての印象を教えてください。

岐洲:正直、倫太郎に会う前は怖かったんです(笑)。キャスト表が送られてきた時に、倫太郎の写真がWATWINGのすごくイケイケな感じの写真で、しかもインスタもめちゃくちゃおしゃれで。ですが実際に会ってみたら、「超緊張しています。よろしくお願いします」と言われて、「あ、大丈夫だ」とほっとして、安心と楽しみに変わりました。

八村:うれしいです。いいギャップでしたね(笑)。僕は最初から安心感がありました。お会いして、すごくいい人だなと思いましたし、一緒にお芝居を重ねていくうちに、お芝居に正面からしっかり考えて向き合われていて。何よりも一緒に作品を作るので、僕は熱量がないとどこか物足りないなと思ってしまうのですが、匠君も熱量がものすごく高かったので、僕もそこに追いつきたいなと思いましたし、なんなら追い越して、匠君の熱量もさらに上げてやるぞぐらいの気持ちでいられたのは、本当に匠君のおかげ。お芝居だけでなく、地方での撮影で日常も一緒に入れたことで、もっと良さを分かることができました。

◆お互いの役柄がどんなところに引かれて好きになったと思いますか?

岐洲:(土岐が)いままで出会ったことのなかった存在であることと、佐原は気持ちを秘めているだけという状態に慣れてしまっているけれど、そんな佐原とは反対に気持ちをオープンにする土岐がいて。佐原の予想外のところから、どんどん突き刺してくる。佐原にとって、これまで心を許せた人はいたけど、それで失敗して、傷を負っていたりするので、本当に初めて心を許せた人でイレギュラーな存在です。

演じていて印象的だったのは、土岐を演じる倫太郎の真っすぐなまなざし。本当に心が真っすぐすぎて、ばって言われた言葉に、勝手にニヤけてしまうんですよ。恥ずかしいのか分からないけれど、ニヤってしちゃうんです(笑)。いとおしいと思った瞬間がいくつかありました。

八村:(ニコッと笑顔で反応)僕は土岐が抱いていた孤独だったり、誰も構ってくれない現状に対して冷め切っていた心に、唯一熱をくれたのが佐原先生だなと。土岐の扉を開けて、心のよりどころになってくれる佐原先生というのが、きっと土岐にとってはすごく大事で、ずっと自分のことを気にかけてくれているし、人にこんなに愛情をぶつけていいんだ、正直になっていいんだと思ったのは、きっと佐原先生がいたからだと思うんです。そういう存在がいるのはすごくすてきだなって思います。

◆佐原先生と土岐くんの関係について、感じたことはありますか?

八村:愛だよね。

岐洲:いろんな形から始まるものがありますが、本当にちゃんと愛が詰まっているよね。コメディだから、真面目にふざけている部分もありますが、この『さはとき』でキュンと思えるところは、カッコいいせりふを言ったり、キラキラってしているところよりも、ちょっと重めのシーンに詰まっていると思っています。

八村:同じだ。

岐洲:すごくすてきだなって。早く先が見たいですね。

八村:ヒューマンドラマでもあるなというのはすごく思います。

◆人気漫画が原作ということでプレッシャーはありましたか?

岐洲:ありましたね。

八村:原作が素晴らしいと思ったからこそ、やりたいと思いましたし、原作に対して思いを寄せているファンの方々がいらっしゃることも意識して。ですが、僕は現実世界で実写化しても原作には届かないと思うんです。真似をしたら絶対に原作には届かないですし、それは演じる上で違うのかなと。僕が土岐を演じることで僕という要素が入ってしまうから、絶対に違うやり方になるだろうなと思ったので。もちろん原作を読み込んではいますが、演じる上では原作を意識しすぎないようにしました。理由は、絶対に原作の土岐を追ってしまうと思ったからです。原作の土岐はああいう顔していたから、こういう顔を作らなきゃなって。もうそれは僕から生まれたものではないので、しっかりと僕が土岐について考えて、佐原先生を演じる匠君と一緒に過ごして、現場の雰囲気、周りのキャストの皆さんとのコミュニケーションがあって、僕が演じる土岐がいるので、そこは原作とはまた違ったドラマの土岐だと捉えてほしいです。

◆岐洲さんはいかがでしょうか?

岐洲:倫太郎と考えが似ていて、原作には原作の良さがあって、ドラマにはドラマの良さがあると思っています。僕も原作を読みましたが、シーンごとに読み返したりはせずに、本当に自分が思った感情をそのまませりふに乗せていますし、自分が思ったことしか言えなかったです。僕たちは思うままやって、それを言葉を監督がちょっと原作に寄せるとか、うまくコントロールしてくれて、すごくやりやすいチームでしたし、何より2人で土岐と佐原先生について話せたことが大きかったです。

八村:整理されますよね。

岐洲:そうそう。だから、現場に入って新しい悩みが生まれることはあっても、現場に向かう時には悩みはなかったです。本当にすごく爽やかで新鮮な気持ちで取り組めました。

八村:今回このドラマを通して、原作ファンの方々にも土岐や佐原先生はもちろん、あらためてこの作品は素晴らしいなと思ってもらえたらうれしいです。

◆作品を演じるに当たって、何か心掛けたことは?

