秋田汐梨「家族や友情、10代ならではの悩みなど、全ての世代が共感できる魅力あふれる作品です」

特集・インタビュー
2021年06月04日

Seventeen」のモデルとして活躍し、最近は話題の映像作品に数多く出演して注目を集める秋田汐梨さんが、初めての舞台「目頭を押さえた」(6月4日(金)初日)に挑む。「稽古場で感じること、体験することの全てが刺激的で毎日がすごく楽しいです!」と話す彼女に、本番に向けての思いを伺った。

◆ついに初舞台ですね! 最初に出演のオファーがあった時はどんなお気持ちでしたか?

お話を頂いた時はびっくりしました! それまで舞台を見たことがなく、自分が出演するということも考えたことがなかったんです。だから、ただただ驚くことしかできなくて(笑)。それに漠然とですが、舞台は難しいというイメージがあったので、私にできるのかな…という不安がありました。出演が決まってからは、今回の脚本を手掛けていらっしゃる横山拓也さんの舞台(「逢いにいくの、雨だけど」)を観劇する機会を頂きました。そこで “舞台ってこういう世界なんだ!”と、演劇の魅力を知ることができました。

◆実際に見てしまったことで、大変さやプレッシャーを感じることはなかったんですか?

見たことによるプレッシャーは全くなく、すごくいい経験でした。その時に見た作品は舞台のセットが抽象的で、その分、自分の頭の中で景色を想像しながら見ていたんです。それがすごく楽しくて。また、何よりも物語が面白かったので、勉強をしに行ったはずなのに、途中から完全に見入ってしまってました(笑)。観劇後も “この物語を書いた方の世界に私も入れるんだ”と考えたら、とてもワクワクしましたね。

◆では、今回の「目頭を押さえた」を読んだ印象は?

山々に囲まれた、とある地方の村が物語の舞台になっています。林業の話や伝統的な葬儀の風習など、さまざまなことがテーマとして描かれていて、最初に読んだ時は一度に全てを理解できませんでした。でも決して難しい内容なわけではなく、そこに家族の話や友情、高校生なら誰もが悩む進路についてなど日常的な話題も盛り込まれていて、共感できるところがたくさんあるんです。読めば読むほど、いろんな捉え方ができるし、深みのある作品だなと感じました。

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