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【インタビュー】映画「樹海のふたり」主演・インパルスインタビュー

【インタビュー】映画「樹海のふたり」主演・インパルスインタビュー

実話から生まれた映画「樹海のふたり」の主演を務めるお笑い芸人・インパルスにインタビュー。
テレビ番組製作会社のフリーディレクターである竹内(板倉俊之)と阿部(堤下敦)は、新しい番組企画として、富士の樹海に入ろうとする自殺志願者にインタビューを行う。その取材で出会った人たちの人生に触れた2人は、生活していくために視聴率を取る番組を作りたい気持ちと、人間としての良心の板挟みになり、次第に自分たちの行動に疑問を持ち、葛藤していく。笑いなしのシリアスな映画で初主演を飾る2人に撮影の裏話や映画の見どころを聞きました。

やっていいことと悪いことの区別がついてなくて叱られました(板倉)

 

映画「樹海のふたり」

-- 初主演映画が出来上がりました。演じてみていかがでしたか?

板倉 ちょうど、昨日撮影が終わったんですよね。

堤下 えっ!? クランクアップがってこと?。

板倉 昨日は言い過ぎか。言い過ぎっていうか一年前ですね。

堤下 だいぶ違うな。一違いだね。

板倉 結構、自然なままできたんですよね。役と自分に共通するところがあって、キャラを入れなくてすんだんで、楽でした。監督は、僕たちのコントを見て、キャスティングしてくれたらしいんです。だから、僕としゃべったことないのに、役の竹内と似てるって見抜いた監督ってすごいなって。見てもらったコントも樹海で自殺する、みたいなネタなんですよね。それを見てピンときたらしいんです。

堤下 板倉さんと同じで、僕も役作りはしなかったですね。本当にこんな感じの素のままでやらせていただきました。

板倉 内容はかなりシリアスなものなんですけど、台本を読んだときは割と引かなかったですね。暗いとかとも思わなかったです。…もっと暗いんで、普段僕が考えていることが。

堤下 演じていて難しかったことは、“驚く”シーンですね。コントとかでは、驚くというよりは『えっ? えっ? あなた何なんですか?』って疑問の驚きが多いんですが、作品だと死体を見て『うわわっ』みたいな反射的な驚きを求められました。難しいと思いながらも…なるべく頑張りました。

-- 重いテーマの作品でしたが、撮影現場の雰囲気もやはり緊張感が張りつめていたのですか?

板倉 演技はシリアスだから、シリアスなリハーサルが終わるとふざけたくなっちゃうんですよ(笑)。僕たち、ちゃんとした俳優さんではないんで、やっていいことと悪いことの区別がついてなくて…共演したきたろうさんにもちょっと叱られました。『おまえ、直前に笑わせんな』って。助監督にもふざけたやつがいましてね、何でも乗っかるやつなんですよ。『おっけい!』って僕が言うと、そいつも『おっけい!』って真似て言うんです。そうすると、笑う人は笑うんですけど、キレる人はキレて。僕はキレられないけど、そいつはガチギレされるので、僕だけが楽しかったです。僕に忠誠を誓いすぎてて周りが見えなくなっちゃうっていう(笑)。

堤下 烏丸せつこさんと僕のラブシーンがあったんですけど、そのときに烏丸さんが『もう少しエロくやったほうがいいのか監督に聞いてきて』って言ったら、その助監督が『監督、これってもっとエロくやったほうがいいんですかね?』ってストレートに聞いて、『てめぇなめてんだろ、この野郎』って怒鳴られてました(笑)。

板倉 そこからは、僕への忠誠心よりも恐怖のほうが勝って、僕が何か言っても『今は違います』ってちゃんとしましたけど(笑)。あとは、(堤下と)2人で車で待機していることが多かったので、よく『次の日のせりふ、やっちゃおうか』みたいなせりふ合わせをしていたのですが、待機中もマイクが付いてるのでせりふ合わせも音声さんが聞いてるんですよ。だから途中でせりふをじんわり変えて、下ネタとかを入れて音声さんたちを笑わせるっていうゲームもしてました。