岐洲:何よりも2人で話し合えたことが、自分の中では準備になったというか、高め合えて、いいものになったかなと思います。

八村:今回、匠君と一緒にやってきて、絶対にこの関係値から生まれるものがあるなと、早々に僕は思えたので。

岐洲:僕も思った。

八村:なので、ここの関係値をもっとより濃いものにしていって、自分たちでどんどん追求していく方がきっと良いものが生まれるなと思いました。

岐洲:安心感があったんですよ。倫太郎に会った時に、ちゃんといとおしく思えるという自信がありました。

岐洲匠×八村倫太郎

◆話し合ったことが大きかったということですが、作品を作る上で共通して心掛けたことや話したことはありますか?

八村:序盤から仲が深まったと言っていますが、それにもグラデーションがあると思っていて。だんだんと芝居を通してでも、日常でも弱みみたいなものがどんどん僕に対して出てくるようになって。僕は弱みを人に見せられることはとてもすてきなことだと思っていて。だからこそ隙が生まれるし、その隙に人は入りたいと思うし、その弱みを見せてくれたことに対してもっと助けてあげたいって思うからこそ愛が生まれるし。だから、その関係値はやっぱり日頃しゃべっていかないと生まれない信頼関係だと思うので、2人でいろいろ話し合っていった結果、自然と頼ってくれているのかなと。

岐洲:本当にその通り。キャストの中で僕が一番年上だったんですよ。いつも年下の方にいるのでそういうことがあまりなくて、なのでしっかりしないと、と思っていたんです。正直甘える気はなかったのですが、自分が難しいな、苦しいなと迷った時に土岐が支えてくれるような存在だったので、そこにどんどん自分の弱さを見せられて。それがお芝居にもリアルに出ていたと思うし、倫太郎が言ったように、日常で過ごした会話や、2人の関係が佐原と土岐にも出ていたと思うし、その場で生まれた土岐への感情はすごくリアルだったし、本当に心が開けました。

八村:僕ら、今風呂に入っています?(笑)

岐洲:こういうことを話していたね。

◆共演者の方とこんなにがっつり話すことって普段はありますか?

八村:僕は前作もスパンが長い作品だったので、共演の人と仲を深め合う時間がわりとあったんです。今回の現場はスケジュールもタイトで、前回のようなことができるのかなと思っていたら、ありがたいことに地方に宿泊しての撮影で、しかもみんな1つ屋根の下で。みんなで集まれるような集会所みたいなところに掘りごたつがあったり、大浴場があって一緒にお風呂に入ったりできたので、すごく濃い時間を過ごせました。そこがもうすごく今回の現場は恵まれているなと。

岐洲:合宿所みたいだったよね。毎日のように風呂に一緒に入って、ご飯も一緒に食べて、語り合って、そして寝るっていうのはこれまでなかったですね。舞台だと、稽古場で話せるけど、そこにはいろんな人がいて1対1で話せなかったりすることも多いし。さすがに、裸の付き合いなんてこともないから、すごく貴重でした。

◆共演者の皆さんのエピソードも教えてください。

八村:1人1人が面白いよね(笑)。

岐洲:そう。でも僕は藤堂慎治(松本大輝)、藤堂拓也(百瀬拓実)の藤堂兄弟が好き。大輝とももたく(百瀬)が変なんだよね(笑)。ももたくに関しては、掃除が苦手らしいけど、逆に大輝はめちゃくちゃきれい好き。きれい好きすぎて、大浴場にみんなで入っている時に、「温まったから出るか」「分かりました、出ましょう」とみんなが出てきた中、大輝だけ全然出てこなくて。やっと出てきたと思ったら、「もう1回、体を洗っていました」と(笑)。

八村:すごく丁寧だった(笑)。実際に大輝がリアル兄貴のように片付けとかしていて。

岐洲:ももたくに掃除の仕方を教えてあげていて、そこでももたくは机の拭き方を覚えていました(笑)。

八村:地方での撮影で、ももたくは2日間帰れるスケジュールだったのですが、現場が好きすぎて、そのまま現場にいたり、自分のラストシーンがクランクアップした時は泣いていなかったのに、僕らのクランクアップの時に、1人だけ「いいチームだった」と言って大号泣していて(笑)。それがとてもかわいかったですし、すごくうれしかったですね。特に僕は初主演でチームの雰囲気が良くなるようにと、いろいろ考えていたのですが、それを見た瞬間にすっと肩の荷が下りて、「あ、良かったな」と思いました。

