仲野太賀主演『ジャパニーズスタイル』クランクイン!遊び心満載のメインビジュアルも公開に

ドラマ
2022年09月23日
『ジャパニーズスタイル』©テレビ朝日

仲野太賀主演の土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』(テレビ朝日系 午後11時30分〜深夜0時)が、10月22日(土)放送スタート。先日クランクインを迎え、当日のレポートが到着したほか、メインビジュアルが解禁された。

テレビ朝日初となる「本格シットコム」土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』。さびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみを舞台に放つ、限られた空間で送る30分間ノンストップの群像劇で、主演・仲野太賀×金子茂樹(脚本)×深川栄洋(監督)という俊英が意気込んで挑むことですでに話題を呼んでいる。

そしてこのたび、仲野をはじめ、市川実日子、要潤、KAƵMA、石崎ひゅーい、檀れい、柄本明という豪華キャスト陣が共にクランクインを果たした。

以前に檀が「俳優陣が必死になって30分のドラマを作り上げようとする姿を克明に見ることができるドラマ」と語っていた通り、撮影自体がほぼ本番一発の長回しという、演じる側にとってチャレンジングなこの試み。

第1話本番終了後、出来を聞かれた仲野は「150点!」と自信を見せつつ、「ここから反省会ですね」と第2話以降に向け、さらにクオリティを上げるべく前を向く。10年ぶりに「虹の屋」に戻ってきた1人息子・哲郎を演じる仲野は、第1話では一度も舞台からはけることなく、出ずっぱりだ。

いっぽう、本番後「お客さんが入るとまた全然違いますね。少しせりふが飛んじゃった…」と焦りを見せたのが、流しのフラメンコダンサー・ルーシーに扮する市川。ライブの緊張感を改めて目の当たりにした彼女だが、安定した演技力と存在感はさすが。

そんな市川と相反して、「え? 今のが本番だったんですか!? 気負いですか? 全然ないです!」と余裕を浮かべるのがUNO依存症の料理長・浮野役のKAƵMA。「柄本さんが本番で、練習でやってないことを突然やったので、びっくりしました」とベテランのアドリブに驚いた様子を見せるも、それも刺激となり「もっと気合いを入れないと」と、さらに一段とギアを上げていた。

また、檀が演じる母親と一輪車を愛する少年のような従業員・凛吾郎役の石崎は「この企画、誰が考えたんですかね? 人間のやることじゃないです」と苦笑。そして、「(仲野)太賀は本当によくやるよなぁ」と、座長として作品を引っ張る仲野をねぎらう。

「虹の屋」の支配人・影島役の要潤は、以前「実は僕自身、一発本番が好きなタイプなんです」と話してしていたが、文字通り、撮影を楽しんでいるかのような余裕のある演技を見せつつも、「本番には魔物がいる」とその難しさも口にした。

女将代理の仲居頭を演じる檀は、ほぼノーミスで本番をやり遂げ、ホッとした様子で笑顔を。以前、柄本が「せっかくこういう撮影スタイルでやっているんだから、いろいろと失敗が起これば面白いと思いますよ。人がセリフを忘れたりするのを見るの、面白いでしょ(笑)」と見どころをアピールしていたが、果たして第1話は無事に完結したのか。そして、その仕上がりは…。

『ジャパニーズスタイル』©テレビ朝日

さらに今回、メインビジュアルも公開に。仲野を中心に、出演者が各々キャラに見合った格好で登場。そこに浮世絵風の波、イノシシにシカ、牡丹の花札モチーフなど、まさにジャパニーズスタイルを匂わせる画像、さらにはカメラマンにオーディエンスと、ライブ感と遊び心満載のコラージュで、作品の世界観を表現。まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、ワクワクさせるビジュアルとなっている。

かつてのアングラ劇団のポスターに見られる、一種のアート作品のようなこの仕上がりに、都築歩プロデューサーは「懐かしいような、新しいような、”誰も見たことのない世界”をデザインで表現してみたいと思いました」とデザインの意図を告白。

出来栄えには「初めて見た時は、想像の斜め上を行っていて、とても良い! と思いました。同時に、斜め上を行き過ぎて、視聴者の皆さんが離れていかないようにしないとな…とも(笑)」とコメントを寄せた。

「さぁ、くつろぎたまえ。」という、土曜の夜に送る本作だからこそ、テレビの前で肩ひじを張らずにゆったりと鑑賞してほしいというキャッチコピーも印象的で、色彩豊かなビジュアルのインパクトを引き立てる。情報解禁時の要のコメントにあったよう、「今の時代にやるからこそ、新しいものになる」を、まさに具現化したメインビジュアルとなっている。

都築歩プロデューサー コメント

メインビジュアルに込めた意図や、伝えたかったことは、まず、《ルールを決めない》《とらわれない》ということです。『ジャパニーズスタイル』は、そんな思いで立ち上がった企画なので、懐かしいような、新しいような、《誰も見たことのない世界》をデザインで表現してみたいと思いました。
参考のために、70年代や80年代の映画や舞台のフライヤーを見漁っていると、底知れぬパワーや強い個性を感じて、自分たちが表現したいことの輪郭が見えてきました。そんな思いに共感してくださったクリエイターの皆様が作ってくださったのがこのビジュアルです。初めて見た時は、想像の斜め上を行っていて、とても良い! と思いました。同時に、斜め上を行き過ぎて、視聴者の皆さんが離れていかないようにしないとな…とも(笑)。アングラだけど、前衛的という、そんな挑戦をするんだといった尖った想いを汲み取っていただけるとうれしいです。
撮影はついにクランクインし、とてつもない緊張感の中、予期せぬハプニングを皆で乗り越えながらも、無事に進んでいます。
土曜の夜、我々がテレビで何をやろうとしているのか。まずは10月22日(土)にチェックしていただければと思います。脚本の金子茂樹さんが紡ぐ計算し尽された台詞と、キャストの皆様の魂がこもったお芝居が生み出すこのドラマだけの《喜劇な空間》を、お楽しみください!

第1話あらすじ

主人公・柿丘哲郎(仲野太賀)は実家の旅館「虹の屋」の窮地を救うため10年ぶりの帰宅を果たすが、変わり果てた旅館の姿に絶句する。100年の伝統を誇る老舗旅館の品格やサービスは完全に消え失せ、一筋縄ではいかない従業員が居座る《曲者の吹き溜まり》と化していた。
口が悪い流しのフラメンコダンサー・寺門・ルーシー・数子(市川実日子)、温泉嫌いで潔癖症の支配人・影島駿作(要潤)、息子と占いに人生を捧げるシングルマザーの仲居・浅月桃代(檀れい)、その母親と一輪車を愛する少年のような従業員・浅月凛吾郎(石崎ひゅーい)、UNO依存症の料理長・浮野奏太(KAƵMA)、省エネ仕事で40年も旅館にしがみつく古株・梅越一二四(柄本明)……。そんな強敵が待ち構えているとも知らずに旅館にやってくる哲郎は「お引き取り下さい」と家に上げてもらえない事態に。あの手この手を使って家に上がろうとするも、鉄壁の守備に跳ね返され玄関で泣き崩れる哲郎、そこに現れる謎の大男……。果たして家に上げてもらえるのか? 従業員たちに受け入れられる日はやってくるのか? さびれた旅館のロビーにカオスな嵐が吹き荒れる!

番組情報

土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』
テレビ朝日系
2022年10月22日(土)スタート
毎週土曜日 午後11時30分~深夜0時

©テレビ朝日