齋藤璃佑「“ここで何やろうかな？”という思考が出てくるように」『爆上戦隊ブンブンジャー』連載Vol.4【こぼれ話】

スーパー戦隊第48作となる『爆上戦隊ブンブンジャー』（テレビ朝日系）は、子供たちに圧倒的な人気を誇る「クルマ」をモチーフに、タイヤやスピードメーターをイメージしたレーシングスーツに身を包んだヒーローが、困難を知恵と技術で乗り越えていく物語。新しい時代を爆アゲる、大胆不敵で前向きなヒーローたちの活躍を描く。

TV LIFEにて掲載中のキャスト連載「爆DAYS」第4回（9号／4月24日発売）に登場するのは、ブンブラック／阿久瀬錠役の齋藤璃佑さん。真面目で誠実なご本人とも通じる錠の役どころや演じる上で感じる難しさ、印象深いシーンなどを語ってくれました。こちらでは、誌面に収まりきらなかったエピソードを紹介します！

◆錠という役を演じるに当たって、監督やスタッフの方から何か要望はありましたか？

錠以外の男子メンバーは感情を表に出すタイプでなく、どちらかというとみんなクールなので、錠は感情を全面に出し、場を盛り上げるようなキャラクターであってほしいと。みんなでわちゃわちゃしているようなシーンではアドリブで演じる部分も出てくるのですが、過去に監督から「それだと盛り上がりが足りない」と言われたことをきっかけに、そういうシーンでは吹っ切れてやるようになりました。最近は、もはや台本を頂いた段階で「ここで何やろうかな？」という思考が出てくるようになって（笑）。僕個人としても皆さんの笑顔が見られるのはうれしいですし、どうすればひとつ面白さを入れられるかな、というのは今も勉強中です。

◆ブンレッド／範道大也役の井内悠陽さんとは同い年で“年下組”として一同から愛される齋藤さんですが、ご自身から見たキャストの雰囲気は？

本当に仲が良く、誰と2人きりになっても気まずさを感じないです。みんな優しいので何でも話せますし、分からないことがあれば聞き合える、いい意味で気を使わなくていい関係といいますか。みんな同じ俳優として尊敬する部分はたくさんあるのですが、人として対等に関わってくれるので、すごく助けられています。

◆そんな5人でいる時の齋藤さんのポジションは？

基本的には、話を聞く側です。というのも、年上組の3人（葉山侑樹、鈴木美羽、相馬理）がめちゃめちゃしゃべるんですよ！（笑）一般的には年下のテンションに年上が合わせてはしゃぐ…というパターンが多いと思うのですが、僕らの場合は年上がはしゃぐという（笑）。しかもその会話がまた面白く、僕もたまにツッコんだりするのですが、どうしても年上組にはかなわず…。ラジオのリスナーのような感じで、いつも楽しくみんなの会話を聞いています（笑）。

◆前回、ブンピンク／志布戸未来役の鈴木さんにインタビューをした際に「璃佑君は他の人のせりふも全て覚えている」とおっしゃっていました。どのような心持ちで本作の現場に？

これは最初の頃、他の人がまだせりふを言っているのにせりふを被せてしまったことがあり、自分の意識の低さを目の当たりにしたことがきっかけです。これではダメだ、このままではこの先うまくいかないぞ…と感じて。そこからは勉強も兼ね、他の人のせりふも「自分だったらこう言ってみたいな」などと考えたりしながら覚えています。作品に対する思いも、そして技術の向上にもつながるものがあるのかなと思いますし、スーパー戦隊恒例の“入れ替わり回”なんかがあった時にも役立つかなと（笑）。今後もそういう心構えで臨んでいきたいです。