BOYS AND MEN水野勝&小林豊インタビュー「ボイメンを知らない人たちのための映画だと思う」映画「BOYS AND MEN~」に出演

特集・インタビュー
2016年10月19日

地元・名古屋を席巻し、その勢いは全国区となったBOYS AND MEN(通称・ボイメン)。今年リリースした「BOYMEN NINJA」「Wanna be!」はともにオリコンデイリー&ウィークリー1位を獲得した。だかその道のりは順風満帆だったわけではなく、名古屋でのデビューから現在に至るまで、多くの苦難に正面からぶつかってきた。そんな彼らのバイオグラフィー映画「BOYS AND MEN ~One For All, All For One~」が10月29日(土)より全国公開する。水野勝、小林豊に本作の魅力のほか、彼らが目指す“諦めない夢”を聞いた。

ボイメンを知らない人たちのための映画だと思う(水野)
みんな名古屋に来てよって言いたい(小林)

BOYS AND MEN水野勝&小林豊インタビュー

◆BOYS AND MENが全国に向けて「俺たち、どうだ!」と言っているような作品だと思いました。

小林:いや俺たちは全国で戦うってよりは、まずはボイメンを知ってくださいという感じですね。

◆メンバー1人ひとりの悩みや葛藤といった深いところまで描かれています。

小林:もともとマイナスと言ったらおかしいんですけど、弱点もさらけ出しているグループなので。それも強みなんだぜってことが紹介ができているのかなって思います。

◆実際のボイメンのこれまでを取り入れていると伺いました。どこまでがノンフィクションなんですか?

小林:一緒には住んでないんです。あのボイメンハウスっていうのがフィクションの部分ですよ。でもその中でのやりとりは結構ノンフィクションがあったりしますね。

◆居酒屋でメンバーで語り合うことも?

水野:スタッフさんを含めてはありますけど、10人でっていうのはないですね。

小林:この間、10人でご飯食べに行こうよってなったんですけど、メンバーの勇翔が“俺今日ちょっと夏バテぎみで食欲ないんだよね”って帰っていったっていう…。俺たち10人で食事することねえんだろうな~って(笑)。

◆劇中では水野さんはリーダーとしての悩みを抱えつつも、メンバーの悩みを受け止めていました。

水野:ドラマチックになっていますよね。あんなかっこよくないですよ。全然ないです。

小林:そのまんまに描かれているなっていうリーダーらしさはありますけど、投げやりになることはないもんね。映画ではリーダーが投げやりになる部分があるんですけど、普段はそういった部分はなく、俺たちとしては頼れるリーダーだという印象ですね。

水野:相談は結構受けていて、辞めようと思っているという相談は何人か受けました。

小林:勝がいなかったら、紫の土田(拓海)はいなかったですよ。

水野:彼は一回辞めかけていますんで(笑)。

小林:これはファンの皆さんも知っているんですよ。そういうのも知られているんです。

◆映画の中であの話かなと思いながらリンクさせていくと面白いですね。

水野:はい。

◆メンバーの映画の中で描かれているキャラクターと実際のキャラクターはいかがでしたか?

小林:台本は標準語で書かれていたんですけど、それを話し言葉に崩していいよって言われて名古屋弁を入れたりとか。いろんな方法で普段に近い感じになっていますね。

水野:いい子になっているで言うと勇翔君かな。“俺頑張ってブログも書いているよ”ってせりふがあるんですけど、ブログ書いていないです(笑)。今も書いてないです。フィクションです。

小林:吉原(雅斗)と辻本(達規)は少ししゃべり口調がイケメンふうになっちゃったかな(笑)。“なんかさ~”みたいなしゃべり言葉やったっけかなって。

◆メンバー以外の共演者の方もたくさん出演されていました。特に印象的だったことはありますか?