岐洲:堀海登はカッコいいと思ったこと全部やってしまう人。

八村:料理もうまいんですよ。泊まっているロッジからスーパーまで時間がかかるので、現場から近いスーパーに寄って、僕らが帰ってきた時に、「みんなで食べようぜ」と言って、包丁なども自分で買ってカルパッチョだったり、カプレーゼだったりを振る舞ってくれて、おいしかった。

岐洲:おいしかったよね。火が使えなかったんですけど、限られた状態で、見たことない調味料などをうまく使って、いろんなことをやってくれていたよね。弁当の具を湯煎して温め直してくれたり。

八村:そうそう。利瀬を演じた曽野舜太は、利瀬を演じている時の声が特徴的で。その声を匠君が率先して物まねをしていたら広がって、最終的にみんなが利瀬の話し声でしゃべっていた。

岐洲:その物まねをしながらみんなで人狼もしました。

八村:しましたね。超いい現場でした!

◆コミカルな部分も多い本作ですが、こういうところを見てほしい、難しかったというところはどこでしょうか?

八村:土岐は動きも面白いので毎回新しくしたいなと思っていました。リアクションも一辺倒になってしまうところが多いので、そこを1個1個新鮮なものにしたり。でも演じたのは僕なので、僕から来る動きでその土岐を表現するとなった時に、毎回誰かが「お!」ってびっくりするような動きを入れてみることは意識しました。

岐洲:僕はどちらかというと、その土岐の突発的にする動きにびっくりしたりとか、土岐の表情でほほ笑ましくなったりすることが多かったので、僕は何するんだろうと楽しく見ていました。たぶん監督とそこは似ているかもしれないです。監督が一番楽しんでいたもんね。

八村:楽しんでいた。

岐洲:誰よりも本当に楽しんでいて、それが現場の明るさにもつながっていた気がします。

八村:本当にスタッフさんもみんな明るかったです。

岐洲匠×八村倫太郎

◆ここまで放送された1話、2話での裏話を教えてください。

八村:1話のラスト付近で佐原先生にタバコを取り上げられて、あめを口に入れられるところは、初めて1人になった時に、思わず心が爆発して、あめをヒュッと出しちゃうんです。そこは見ていてちょっとクスッとするところもあれば、共感を生んでキュンとする人もいると思うのですが、その後にもう1回あめを口に入れたんです。あれは演出にはなくて、自分の心がふわとなったので、アドリブで口に入れました。そこは監督がすごく気に入ってくれていて、僕もすごく好きなしぐさなので、そういう過程で生まれたよとシェアしたいです。

岐洲:こんなに走る?っていうぐらいに走ったので、本当に大変でした。体育教師の役なので、 余裕で走る佐原と台本に書いてあるんです。どれだけ追いかけても、土岐に「どれだけ、体力あるんだよ」と言われる設定なんですけど、実際は倫太郎が僕の5倍ぐらい体力があるので(笑)。だから、疲れてない感じで、めちゃくちゃ余裕を見せて頑張って走ったので、大変でした。

八村:僕も筋肉痛になりました。

岐洲:ただその肉体的疲労のおかげで、チームが1つになったというか、カメラマンさんも、みんな走っていたから大変だったよね。

八村:やっぱり最初に一緒に汗かくっていいですよね。

岐洲:しかもその初日、朝から夜まで撮影でどっと疲れたんですよ。でも、倫太郎は1回東京に帰って、僕1人でロッジに泊まることになって。しかも、テレビなど何もなくて、いるのはカメムシぐらい(笑)。初めてのホームシックじゃないですけど、孤独を感じて、気を抜いたら泣きそうになりました。

◆学生時代に出会った先生で印象に残っている先生はいますか?

八村:小学1年生の時に出会った若い男の先生なんですが、僕がちょっと家庭の事情で気分が落ちた時に悪ふざけをしてしまったことがあって。その時に「おまえ、そんなことをしたら誰が一番悲しむのか分かっているのか」と全力で叱ってくれて。特に母親を大切にしろと教えられて、見事にお母さん子に育ちました(笑)。

岐洲:中学生の頃に、ちょっとやんちゃな人たちと一緒にいて、連帯責任ということで、先生から「おまえたちで文化祭を盛り上げろ」と言われたことがあって。そこから何か行事があるたびに、仲間たちとダンスパフォーマンスしたり、お笑いのようなことをして。今でも、その仲間たちと仲が良いので、その先生が集めてくれなかったら、今みたいな絆は出来てないですし、よかったなと思います。

◆あと10日ほどで2024年を迎えますが、どんな年にしたいですか?

