永瀬廉、広瀬すず“空豆”との下宿生活は「うらやましいぐらいキラキラ」『夕暮れに、手をつなぐ』制作発表

ドラマ
2023年01月14日
『夕暮れに、手をつなぐ』制作発表会見©TBS

1月17日(火)にスタートする火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系 毎週火曜 午後10時~10時57分)の制作発表会見が行われ、主演の広瀬すずをはじめ、永瀬廉(King & Prince)、遠藤憲一、夏木マリ、脚本の北川悦吏子が登壇した。

本作は、九州の片田舎で育った浅葱空豆(広瀬すず)が、幼なじみの婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(永瀬廉)と運命的で衝撃的な出逢いを果たすことから始まる青春ラブストーリー。恋愛ドラマの名手・北川悦吏子が『オレンジデイズ』以来19年ぶりに、完全オリジナル脚本で“青春ラブストーリー”を手掛ける。

初めて脚本を読んだときの感想を問われた広瀬は「北川さんから頂く台本は『カッコよくやって』『これ難しいけど、ごめんね』と、しゃべりかけられるんです」と北川ワールド全開の脚本にワクワクしている様子。

演じる空豆について問われ、広瀬が「本能的というか、野性的というか、みんな(空豆に)振り回されているんだけど、みんなの力になっているような、不思議なエネルギーを持っている人だなと思います」と明かすと、永瀬が「(せりふで)猪とか猿って言われてるよね(笑)。俺らのことをイメージしてくださって書いているということは、少なからずすずちゃんに猪と猿のイメージがあるってことなんですかね?」と北川に真意を確かめた。

永瀬のこの質問に北川は「広瀬さんの持つ生命力みたいなものを感じていて、その扉を開けたいっていう気持ちがこれまで広瀬さんが出演している作品を見ていて感じていたんです。抱えている役が多くて、今回の空豆も抱えているんですけど、だんだんその抱えているものが見えていく構成になっています。その抱えているものがあるからこそのパワーだと思っていて、ただの猪、猿ではないです」と、広瀬の可能性に期待していることを明かした。

今回、空豆のせりふには方言が採用されている。広瀬が「難しいですけど、だんだんなじんできて、『じゃっどん』と自然と言えるようになったと北川さんとお話しました」と語り、分からない方言は指導の先生に聞いて挑んでいることを明かした。

そんな空豆の方言について、北川は「どこの方言?って思う方もいらっしゃると思うんですが、空豆を九州出身にしようと思って、九州の方言を全部聞いたんですが、ピンと来るものがなかったんです。それで、宮崎と鹿児島と長崎の方言をブレンドして、空豆語を作ったんです」と解説した。

現場の雰囲気について永瀬が「空豆と音のやりとりっていうところがちょっとケンカして、ボケてツッコんでみたいなやりとりがすごく多くて。話を重ねるごとに、間合いとかテンポ感というのが、僕はやっていて『今の気持ちよかったな』って思うことがだいぶ増えてきましたね」と明かすと、夏木が「私が入ったときには、もう既に2人いいリズムで仲良くて、ちょっと入れないときもあった」と明かした。

パソコンで楽曲の制作をするコンポーザーとしての成功を夢に努力するという役柄を演じる永瀬。自身とリンクするところはあるかと問われると、「『将来成功したい』『これで食べていくんや』っていう夢を持ってるっていうところは、僕も今はデビューさせていただきましたけども、ジャニーズJr.の頃はデビューをするっていう夢を追っかけているっていう状況であったり、あとはその中で苦労であったり、挫折ももちろん経験しているので、そういった部分は音の気持ちに共感できたりしますね。まだ何者でもないし、本当に俺はこのまま夢を追ってっていいのかっていうところの葛藤であったり」と過去の自分と重ね合わせていた。

劇中でいろいろなチャレンジをしているという広瀬と永瀬。急きょ片手でお手玉をすることになったという永瀬が「プライベート用のお手玉を買って、家で1人練習をしてたんですけど、寂しかったですね。できても『すごい』と共感してくれる人もいないし、『俺、何してんねやろ』という気持ちにもなりました」と語ると、北川は「左手でお手玉しているのすごく鮮やか」と褒め、「お手玉はキーアイテムになっています」と明かした。

広瀬と夏木もお手玉に挑戦しているシーンがあるそうで、夏木は「音にお手玉を教えるシーンがあって、11月ごろから1日何時間もやっていたんですけど、収録の前日までできなくて。でも、シーンでは(練習していたものとは)違うお手玉をやることになった」と明かすと、永瀬が夏木の役への向き合い方に驚いていた。

