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瀧内公美「この仕事を選んだことは間違いじゃない」映画「彼女の人生は間違いじゃない」海外進出も決定

130101_01_R 7月15日より公開中の映画「彼女の人生は間違いじゃない」の初日舞台挨拶に、主演の瀧内公美をはじめ、光石研、高良健吾、廣木隆一監督、そして主題歌を歌うジャズシンガーmegが登壇した。

「さよなら歌舞伎町」「ヴァイブレータ」など、自分の居場所を探し求める大人たちの衝突や愛を、ときに鋭くときに温かく描いてきた廣木隆一監督。どうしても描きたかったという自身の処女小説の映画化であり、文芸作品の映像化に定評がある廣木監督の真骨頂ともいえる新作映画「彼女の人生は間違いじゃない」が、7月15日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他にて全国順次公開となった。

 主人公は、週末になると高速バスで渋谷に向かい、円山町でデリヘルのアルバイトをする女性・みゆき。週末が終わって彼女が戻る先は、父と二人で暮らす福島の仮設住宅だ。2つの都市を行き来する日々に、彼女が求めたものは何かを描く。

 物語の舞台は、震災から5年後の福島。福島は廣木監督の出身地でもある。みゆきという体当たりの難しい役どころに全力で挑んだのは、「日本で一番悪い奴ら」の瀧内公美。亡き妻を今も慕うみゆきの父親には、多くの名匠に愛され、最近では「恋人たち」「共喰い」での好演も記憶に新しい光石研。素性を隠すデリヘルの従業員には主演映画「横道世之介」で数々の映画賞を受賞、月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」主演など、人気、実力ともに兼ね備える俳優・高良健吾。そしてみゆきの同僚で市役所職員の男性には、「聖の青春」でのプロ棋士役など、独特の存在感で異彩を放つ柄本時生と、物語に深みを与える実力派俳優が勢ぞろいした。

 満席の中、瀧内は「暑い中、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」と観客に感謝の言葉を。光石も「今日は本当にお暑い中ありがとうございます。何かを見て感じて、どうぞ宣伝してください!」と挨拶。高良は「この映画が原作として生まれるときから話を聞いていたので、映画の公開まで立ち会えてうれしいです」と万感の思いを伝えた。廣木監督も「今ここにいられることがうれしく、興奮しています」とようやく公開初日を迎えたことに笑顔を見せた。

 瀧内は「経験したことのない感覚だけど、実際に起きたことでもあるから、(そういった感情を)表現しないといけないことは難しかったけれど、廣木監督とスタッフの皆さんに助けてもらいました」と撮影時を振り返る。主人公のみゆきに共感する部分はあるかとの問いには、「みゆきは前に進む力がある、自分の失った居場所を探す力があって、すごく強い人だなと思いました」とコメントした。

 オーディションで瀧内を抜てきした廣木監督は「最初に会ったに、この人しかいないと思った。瀧内の抱えている悩みが、主人公に通じるなと。でも現場ではなかなか手強かったね(笑)」と笑い交じりで語った。瀧内は「廣木さんは怖い部分もあるけれど、ちゃんと現場で(みゆきの)感情が出てくるまで待ってくれる、優しい人。温かく見守ってくれる監督には今まで出会ったことがなかったです」と監督との出会いに感謝している様子。光石は「70年代に映画の世界に入ったときの匂いを残している現場。映画の現場という感じ。瀧内さんが全身全霊でぶつかっている姿を見て、一生懸命やらないといけないと思わされましたね」と振り返った。

 廣木監督作品に数多く出演している高良が「今まで大切にしてきたものを現場で出し切った。普段、ご飯はよく食べに行くけど、仕事の現場は久しぶりだったので、今の自分はこれですいう感じを全て出しました」と語ると、廣木監督も「とても成長したなと思った。とても助けられましたね」と高良を称えた。高良は「出会って12〜3年たってるんで、成長していないとね(笑)」と笑顔を見せた。

 トークの中で、映画のタイトルにちなんで各々の「私の○○は間違いじゃない」を発表することに。瀧内は「この仕事を選んだことは間違いじゃない」と掲げ、「作品を通して、お世話になった人たちに自分の成長を見せられるのはこの仕事ならではと思うんです。実は今日、両親が来ているんです!」と明かした。会場から大きな拍手が起こり、客席の両親に手を振った。高良は「“こうら”は間違いじゃない」と、自身の苗字のイントネーションが「こうら(語尾上げ)」でも「こうら(語尾下げ)」でも気にならなくなったと告白。そして、廣木監督は「ボクの女好きは間違いじゃない」と衝撃の告白をし、会場からは笑いが起こった。この告白に、高良は「10代のころからずっと知っているけど、ご飯に行く度に毎回連れてくる女の人が違うんですよ」とのエピソードを暴露した。

 また、イベント中、本作の主題歌を担当したmegが花束プレゼンターとして登場。主演の瀧内は「作品すべてを包むような主題歌で、とても助けられました」と主題歌への思いを語り、megも「廣木監督のふるさとへの思いを強く感じ、出演者のお芝居に心掴まれました。登場人物に少しでも寄り添えるようにと思って歌いました」と語った。

 さらに、11月に開催されるフランス最大の日本映画祭「KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭」のコンペティション部門に出品されることが発表されると、瀧内や廣木監督らは「うれしいです、行きたい!」と喜んだ。

 最後に、瀧内は「ここにいるキャストと廣木監督とみんなで真摯に、思いを込めて作った作品。どうやって伝わるかは分からないし、否定されるかもしれないけど、すべてを肯定してくれる映画だと思います」と思いの丈を語った。光石は「しっかりと見ていただき、宣伝してやってください」と述べ、高良も「映画の表現で福島の今、残された人や残った人々を優しい眼差しで描いている作品だと思います。ぜひ多くの方に見てもらいたい」と語った。そして廣木監督が「現地のスタッフがたくさん協力してくれた映画。皆さんに応援してもらえるとうれしいです」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

 映画「彼女の人生は間違いじゃない」は、現在公開中。

<ストーリー>
週末になると、みゆきは父と仮設住宅で暮らす福島から高速バスに乗り、東京へと向かう。円山町のアルバイト先のデリヘルに向かうために。2つの都市を行き来する日々に、みゆきが見たものとは?戻る場所もなく進む未来も見えない者たちは、もがきぶつかり合いながらも光を探し求める―。

<スタッフ&キャスト>
監督:廣木隆一
原作:廣木隆一「彼女の人生は間違いじゃない」(河出書房新社)
出演:瀧内公美、光石研、高良健吾、柄本時生、篠原篤、蓮佛美沙子ほか

公式サイト:http://gaga.ne.jp/kanojo/

提供:ギャンビット、ギャガ 配給:ギャガ 

©2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
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