八村:2024年は2月にWATWINGで武道館に立つという大きいイベントがすぐあるので、それを大成功させたいなと。きっとそれが大成功したら、2024年もいいスタートが切れると思うし、もっと音楽業も、俳優業も自信を持って楽しんでやっていけるのではないかなと思います!

岐洲:僕は母に人に迷惑をかけるなと言われていて、その言葉を大切にしてきたのですが、時にはその教えで自分が出せなくなる時もあって。周りに迷惑がかからないのであれば、自分をどんどん出してもいいなと思って行動してきました。自分を出せている方だと思っていたのですが、この現場にいて、全然そんなことないなと感じて。なので、感じたことある刺激でも、初めて感じた時のように、ちゃんと刺激を感じられるような、柔軟な心でいたいなと思います。

◆最後に、第4話の見どころを教えてください。

八村:藤堂兄弟の絆を通して、土岐が葛藤するシーンがあって、土岐が初めてぶち当たる壁みたいなところが描かれているので、そこに注目していただければなと思います。

岐洲:4話は好きな回です。藤堂兄の方を佐原が支えて、藤堂弟を元気づけるのが土岐で、みたいなところも好きですし、何より佐原からすると、自分の弱い部分を、過去にこういう人がいたという感じで話すんですけど、初めて心の深い部分を表に出す回でもあるので、どんどんコメディから人間ドラマになっていくところが見どころなんじゃないかなと思います。

『佐原先生と土岐くん』第4話©「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS

第4話(12月28日放送)あらすじ

文化祭のあと、土岐奏(八村倫太郎)は偶然資料室でスクラップブックを見つける。そのスクラップブックには、高校時代の佐原一狼(岐洲匠)が水泳で全国大会に出場し、大学ではオリンピック代表候補に選ばれたという輝かしい記録が残されていた。しかしそのことについて興味津々で佐原に尋ねてみると、佐原は急に態度を一変させるのだった。一方、土岐は藤堂兄弟のある秘密について知ることになる。そして、兄の慎治(松本大輝)の心の葛藤に気づいた佐原は、自身の過去について語り始め…。

PROFILE

岐洲匠
●きず・たくみ…1997年4月13日生まれ。愛知県出身。A型。第27回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』出身。主な出演作品は、『宇宙戦隊キュウレンジャー』『アンラッキーガール!』、NHK大河ドラマ『どうする家康』など。舞台「笑わせんな」(2024年2月8日(木)から上演)が待機中。

八村倫太郎(WATWING)
●はちむら・りんたろう…1999年7月28日生まれ。神奈川県出身。A型。WATWINGのメンバー。主な出演作品は映画「サバカン SABAKAN」、『君の花になる』など。「WATWING Let’s get on the beat Tour Special Edition in 武道館」が2024年2月8日(木)に控える。

●hair&make/八十島優吾(Yasoshima Yugo)(岐洲)、七絵(nanae)(八村) styling/朝倉豊(Yutaka Asakura)(岐洲)、永井和(KAZ NAGAI)(八村) 衣装協力/レザージャケット101,200円(アヴィレックス/アヴィレックス新宿店︎03-5367-2013)、パンツ67,100円(スキンズ/株式会社スターゲイツ︎050-6867-2601)、ネックレス39,600円、小指のリング26,400円(全てグッドイェラ)、人差し指のリング36,300円(ノブイケグチ/ノブイケグチinfo@nobuikeguchi.co.jp)、その他スタイリスト私物(八村)

番組情報

『佐原先生と土岐くん』©「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS

ドラマシャワー『佐原先生と土岐くん』(全8話)

MBS
毎週木曜 深夜1時29分~

テレビ神奈川
毎週木曜 深夜1時~

群馬テレビ
毎週火曜 深夜0時30分~

とちテレ
毎週水曜 深夜1時~

テレ玉
毎週木曜 午後11時~

チバテレ
毎週木曜 午後11時~ ほか

CS放送「女性チャンネル♪LaLa TV」:2024年2月4日(日)スタート
毎週日曜 午後11時30分~

<配信>
TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり

出演:岐洲匠、八村倫太郎(WATWING)
曽野舜太、松本大輝、百瀬拓実、堀海登

原作:鳥谷コウ「佐原先生と土岐くん」(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)
構成・脚本:三浦有為子
脚本・楢原拓、木原梨花、村上かのん
オープニング主題歌:WATWING「I donʼt care」(TOY’S FACTORY)
エンディング主題歌:アツキタケトモ「#それな」(Polydor Records)
音楽:遠藤浩二
監督:柴田啓佑
制作プロダクション:ビデオプランニング
製作:「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS

公式サイト:https://www.mbs.jp/sahatoki/
公式X:@tunku_shower
公式Instagram:@tunku_shower

©「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS