萬田久子が『グランマの憂鬱』にクランクイン「これから約2カ月、頑張るぞ!」西垣匠、泉谷しげる、柴田理恵のゲスト出演も決定

ドラマ
2023年04月06日
『グランマの憂鬱』©東海テレビ

4月8日(土)スタートの『グランマの憂鬱』(東海テレビ/フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分〜深夜0時35分)からクランクインレポートと、主演・萬田久子のコメントが到着。また、西垣匠、泉谷しげる、柴田理恵が、第1~3話にゲスト出演することが決定した。

高口里純の「グランマの憂鬱」(双葉社 JOUR COMICS)を原作とする本作は、村の総領「グランマ」こと百目鬼ミキ(萬田)が、日常に巻き起こる家族・仕事・生活の問題を一刀両断。見ているだけで胸がすく、愛ある「喝!」が必見のドラマとなっている。

そんな本作について「見ていただくことで心のコリをほごす、全身エステのようなドラマを目指したい」と語る、萬田のクランクインレポートが到着した。

2月某日に撮影が始まった本作。物語の舞台はコンビニもない山あいの静かな村だが、この日の撮影は真新しい一軒家が建ち並ぶ、関東近郊の新興住宅地。嫁の百目鬼由真(足立梨花)が一旦横浜の自宅に戻ることとなり、ミキと孫娘の亜子(加藤柚凪)も付いてくるという、第1話のシーンから撮影はスタートした。

『グランマの憂鬱』©東海テレビ

まだ寒いこの時期、撮影スタッフが準備をしていると萬田、足立、加藤の3名が到着。拍手で迎えられる中、萬田の「これから約2カ月、頑張るぞ!」という大きな声に、スタッフの士気も高まった。

しかし、この日は2月でも特に寒かった日。スタッフはダウンコートを着込んでいるが、出演者の皆さんは春物の衣装で演じなければならない。最初に撮影するのは3人が家に入る直前でママ友に呼び止められ、由真が家の前で話し込むシーン。ミキと亜子は先に家に入ろうとするのだが、台本では由真が開けたはずの玄関の鍵が閉まったままというハプニングが発生。

これを見た萬田が「もう! まったく気の利かない嫁だね!」と、冗談交じりで言うと、足立も「すみません! すみません! いま開けますから!」と大慌て。予想外の事態にも、本当の嫁姑のようなやり取りを見せ、萬田、足立はもちろん、現場からも笑いが。初共演の2人だったが、初日から早速絶妙なコンビネーションを見せた。

また、このたび3名のゲスト出演も発表された。第1話には森田達也役で西垣匠、第2話には秀じい役で泉谷しげる、第3話には坂下悦子役で柴田理恵が登場。3名が演じる役どころも必見だ。
萬田によるコメントは以下を参照。

萬田久子 コメント

『グランマの憂鬱』©東海テレビ

◆百目鬼ミキというキャラクターを、どのように捉えていますか?

百目鬼ミキは常にりんとしており、自分にも他人にも厳しい方。でも、厳しい言葉の裏には愛があると思っています。私も愛を持って人と接したいと常々思っているので、そこは似ているかもしれませんね。演出サイドからは「厳しい表情で、せりふは低音で」と言われているのですが、撮影当初は表情がつい和らいでしまって…。監督からも「笑み、出ちゃってますよ!」と、たびたび注意を受けましたけど、今はもう「百目鬼ミキ=萬田久子」みたいな感じですね。
今回は私の実年齢よりも上の役を初めて演じるので、見た目の印象についても皆さんと綿密に打ち合わせをしました。着物に関しては「派手ではないけれど質のいいもの」ということで、大島や塩沢といったつむぎを中心にそろえています。また原作では帯留めを付けていることが多いので、そこも取り入れました。着物に興味のある方には、ぜひそんな部分も注目してほしいですね。ちなみに髪の毛は地毛プラスαでセットしているんですが、毎回モト(冬樹)さんが興味津々で寄ってくるんです…。いずれモトさんも、こんな髪型にするんじゃないかな(笑)。

◆撮影現場はどんな雰囲気ですか?

