東山紀之主演『刑事7人』第7シーズン7・7スタート「心動かされるようなドラマにしたい」

ドラマ
2021年06月14日

<主な登場人物>
■天樹悠…東山紀之

“元”警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係 兼 専従捜査班刑事
⇒専従捜査班解散後、所属不明

過去シリーズで警視庁遺失物センター、捜査一課、機動捜査隊に所属。一見朗らかだが、ふと人を食ったような態度を見せる。捜査能力は非常に高い。ひたすら証拠を積み上げ、真実が判明する瞬間まで物事を決めつけないスタイル。機捜時代は寝る間もなく覆面パトカーで街を走り続け、誰よりも早く現場に駆けつけて初動捜査を的確に指揮し、鋭く被疑者を追い詰めてきた。2005年の妻子を失くした事故が仕組まれたものであると判明し、その真相に己の正義感が揺らぐが、現在はただ前を向いて進もうと努めている。刑事資料係時代は、膨大な捜査資料と向き合う毎日を送っていた。その日々が天樹を“人間犯罪ビッグデータ”へと変える。資料の僅かな違和感を見逃さない。その原動力は天樹の根底に眠る<比類なき正義>に他ならない。刑事資料課・専従捜査班解散後の彼の所属先について、他の6人は誰も知らない。

■海老沢芳樹…田辺誠一

“元”警視庁刑事部専従捜査班主任刑事
⇒警視庁西新宿署地域課・花舞(はなまい)交番勤務

かつては上昇志向の塊のような排他的な男で、組織でのし上がることしか考えていなかった。しかし、専従捜査班のメンバーとして行動を共にする中で彼の中に眠っていた<静かなる正義>が目を覚ます。空気の読めない“天然”な一面も見せるが、時折彼が発した何気ない一言が、行き詰まった捜査を一転させることも。昼行燈な片桐に代わり、チームの陣頭指揮を執ることも多い。大家族を養うため、毎年受け続ける昇進試験にいつまで経っても受からないのが、目下の悩み。今年落ちると10年連続不合格の不名誉となってしまう。

■水田環…倉科カナ

“元”警視庁刑事部専従捜査班刑事
⇒警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課所属

捜査一課、監察官を歴任してきた。監察官として数々の不祥事を摘発し、警視庁の組織浄化の功労者となる。天樹とはまた違うタイプの高い洞察力と推理力を持つ。
容姿端麗だが、非常にクラシカルで職人肌な一面を持つ。その言動は感情をあえて抑制し、冷静沈着。監察官時代は“スパイ”として仲間たちの動向を内偵するよう要請されたが、最後まで仲間を裏切ることはなかった。 警察組織に揉まれていく中で、頑なに過ぎた環の<潔癖な正義>は少しずつ変化を見せ始める。完全な男社会に息苦しさを感じてはいるものの、どこかで嬉しさを感じている自分にもまた戸惑いを隠せない。 婚活サイトに登録するも、“警察官”という職業で、相手男性に敬遠されてしまうケースが多々あり、生涯独身を本格的に覚悟し始めている。最近、どうやら青山と同棲しているようで…。

■野々村拓海…白洲迅

“元”警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係 兼 専従捜査班刑事
⇒警視庁刑事部捜査第一課七係刑事

幼い頃より刑事になるのが夢だったが、その好奇心旺盛かつ無邪気すぎる性格が災いし、表舞台に立つことはなく、一貫して内勤畑を歩んできた。専従捜査班結成に伴い、刑事として歩み始めることになるが、強烈な個性を放つ先輩刑事たちを前に、結果が出せない自分に歯がゆさを感じている。亡くなった母に誓った「立派な刑事になってやる」という約束と、拓海が本来持つ<純粋な正義感>が、一歩ずつだが刑事として彼を成長させていく。
メンバーから、あまりに無茶な珈琲のオーダーが多いため、コーヒーソムリエの資格を取得した。お酒に弱く、居酒屋では“カシオレ”ばかりを注文するため、青山からアルハラを受けているが、本人は全く気にしていない。

■青山新…塚本高史

“元”警視庁刑事部専従捜査班刑事
⇒警視庁生活安全部少年育成課少年指導係

所轄刑事、捜査一課、交番勤務を経験。警察官にならければ犯罪者になっていたかもしれない危ない男。一般的な感情や常識が欠落した犯罪者の行動原理を肌感覚で掴むことができる。一見ダーティに見える捜査スタイルだが、自分なりの信念、<法に縛られない正義>がある。 新人刑事となった拓海の“子守り”を担当することが、やんちゃだった青山を少しずつ大人に成長させていく。とはいえ、上意下達の警察組織にいつのまにかすっかり染まりつつある自分に腹立たしさを感じ、組織には組み込まれない、という“クロさ”も忘れてはいない。 休日は昼から安居酒屋でひとり酒を傾けるなど、この年齢にして既に老成している一面も見せる。過去のシリーズで大切な親友を失うなど、人知れず孤独を抱えているが、天樹たちの前では陽気に振る舞い、合コン中であるとあくまで嘘をつく。 最近、環と共同生活を始めた。

■片桐正敏…吉田鋼太郎

“元”警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係長 兼 専従捜査班班長
⇒警視庁第九方面交通機動隊所属白バイ隊員

捜査一課12係長、刑事総務課長、第11方面本部準備室長、運転免許センター発行係などを歴任。これまで数々の大失態を犯してきたにもかかわらず警視庁に留まっていられるのは、上層部の弱みを握ったからだと噂されている。善悪定かならぬ人物であり、超権力主義者。組織の上ばかり見ているように思えるが、実は天樹たちと同様、<確固たる正義>を持っている。とはいえ専従捜査班の運営は海老沢に任せっきりで、気が向いたときだけふらっと姿を見せる。元々は専従捜査班設立意義を上層部に提言(ゴリ押し)した張本人。プライベートは謎に包まれているが、自宅には帰らずビジネスホテルを泊まり歩いていることだけは事実のようである。離婚をした妻との間に年頃の娘がいるらしいが、メンバーは誰も興味がない。

■堂本俊太郎…北大路欣也

東都大学医学部名誉教授・特別講師。天樹の義父

警視庁の依頼を受け、事件性の高い遺体の司法解剖を行っていた。現在は解剖の現場から退いているものの、世界的権威として法医学界を牽引している。半世紀近く“法医”という厳しい世界に身を置いているが、その根底にあるのは<不屈の正義>。その信念は70を超えても衰えることを知らない。事件現場に赴くことはなく、大学の解剖室でひたすら被害者の声なき声を聞くスタイルを貫いていた。法医学に関する知識と技術はずば抜けており、時として堂本の見立てが捜査方針を180度変えることも。ただし、あくまでも法医学者としての立場をわきまえており、「事件を解決するのはあくまで刑事」と明確に一線を設けている。そのきっかけとなったのは地方で解剖医を担当していた20年前の事件に関係があるらしいが…天樹さえも知らない。今でも亡き妻の残したレシピを大事に持っていて、気が向くとそのレシピを基に天樹らに手料理を振る舞う。

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