「BiSの“Do you remember Rock’N Roll TV”？」第73回：トギー「聲の形」

BiS（ビス）のメンバーが、TV LIFE webで連載コラムに挑戦！　過去2度の解散と再結成を経て、新メンバーオーディションで選ばれた4人で第3期BiSとして活動開始。現在はメンバーチェンジを経た新体制で活動中の彼女たちに、思い出のテレビ番組や映画を紹介していただきます。それぞれに強力な個性を持つメンバーの脳裏に、鮮烈なインパクトを残した作品とは…？　第73回は、トギーさんが映画「聲の形」（2016年）への想いを語ります。

はじめまして！　BiSのトギーです！

私は汗かき体質すぎて、涼しい恰好をしていても汗だくになってしまい、なんて困ったちゃんなんでしょう（笑）。
さて！　そんなトギーが今日紹介するのは、コチラ！　映画「聲の形」です！

小学校時代に、先天性の聴覚障害のある硝子をいじめていたガキ大将の将也は、あることをきっかけにいじめられる側になり、人を信じられなくなって他人の顔に“×マーク”が見えるようになります。孤立した将也のことを唯一ずっと気にかけていてくれたのは、将也がいじめていた硝子でした。でもそのことに気付いた頃には硝子は転校していて……というのが、物語の始まりです。

いじめられるようになって他人の顔に“×マーク”が見えるようになって、人との関わりを自分からシャットアウトしてしまった将也がどのように変わっていくのか、“×マーク”はどうなるのかもすごく物語において重要なポイントになっていきます。
この作品では、登場人物のほとんどから人間の弱い部分や汚い部分を垣間見れて、「これは物語だ」と割り切って見れないくらいリアルな内容に思わず感情移入してしまいます。

私が印象的だったのは、硝子の補聴器を将也が無理やり引っ張ったとき、耳から血が出てしまったシーン。
この作品を見たときは、なぜ血が出たのか分からなくて、そのあとすぐに調べて補聴器がどういうものなのかを理解しました。
どんな理由であれ人を傷つけてはいけないけど、無知のせいで知らないうちに傷つけてしまうことがあるかもしれないと怖くなったシーンでした。

また、小学生の頃ってまだいろいろな経験をしていないので、硝子のような人の個性に寄り添って接することはより難しいことだと思いつつ、小学生ならではの残酷さを感じるストーリーは、リアルすぎて心が重くなりました。

この作品を見て私は、自分の中の当たり前を知らず知らずに他の人に押し付けてしまいそうになることってあると思うんですが、相手の気持ちに立ってしっかりと考えて人とお話できるようにしなくてはと強く思いました。

あと、どんな時でも優しい硝子を通して、“生きていていいんだ”っていうメッセージが作品に込められている気がしました！

より人を大切にできるようになる作品なので、本当におすすめです！　ぜひ見てください！
以上、BiSのトギーでした！　またねー！

＜トギー　PROFILE＞

超人的な体力と元気でグループを支える京都出身の18歳。148cm。

トギー Twitter：@TOGGY_BiS

＜BiS　PROFILE＞

英語で“Brand-new idol Society”の略／日本語で“新生アイドル研究会”。
2010年にグループ結成し、全裸PVを始めとする破天荒なプロモーションで世間をにぎやかす。目標の“日本武道館”ワンマンを諸事情により断念し、2014年に横浜アリーナで解散。その後、再結成をするも2019年5月11日にマイナビBLITZ赤坂ライブにて2度目の解散。
第3期BiSオーディションを実施し、応募総数2,000名を超える中、音楽活動経験がない“素人”だけで構成された第3期BiSの活動がスタート。活動開始半年間で、“モザイクMV”、“200km駅伝”、“24時間ライブ”など、BiS伝統の過激な企画を連発し、音楽業界に大きなインパクトを与える。
“ゲリラでの新曲発売”や”同楽曲を101回連続でパフォーマンスするドキュメンタルMV公開“など、現在も泥臭くもエモーショナルな活動を展開。
2021年11月にはナノ3、2022年10月にはヒューガーが加入。2023年1月にメンバー2人が脱退するも、「WACK合同オーディション2023」にて新メンバーのイコ・ムゲンノカナタ、クレナイ・ワールズエンド、シオンエピックの3名が加入し、6人体制となる。
“日本武道館”という夢の続きは、第3期BiSに託される。