役に入り込んだら自然と涙が出てしまった(堤下)

 

映画「樹海のふたり」

-- 映画の中では堤下さんが涙を流すシーンもありました

板倉 あれはCGです。

堤下 そんなとこに金かけねぇわ。だとしたら目薬でいいよ。そこでCGのお金かけるんだったら。

板倉 その前に、アドリブで女優さんが泣いたんですよ。それ見て、『プロはすげ~な。泣けるんだな、俺絶対ムリだ』って堤下に言ったんです。そんな会話をした後に、(堤下が)泣いたから、俺恥ずかしくなって…(笑)。できる人になんで俺あんなこと言ったんだろう、こいつできるんじゃん、あのとき言ってよって(笑)。

堤下 (笑)いやいや、それは監督に『泣きます?』って言われて『1回やらせてください』って言ったんですよ。それで、『とりあえず、長く回してみましょう』みたいな感じで挑戦したんです。

板倉 泣いてるから引いちゃって、僕も。あのとき、できるって言ってよぉ~もうやだ~~~~できる人に言っちゃった~~って。今日に至るまで堤下にその話はしなかったです。恥ずかしくて(笑)。

堤下 (笑)いやいや。役に入り込んだら自然と涙が出てしまったんですよ。思い返したら。

板倉 ねっ? やだ~~~忘れてるかな~~あのときのこと。

堤下 今言われて思い出したよ。

板倉 そのシーン終わったらすぐ現場を出たもん。堤下に『俺泣けたわ!』とか言われたら嫌だから。

堤下 言わないよ(笑)。

-- 最後に映画の見どころを教えてください。

堤下 人間くさい作品なので、“映画を見るぞ!”というよりは、家でテレビを見るような感覚で見てほしいです。もちろんお金はかかってしまうんですけど…その感覚で見てもらうと、自分と当てはまる気持ちとか感情があると思います。

板倉 さらっとしているのがいいんですよね、重いテーマでも。あんまりそのことを引き立たせようとしている感じじゃなく完成しているので素直に入ってくるっていうか。『ここで泣けや!』みたいな感じがないんですよ。『はい、ここ泣くところ!』みたいにやられると僕はあんまりこなかったりするんで。俺だけやばい、みたいな。1人ひとり、泣くポイントは違うと思うんですけど。結局はやっぱ、涙っすね、堤下の涙。女優さんが泣いたところ込みで見てください。

 

●取材/飯倉聖蘭

 

PROFILE

インパルス

板倉俊之
いたくら・としゆき…1978年1月30日生まれ。埼玉県出身。NSC東京校4期生。堤下敦とお笑いコンビ・インパルスを結成。04年「ほんとうにあった怖い話 怨霊」で俳優デビュー。05年に「劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game」で声優デビューし、07年『エリートヤンキー三郎』では連続テレビドラマにも出演。09年には本格ハードボイルド小説「トリガー」を、12年には「蟻地獄」を出版した。他の映画出演作品に「シュガー&スパイス 風味絶佳」「激情版 エリートヤンキー三郎」「ニセ札」がある。

堤下敦
つつみした・あつし…1977年9月9日生まれ。神奈川県出身。NSC東京校4期生。板倉俊之とお笑いコンビ・インパルスを結成。04年「ほんとうにあった怖い話 怨霊」で俳優デビュー。また同年にテレビドラマ『ナースマンが行く』で単独レギュラー出演した。05年に「劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game」で声優デビュー。映画出演には「アフロ田中」がある。

 

作品情報

映画「樹海のふたり」
7月6日(土)よりユーロスペースにて全国順次公開
監督・脚本:山口秀矢
出演:
板倉俊之(インパルス)
堤下敦(インパルス)
きたろう
遠藤久美子
中村敦夫
関口知宏
長谷川初範
新井康弘
藤田弓子
烏丸せつこ
公式サイト:http://www.jukai-futari.com/

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