本当に楽しいですよ。常に「楽しくなければ現場じゃない」と思っているし、現場にいることが私の活力の源。細胞が生き生きしてくるのを感じます。百目鬼家のロケ現場はちょっと遠い場所にあるのですが、何度も通っていると古い日本家屋特有の匂いにもなじんできて、何となく「自分の家に帰ってきた」ような気持ちになるんですね。
共演者の皆さんとも、本当の家族のように過ごしています。村長役のモトさんは以前からの知り合いですし、足立さんは初対面だったけど、こういうお嫁さんが来たら心強いなと思いますね。自分の考えを持ちつつ、姑役の私ともいい距離感を保っているし。そして亜子ちゃん(加藤)はもう…、先輩と言ってもいいくらい(笑)。子どもらしいあどけなさもあるけれど、監督も舌を巻くくらいの演技を見せてくれて…。そんな皆さんのお陰で、私も百目鬼ミキになれたんだと思います。

◆ミキの「喝!」については、どのようにお考えですか?

今の時代、他人を叱るのってとても勇気がいりますよね。私も普段の生活で迷惑な行動を取る人に「ちょっと…」と思うことはあるけれど、口に出すことはなかなかできません。叱るということは、言ったことに対して責任を持つということ。それはとてもパワーが求められると思います。
そして何より、叱る際に必要なのが「愛」です。
私のデビューはスカウトがきっかけだったんですが、東京へ出て行くことについて、周囲からは反対が多かったのですが、一人だけ賛成してくれる人がいたんです。その人は「反対している人の多くは、10年後、20年後のあなたのことまでは考えていないんじゃない?」と言ってくれて。その愛ある一言が背中を押してくれて、今の私があるわけです。
周囲の意見に迎合せず、思ったことを言ってくれる存在は格好いいし、憧れますよね。

◆『グランマの憂鬱』を、どんなドラマにしていきたいですか?

視聴者の皆さんにも今起きるような、身近な問題がこのドラマの題材です。第1話の「おらだおらだ詐欺」から始まって、高齢者特有の問題や若者が抱える悩みなどを取り上げていきます。どんな年齢の方も、どんな見方をしても、スカッとしていただけるんじゃないでしょうか。ご家族で見ていただいたり、ミキと由真さんのように嫁姑で見ていただいても、いいヒントが見つかるかも。
年を重ねた女性が主役のドラマというのも、珍しいかもしれません。原作者の高口里純さんも、「最初は描くことに勇気が必要だった」とおっしゃっていました。
でも人生経験豊かな主人公だからこそ、伝えられることがあると思っています。

◆最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!

見ていただくと心のコリがほぐれて、スッキリとした気持ちになれるドラマです。土曜日の夜に放送されるので、「一週間分の全身エステ」のような効果があると思います。ぜひリラックスした気持ちで、エステを受ける感覚でご覧ください。

あらすじ

百目鬼由真(足立梨花)は6歳の娘・亜子(加藤柚凪)と一緒に夫の実家がある百目鬼村で姑の百目鬼ミキ(萬田久子)と同居を始めた。村の難事を取り仕切る立場の “総領”を古くから務める百目鬼家。現当主であるミキは常にりんとした立ち振る舞いで、村人の持ち込むさまざまなもめごとを、愛ある「喝!」でバッサバッサと裁き、村人たちの信頼を集めていた。
そんなある日、村で「オレオレ詐欺」ならぬ「おらだおらだ詐欺」が起こる。村に支援を求める被害者の孫・達也(西垣匠)に対してミキは意外な「喝」を言い放ち…。
どこか懐かしい村で起こる身近な難題を、人生経験豊かなグランマが喝破する「痛快人情ドラマ」、いよいよスタート!

番組情報

『グランマの憂鬱』全8話(予定)
東海テレビ/フジテレビ系
2023年4月8日(土)~5月27日(土)
午後11時40分~深夜0時35分

出演:萬田久子、足立梨花、加藤柚凪
鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣、金子昇、神尾佑、モト冬樹

企画:市野直親(東海テレビ)
原作:高口里純 「グランマの憂鬱」(双葉社 JOUR COMICS)
脚本:森脇京子、阿久津朋子、遠山絵梨香、的場友見
音楽:鈴木ヤスヨシ
主題歌:THE ALFEE「鋼の騎士Q」(ユニバーサルミュージック)
演出:岡野宏信、長尾楽、雨宮由依ほか
プロデューサー:中頭千廣(東海テレビ)、小林和紘(FCC)、浅野澄美(FCC)
制作:東海テレビ FCC

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