広瀬のお手玉のシーン撮影のときに一緒にいたという遠藤は「監督から『そろそろ練習しないとダメでしょ』と言われて、すずちゃんが『その日にできればいい』みたいな感じでやってみたらできてなくて。でも、1時間後には急にできる人になってて」と広瀬の運動神経の良さに驚いていた。

そんな遠藤は本作でファッションデザイナー役を演じる。「60過ぎて、ファッションデザイナーの役を演じると思わなかったので、本当感謝しています」と北川にお辞儀。役作りに関して「俺、普段髪の色を作ることがないので、今回は外面から入ろうと思って、撮影初日に合わせて美容室へ行ったんです。そうしたら、撮影日が2度ほど流れてしまって(苦笑)。そのたびに美容室へも行きましたし、単発のお仕事があったので、黒染めスプレーをしたり。最終的にいろいろと調整ができて、この色にできたのでよかったです」と語った。

空豆と音が一緒に住むことになる下宿先の大家を演じる夏木は「一応65という設定で、資産家で大きな家を持っていて、才能ある子たちにはお家を提供するっていう懐のある、ちょっと大胆なおばさん。親身になるのかなと思ったら『頑張って』と言ってどこかへ行ってしまったり、ちょっと寮みたいな感じだね」と説明。

そんな雪平邸での撮影について永瀬は「僕たちのドラマの中の日常って、とてもいい生活ですよね。すごく豪勢な朝ごはんとか出てきますし、庭も広いし、そこでみんなでバーベキューしたり。うらやましいぐらいキラキラとした生活ですよね」と音たちの生活をうらやんでした。

また食卓シーンについて永瀬が「朝ごはんが実際並ぶんですよ。そのシーンは僕、すずちゃん、マリさんの3人のシーンが多いんですけど、 (並んだご飯が)おいしそうすぎて、みんなガチで食べるんです。だから、僕は毎回お昼ご飯代と晩飯代が浮いてて、ありがたい。ちゃんと栄養バランス考えられてますし」と明かすと、夏木が「この間、納豆ご飯の後に休憩で、次卵かけご飯だったよね」と献立を紹介。この組み合わせに永瀬は「最高のセットですよね。正月太りじゃなくて、セット太りしそう」とうれしい悲鳴を上げた。

『夕暮れに、手をつなぐ』というタイトルをつけた経緯について、北川は「最初は『夜に手をつなぐ』というタイトルだったんです。若者の話を書きたいなという思いが尽きなくて、今の若い子って夜なのかなと。夜に孤独な若者たちが手をつなぐみたいな話を考えて、その時から広瀬すずさんっていうのは浮かんでいたんです。暗い役の設定だったんですが、もっとハツラツとしていて、ときより悲しさが垣間見える役にしていきたいと自分の気持ちが変わっていたときに相手役のことを考えて。King & Princeが出たときから永瀬君のこといいなと思っていて、2人のカップリングがすごくいいんじゃないかと思ってすずちゃんと永瀬君に。そうしたら、“夜”ではなくて“夕暮れ”だったんです。そこからストーリーもガラッと変えました」と明かし、永瀬は「僕ら2人がタイトルとストーリーも変えたんですね、すごい」と感動していた。

最後に広瀬が「北川さんのきれいな言葉と、一人一人の温かい気持ちで、やっていてとても楽しい作品です。ぜひ一人でも多くの方に見てもらえたらうれしいなと思います」とアピールし、会見を締めくくった。

番組情報

火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』
2023年1月17日(火)スタート
毎週火曜 午後10時~10時57分※初回は15分拡大

<キャスト>
広瀬すず、永瀬廉(King & Prince)、田辺桃子、黒羽麻璃央、伊原六花、川上洋平([Alexandros])、内田理央、櫻井海音、松本若菜、茅島成美、酒向芳、遠藤憲一、夏木マリ

<スタッフ>
脚本:北川悦吏子
演出:金井紘、山内大典(共同テレビジョン)、淵上正人(共同テレビジョン)
プロデューサー:植田博樹、関川友理、橋本芙美(共同テレビジョン)、久松大地(共同テレビジョン)
編成:三浦萌
製作著作:TBS
制作協力:共同テレビジョン

公式HP:https://www.tbs.co.jp/yugure_tbs/
公式Twitter:@yugure_tbs
公式Instagram:@yugure_tbs
公式TikTok:@yugure_tbs

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