水野:僕は(渡辺)いっけいさんですね。2人だけのシーンが2つあったんですけど、いろんな投げ方をしてくださって。僕自身、毎回新鮮な気持ちでやらせてもらえたし、演技の部分でいろんな質問をさせてもらえて。今の君のベストが出ていると思うよって言ってくださり、ありがたかったですね。うわべだけじゃなくて本当にいろんなところでグループを愛してくれたんで。この撮影が終わった後に東京で僕たちがライブをしたときも奥さんと足を運んで見に来てくれたりして。

小林:見に来てくれたね。

水野:BOYS AND MENを愛してくれたっていう。ある意味、本当の社長のようにしてくれたのがうれしかったです。それぞれの個性も分かってくれていて。おまえは距離感分かってないんだよってぐいぐいくるメンバーに冗談で言ったりとか。逆に距離を取っているメンバーには温かく見守ってくれたり。本当にありがたかったです。

◆この作品はボイメンにとってどんな位置づけになりそうですか?

水野:ボイメンは東海エリア出身・在住のメンバーなのでどうしても中部エリアが基盤になっていくんですけど、これから全国の人たちにも知ってもらいたいと思っているので、この映画をきっかけにしてもらえたら。ボイメンを知っている人はもちろん、この映画はボイメンを知らない人が見る映画だなって思うんです。楽曲も多く使われているし、実際にあった“テレビ塔の話”も出てきます。お客さんがあまり集まらなくて、3か月後に450人集まれへんかったら解散って本当にあった話で。この映画を見てもらえれば僕たちボイメンを分かってもらえると思います。プラスアルファ、“夢を諦めなかった僕ら”なので、いろんな方への応援にもなると思いますし、いろんな意味が込められています。

◆この先の諦めない夢は?

水野:いろんな夢があるよね。

小林:俺らが言っているのは本当にナゴヤドームでライブがやりたい。もちろん今は武道館っていう大きなステージが待っているんですけど、その先、武道館に俺たち名古屋の魂ぶつけにいって、さらに、名古屋にみんな来てよって言いたいです。それも夢の1つにしたいです。

水野:エンタメの夢を見られる環境を作りたいですね。僕たち育ってきたからこそ分かるんですけど、東京、大阪に行かないと芸能への夢ってかなえられないんです。仕事もないし、そんな活躍できる場もないし、学校もないですし。そういう活躍できる場を作りたいですね。

小林:町おこしお兄さん!

水野:東海3県、町おこしお兄さんです(笑)。

 

■PROFILE

BOYS AND MEN水野勝&小林豊インタビュー水野勝
●みずの・まさる…1990年11月22日生まれ。名古屋市出身。BOYS AND MENのリーダー。

小林豊
●こばやし・ゆたか…1989年3月19日生まれ。滋賀県出身。趣味はお菓子作り、食べ歩き。

BOYS AND MEN
●ぼーいず・あんど・めん…2010年に結成された東海エリア出身・在住のメンバーで構成されたユニット。現在、東海地方を中心にテレビ・ラジオのレギュラーは10本以上と幅広く活躍中。歌・ダンス・芝居だけではなく、ミュージカルやバラエティなどもこなすエンターテイメント集団。水野勝、田中俊介、田村侑久、辻本達規、小林豊、本田剛文、勇翔、平松賢人、土田拓海、吉原雅斗からなる。2017年1月7日(土)に日本武道館にてライブを開催。

 

■映画情報

BOYS AND MEN水野勝&小林豊インタビュー「BOYS AND MEN ~One For All, All For One~」

10月29日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、ユナイテッド・シネマ豊洲、センチュリーシネマ、109シネマズ名古屋、中川コロナシネマワールドほかにて全国公開

監督・脚本:植田尚
脚本:早野円
出演:水野勝、田中俊介、田村侑久、辻本達規、小林豊、
本田剛文、勇翔、平松賢人、土田拓海、吉原雅斗、
尾美としのり、石丸謙二郎、いとうまい子、渡辺いっけいほか

©2016『BOYS AND MEN ~One For All, All For One~』製作委員会

 
●photo/中村 功