海外ドラマ「SCORPION/スコーピオン」はなぜヒットした?人気の秘密に迫る

エンタメ総合
2017年08月05日

132883_01_R 海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」では、全米ネットワークCBSで高視聴率ヒットを記録している最新海外ドラマ「SCORPION/スコーピオン」の最新シーズンとなるシーズン3を独占日本初放送中。本国ではシーズン3放送終了前にシーズン4の製作が決定し、日本でもヒットを記録している本作の人気の秘密に迫る。

 本作は、トータルIQ700の天才チームが最新テクノロジーと頭脳で難事件に挑む犯罪捜査ミステリー。全米では放送から間もなく話題を呼び、日本においても日本語吹替版にて主人公ウォルターを人気声優の杉田智和が担当するなど、多くの注目を集めている。

 まず注目するのは、若者をはじめ海外ドラマ好きにマッチングする、天才集団「スコーピオン」の愛すべきキャラクターとストーリー展開だ。

 本作の主人公は、天才だが性格や対人関係などに問題を持つ、いわゆる“オタク”たち。そんな彼らは、優れた能力を持ちながらも、完全無欠ではない手の届くヒーロー像として描かれている。その姿が、特別な能力を持っている人への憧れと同時に、自分にも秘めた何かがあると考えている今どきの若者たちを中心に“ひょっとしたら自分も同じように活躍できるのではないか”という思いを抱かせ、自分に合ったお気に入りのキャラクターに感情移入し、作品を楽しめることが人気の一因となっている。

 いっぽうで、ドラマとして欠かせない人間関係についても、天才でありながら親子関係や恋愛で悩み、葛藤する姿がしっかりと描かれており、視聴者の共感を得ている。特にシーズン3では恋愛関係に新たな展開が訪れる。ウォルター、ペイジ、ティムの三角関係は、ペイジの母親も関係してきて大混乱。さらに、トビーとハッピーもついに結婚か?と急展開し、なんとガロにも恋のお相手が登場する。この恋愛模様は、幅広い年齢層の女性ファンをも虜にすること間違いなしだ。

 続いてのポイントは、IT関連の旬のネタを盛り込み、数学、化学、工学をはじめ様々なジャンルの知識を駆使した事件の解決方法。

 作品内で起きる数々の難事件が最新のITやハイテクをモチーフとしているのも注目すべき点だ。シーズン2でもアップルのSiriのような音声AIアシスタントやIoTにより管理されたスマートビルの暴走、世界中のコンピューターに感染して最近話題となった身代金ウイルスを用いた脅迫事件など、常に現実の一歩先をいくネタが満載だった。

 シーズン3では、北朝鮮のミサイル実験失敗が米軍によるハッキングだといううわさを想像させる核ミサイルハッキング、米国防総省が実際に開発している自動追尾する弾丸スマートバレットを用いた要人暗殺、テスラ・モーターズ社のイーロン・マスクが手掛ける民間ロケット会社スペースXを彷彿とさせるロケットの発射トラブルなど、事件のスケールも一層パワーアップしている。

 現代の日本における海外ドラマの楽しみ方において、ストーリーが難解すぎたり、非現実的すぎたりすると敬遠されがちな傾向もある。そんな中、「SCORPION/スコーピオン」は、普段から悩みを抱えるキャラクターたちが抜群の頭脳でヒーローとしてスカッと事件を解決し、気軽に楽しむことができる。ストーリーにも生活に根付いているIT関連のネタも盛り込まれ、視聴者にはなじみやすいという点もヒットの一因といえるのだろう。

「SCORPION/スコーピオン」
製作総指揮:スクーター・ブラウン、ヘザー・カディン、ジャスティン・リン
キャスト:エリス・ガベル、ロバート・パトリック、キャサリン・マクフィー、エディ・ケイ・トーマスほか

海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」
毎週火曜22:00ほか放送中

公式ホームページ:www.superdramatv.com/line/scorpion

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