「ある意味、夢の中みたいな番組だった」トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行【第64回】

特集・インタビュー
トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行
7時間前

お笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎さんがTV LIFEで連載中のコラム「トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行」。「今年売れる」と言われ続ける中での出来事や本音が綴られた“飛躍を夢見る芸人の備忘録”をwebでも公開します。今回は、『5時に夢中!』にゲスト出演した話。(TVLIFE 2025年10月1日発売号より転載)


「ある意味、夢の中みたいな番組だった」

先日初めてTOKYO MX『5時に夢中!』にゲスト出演させていただいた。MX自体はアンミカさんとクリス松村さんとご一緒させていただいていた『日曜はカラフル』以来。あの頃のように他のテレビ局では得られない刺激があるはずと、ワクワクしながら本番に臨んだ。

生放送が始まると、MCの垣花正さんが初登場である僕のプロフィールをフリップで紹介してくれた。その中で、特技の欄に書かれていた「英語」と「エビ反り」を見た松田ゆう姫さんが「同時にやって!」という前代未聞のリクエストをしてきたのでスタジオの真ん中に移動してそれを披露したらとんでもないスベり方をした。松田さんも明確に「つまんなかった」と口にしており、「なんてこと言うんだよ!」とツッコみながらも内心「僕が求めていたMXだ」と大喜びだった。

その後は出演者たちによるディベート対決のコーナーに。どうやら以前にもやったことあったらしく、経験者の松田さんと小原ブラスが口々に「なんでまたこの面白くない企画やるのー?」と文句を言っていた。僕、初登場で面白くないコーナーに参加するのかよ。

初戦は代打MCで出演の中川安奈さん対松田ゆう姫さん。戦っていない演者が審査を務めるのだが、なかなか見応えのある対決で接戦の末松田さんが勝利を収めた。

次にブラス対森本の勝負だったのだが、終始ブラスのキレある論調に押されまくり。過去に別番組で呂布カルマさんにディベートでこれ以上ないくらいボコボコにされた苦い思い出がフラッシュバックするほどの試合内容だった。どう考えても負けが確定していると思いきや、判定はなぜか中川さん以外が僕の札を上げており勝ち上がってしまった。理由を聞いてみると垣花さんは「レギュラー陣の決勝よりもゲストにいってほしかったから」、松田さんは「決勝で弱い方と当たりたかった」という、考えうる最悪の勝因だった。

決勝はそのバチが当たったかのように松田さんのディベート力が大失速。しかしそれに負けじと僕のパフォーマンスもその日の最低点を叩き出し、ゆっくりと放送事故を起こしてしまうハメに。結果的に消去法で松田さんが優勝していたが、お互い大敗したみたいな顔をしていた。

そして最後はなぜか僕がMCとなり、過去に自分がしたツッコミをクイズ形式で紹介するという暴君のようなコーナーで締めくくった。お笑いライブでも見たことないクレイジーな構成だ。

一応気になって番組のWikipediaを見てみたら「ジャンル:報道番組」と書いてあった。ここに高らかと宣言させてください、僕はTOKYO MXに夢中です。


森本晋太郎
●もりもと・しんたろう…1990年1月9日生まれ、東京都出身。お笑いトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当。プロダクション人力舎のお笑い養成所・スクールJCA21期を経て、現在はテレビやラジオで活躍中。趣味でもあるツッコミに特化したYouTubeチャンネル「タイマン森本」も好評。初の書籍「ツッコミのお作法」(KADOKAWA刊)も好評販売中!

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