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こだわりがすごい!『西郷どん』音楽&タイトルバック制作秘話

大河ドラマ『西郷どん』 10月21日(日)放送から明治編に突入する大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)。音楽とタイトルバックが変更され、それぞれを手掛けた富貴晴美とL.S.W.F(LAND SKY WATER FILM)がこだわりを語った。

 音楽を手掛けた富貴は「大河ドラマの音楽を書くことは小さい時からの夢で、やっとかなったという感じでした。お話を頂いた時はうれしくて、泣いて叫んで、走り回ったって、飛び跳ねました。今回、『西郷どん』の舞台が鹿児島ということで、何度かこれまで鹿児島に行ったことはあったんですが、奄美大島と沖永良部島には行ったことがありませんでした。作曲するにあたって、西郷どんの人生の中で島流しの部分って短いんですけど、とても大切な部分だなって思ったので、自分ひとりで旅行というか、音楽のリサーチを兼ねて、奄美大島、沖永良部島、そして鹿児島へ行きました。そこで行ってから現地の人たちに声をかけて島唄など勉強させてもらって、メインテーマを作らせてもらいました。劇中の音楽は172曲あったんですが、場所も違うし、人も成長していっているので、作りやすかったですね。はっきりと時代が変わっていくので、音楽のテイストも変えることができて、とても楽しかったです」と語った。

 シーンによってさまざまな音楽がかかっていることについて富貴は「ドラマの中の音楽を書く時は、まだ映像が出来ていないので、脚本を読み込んでイメージして作ります。なので、毎回音楽と映像が合わさった上がってきたものを見るのはすごく怖くもあり、はまっていたらいいなってドキドキしながら見ています。音響デザインの方が選曲して、私が想定していないところに違う音楽がかかっている時もたくさんあって。でも、それが面白い効果を生み出していて、ときどきびっくりするような音楽がかかっていて、椅子からずり落ちるみたいなこともたくさんあります(笑)。逆にそれが視聴者の方の中で話題になっているようで、音楽を少しでも意識して聞いてもらえていることはすごくうれしいことだなって思ったり。逆に映画のように、4分ぐらいの長い音楽がぴったりとはまっているシーンは、監督も音響デザインの方も気持ちよかったんだろうなって。私も映画のワンシーンのように、感動して見ている時が何度もありました」と。

 さらに「最初の薩摩編では、奄美のバンドとケルトバンドを融合させたものを使いました。どうなるんだろうと思いましたが、両方とも島の音楽だったのですごくマッチしたので、新しい音楽として発見がありました。次の島編は、島唄ばっかりを作らせてもらって、江戸編になるとジャズ。大河であまりジャズはないと思うんですが、私がこれはダメかなと思って提案したものを今回の西郷どんチームは拒否せずにチャレンジしてみようと言ってくださって、私にとってはうれしいことでした。そして革命編では、スペインのマリアッチというラテン系の明るいノリの音楽を作って。最後の明治編は、吹奏楽で作りました。薩摩が日本で初めて吹奏楽を取り入れた場所なので、金管楽器中心の重厚な音楽にしました」と明かした。

 L.S.W.Fの代表を務める中村豪は「このお話を頂いた時は、経験がなかったので最初は信じられないという思いから入って、しばらくそわそわしている状態が続きました。NHKに来て、話を進めていくうちに現実味が出てきました」と。

 また、題字やポスターデザインなどを手掛けた大島賢一は「今までの大河ドラマにはない題字を表現したいというお話があったので、今まで書道家の方がやられていることが多かったと思うんですが、そういったところではなく、新しい表現方法を探っていこうと、カリグラファーの小泉遼さんと一緒に今回の題字を作らせてもらいました」とオファーを受けた時の気持ちをコメント。

 中村は「島編のタイトルバックにあった奄美のささんとう岬に代わるスケールの大きいところを探していて、これまで何度か撮影で登っていた霧島連山の高千穂で撮りたいと提案をしました」と。

 制作統括の櫻井賢が「最初にCGを使わないぞと、本当の生の汗だったり、鹿児島に生き様みたいなものをタイトルバックに込めたいということで出会った方々。撮影も佳境なところで鈴木(亮平)君と瑛太君を高千穂に登らせるのはいかがなものかと思っていましたが、明治編で国を変えていく2人にぴったりなんじゃないかと思って、2人も快諾してくれたのでスケジュールを調整して登ることになりました」と。それに、中村は「撮影当日は、天気があまり良くない予報で、準備している時に曇ってしまったんですが、2人が撮影する時に光が差してきて、その瞬間に撮れたものがポスターに使われています」と語った。

 タイトルバックの制作などを手掛けた青木肇は「タイトルバックの途中に入っている白い花、奄美固有のサガリバナを撮るのに苦労しました。マングローブの河のほとりに咲いているので、中村と一緒に夜中にカヌーで蚊に刺されながら、ひたすらカメラを構えていました。人知れず夜咲いて、明け方に散る花で、散るタイミングが分からないので、1つの花に10分くらいかかりました」と。中村が「途中、なかなか落ちないので、息をかけて落とそうとしたんですが、落ちないんですよ。自然に落ちるまでずっと待って撮った映像です」と明かした。

 サガリバナにこだわった理由を尋ねられ、中村は「散っていくはかなさをどうしても撮りたかった。桜が散っている様子なども撮ってはいたんですが、1輪のものが落ちていくところ、人知れず咲いているところに、惹かれました」と語った。

 大河ドラマ『西郷どん』は、10月21日(日)から明治編に突入。ナレーションを担当する西田敏行が、晩年の西郷菊次郎役で登場する。

NHK大河ドラマ『西郷どん』

NHK総合
毎週日曜 午後8時放送

BSプレミアム
毎週日曜 午後6時放送

番組サイト:https://www.nhk.or.jp/segodon/

©NHK

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