“料理人のM-1”『DRAGON CHEF 2021』北海道代表・フレンチ下國伸シェフが初代王者に

バラエティ
2021年07月04日

『DRAGON CHEF 2021』

次世代スター料理人発掘番組『DRAGON CHEF 2021』(テレビ朝日系)で、北海道代表の下國伸シェフが優勝。MCの山里亮太(南海キャンディーズ)、須賀洋介総監督、優勝者・下國伸シェフのコメントが到着した。

7月4日に放送された準決勝では、サバイバルラウンドを1位通過した北海道代表・フレンチの下國伸、2位通過の福岡代表・フレンチの山下泰史、3位通過の大阪代表・中華の花田洋平、敗者復活した京都代表・和食の中川寛大が「デリバリー料理」で激突。

宅配でも人気の高い「ハンバーグランチプレート」をスタジオで作り、梅沢富美男・明子夫妻、IKKO、寺島しのぶ・眞秀親子にデリバリー。さらに総監督・須賀シェフが試食して審査を行い、山下と下國が決勝に進出した。

決勝は、コース料理対決。審査をしたのは、今田耕司、林修、冨永愛、YOU、新川優愛の食通芸能人5人と、服部幸應、14年連続ミシュラン三つ星の神田裕行、中国料理研究家の小薇、肉料理のスペシャリスト・中井松太郎、スイーツ界の重鎮・鎧塚俊彦のプロ料理人5人に、総監督の須賀を加えた11人。スペシャルサポーターとして『M-1グランプリ 2020』チャンピオンのマヂカルラブリーが参加した。

審査の結果、初代チャンピオンは北海道代表の下國に決定。下國が決勝で披露したコース料理の前菜は、トマト料理3品。1品目はパン・コン・トマテというスペインのトマト料理をアレンジしたもの。2品目はじゅんさいのドリンク。3品目はカプレーゼ。

林は「全体としてはすごく繊細で、バニラの甘みが基調になってて、最後の決め手はトマトですね。トマトがちゃんと主役になるように計算しつくされた料理だと思います」と分析。

冨永は「不思議な味がしますね。いろんな味が次々とする前菜ですね」と、今田も「トマトの3種類、全部食べさせ方が違うんですけど、主役が全部トマトでした。そこにいろんな味つけがあって、めちゃくちゃうまい。うま今田!」と大絶賛した。

メインは豚肉2皿。1皿目は、豚バラを塊のままコンソメでゆで、極薄にスライス。その脂と相性のいい牡蠣を包み、コンソメでスープに仕上げた。2皿目は、北海道特産の果実ハスカップと、もろみ味噌をペーストにし、豚肉にまとわせてマリネ。ハスカップと味噌の成分で肉を柔らかくして、フライパンとグリルで焼き上げた。ソースにはまず溶かしバターをかけ、ホースラディッシュで優しい辛味と爽やかな香りを足し、肉本来の味を引き出している。

これには、YOUも「一個一個ちゃんと味がするし、構成力がすごいのかな。すごいおいしい」とにっこり。

鎧塚も「全体的に僕はバターをすごく感じてます。ホースラディッシュをうまく使ってらっしゃる。スープは肉よりも海の味がすごくして、2皿目のお肉の方がしっかり豚肉の味がして、非常にバランスが取れた料理だと思います」と感想を語った。

さらに、テーマ食材・宮崎県産の糖度の高いマンゴーを使ったデザートを試食した服部も「マンゴーをデザートにするためには、それ以上おいしくしなきゃいけない。その意味では、酒の使い方も抜群で、なかなかいいですよこれ」と称賛の嵐だった。

番組公式サイトでは、スペシャルコンテンツ『番組未公開!シェフの裏話』を公開中。下國ら決勝・準決勝進出者を含めた7人のシェフが、今大会の裏話を語っている。

MC・山里亮太、須賀洋介総監督、下國伸シェフ インタビュー

◆これまで須賀総監督からかけられた言葉で一番印象に残っているのは?

下國:どれにしようかなと思うくらい、ホントに思い出が多すぎて(笑)。一番心に残っているのは「下國君、こんなもんだっけ」。あの言葉で、自分は絶対このままじゃダメだ。DRAGON CHEFという大会だけじゃなく、料理人として、もっともっと頑張って成長しないと、と思いました。だからこそ、この大会に出て、須賀洋介シェフと出会えて、そこが一番うれしいです。

◆下國さんの言葉を聞いていかがですか?

須賀:下國さんは大会を通して一番成長した人だと思うんです。一番戦ったし、一番苦しんだ。だから、この優勝は本当にうれしくてしょうがないと思います。下國さんたちが今日戦っているのを見て、僕もやりたいなと思いました。この大会、年齢制限なくていいんじゃないですか(笑)。

山里:確かに梅沢富美男さんも出たいって言ってました(笑)。

◆優勝賞金1000万円の使い道は?

下國:やっぱり食の未来に使いたい。例えば、僕が何か次やることへの資金だったり、今働いているお店での資金だったり、とにかく食に関わる何かに使いたいと思っています。

◆初代チャンピオンとなった下國さんに今かけたい言葉は?

山里:大変だったでしょう(笑)。これからDRAGON CHEFがずっと続いていくためには、初代がスゴいっていうのが大前提です。DRAGON CHEFがずっと皆から憧れられる、DRAGON CHEFに出れば人生変わるんだって思ってもらえるようになるには、これからの下國さん次第。今からまた新たな挑戦が始まったと思って、頑張っていただきたいと思います。

◆DRAGON CHEFを知ったきっかけは?

下國:知ったのは、ちょうど新型コロナで新しいことに挑戦したくてもできない時期でした。そんな時に、この大会のことを聞いたので、これは挑戦するべきだなと思ってエントリーしました。

◆決勝の投票。芸能人の方の票が立て続けに下國さんに入っていった時の気持ちは?

下國:まだ油断はできない、まだ分からないと思っていました。ただ純粋に、須賀シェフの票はうれし過ぎました。

◆総監督・須賀洋介から厳しい言葉をかけられつつ、(サバイバルラウンドで)連戦していた時の本音は?

下國:逃げたかった(笑)。本当にもうやめて、休んでいいでしょって思ったんですけれども、まあそういう運命なんだなと。ギリギリ勝てるのが僕なんだなって感じですから。快勝なんて今まで一度もなかったですから。今日も戦い終わった後、審査を待っている間は、負けたと思っていました。

『番組未公開!シェフの裏話 SPECIAL INTERVIEW』
https://www.dragonchef.jp/sp_interview

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