戸田菜穂、子役たちの奮闘に「初々しかった頃の自分を思い出しました(笑)」『テイオーの長い休日』

ドラマ
2023年06月23日
『テイオーの長い休日』©東海テレビ

船越英一郎が主演を務めるドラマ『テイオーの長い休日』(東海テレビ/フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分〜深夜0時35分)より、戸田菜穂のコメントが到着した。

大御所俳優なのに、仕事がない。周囲の人間を思いやる気持ちがすごいのに、それを素直に出せない。そんなツンデレ“元2サスの帝王”熱護大五郎を“リアル2サスの帝王”船越英一郎が演じている土ドラ『テイオーの長い休日』。テレビ業界に渦巻くリアルな話をベースに周囲の人間の心を救うヒューマンコメディだが、そのせりふは業界以外の多くの人にも刺さっているようで「なんか心に響くドラマだ」「時折、セリフが響きすぎてツラい」「信念を貫くブレなさと有言実行がカッコ良すぎる」と話題に。さらに、配信で一夜明けて見た視聴者からは「日曜朝の号泣が恒例になりそう」とのコメントもあり、素直に泣けるデトックスドラマとしても注目され始めている。

そんな中、明日6月24日(土)放送の第4話では、熱護に最大のピンチが訪れる。向き合うのは「家族」。それもバディを組む敏腕マネージャー・吉田ゆかり(戸田菜穂)の家族をめぐる問題だ。アキラ100%こと大橋彰が演じるゆかりの夫・康介は交通事故で亡くなっていて、その康介に対するゆかりや3人の子供たちの思いに、熱護がシロクロをつけていく。

しかし、熱護は「夫」役も「父親」役も演じたことがなく、どう接していいか分からない。未知の領域にどんな展開が待ち受けているのか。熱護に振り回されつつ、誰よりも熱護を理解し始めているマネージャー・吉田ゆかりを体当たりで演じている戸田菜穂が、第4話の撮影の様子や“家族”への思いについて語った。

戸田菜穂 コメント

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

◆6月24日(土)放送の第4話について教えてください。

ゆかりの子供たちは、ちょうど思春期の、気持ちが揺れ動く年齢なんですね。いちばん小さな次男の理輝(平野絢規)はまだ小学2年生なんですが、長女の陽向(宮下結衣)は中学2年、そして、今回物語の中心となる長男の悟(石原颯也)は中学1年、という設定です。その年頃になると、どちらのご家庭でもそうだと思うのですが、子供が自分のはっきりした考えを持ち始めて、親と距離を取り始めるということが起きますよね。同じ家に住んでいて、いつも一緒に暮らしているんだけど、胸の内までは分かっていない、という母としての悩み。子供が何を考えているのか分からない。悩みも打ち明けてくれない。なにか抱えている、ということしかわからない…。そうした状況が、4話で浮き彫りにされて、さらにそれが“事件”にもつながっていく、という内容です。

◆本作では毎回、熱護が事件の謎解きをしていくサスペンス要素が目玉ですが、今回はそこにホームドラマの要素が加わってくると。

はい。でも、ちゃんと“謎解き”もあるんです、そこはしっかり手堅く練りこまれているのが、この脚本の素晴らしいところだと思います。

◆4話の最後での“感動のシーン”の撮影がかなり重要だったとか…。

詳しくは放送でご覧いただきたいのですが、4話の最後で、みんなでメンチカツを食べるシーンがあるのですが、ゆかりたちの家族の未来が示されるような、とても意味のあるシーンになっています。はじめは普通の夕食だったのが、途中から、そこに居る誰もがぐっときてしまうような流れになっていまして。3人の子供たちも当然、台本を読み込んでいて“ここは途中から気持ちが大きく揺れていく場面だ”と分かって臨んでいるわけですが、みんな、撮る前からその感情が来ちゃっていたんです(笑)。だから、私も、「それは、ちょっと展開を予感させ過ぎるから、最初はもっと明るくやろうね!」と声をかけて、撮影に臨んでいました。

そのシーンは、監督もほんとうに丁寧に撮影してくれました。最初はただの食事なのが、熱護の話を受けて、みんなが目に涙を浮かべ始める。そのみんなの顔の表情を、ひとりずつ、しっかり、しっかり、大写しにして撮ってくれていました。子供たちもそのシーンの大切さは、よく分かっていたようで、撮影日は、朝から控室でもとても集中していました。そういうモードに入っているときは、私も、もう、邪魔しないように、触らないようにして…。頑張ってね、と小さく応援する感じで。そういうのを見ていて、自分が17歳でデビューした頃…初々しかった頃の自分を思い出してしまいました(笑)。

内容に関して少し触れてしまいましたが、4話最後のそのシーン…、“家族の大切さ”をかみしめるような、そのシーンの深さは、視聴者の皆さまにもきっと感じとっていただけると思います。

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

◆子供たちについて

私の子供は、まだ思春期に至らない年齢ですが、劇中の悟君も “いつの間にか中学生になっている” という状況なわけですからね。水泳教室に通っているのですが、そのプールの帰り、私がお迎えに行ったときに二人で話をしたりしていまして。そのときにポツポツと自分の話をしてくれたりするので、そういう時間は大事だと思っています。小学生くらいだとためらいもなく、なんでも話をしてくれますが、そのうち、悟のように中学生くらいになると、胸のうちを明かしてくれない時期がやって来るんだろうなぁ…、などと思いながら、『家族の中に流れる時間』というものに思いを馳せたりしました。

◆早いご家庭だと、お子さんが小学生のうちでもそういう時期が来たりもすることが…。

はい。そういうことを考えると、まだそういう時期でなくて、 “ママ~~” と寄って来てくれる今の時期を楽しまなきゃ、という感じですね!まさに、今、このときを!って感じ。子供は、あっという間に大きくなっちゃいますからね。

◆今回、“思い出のメンチカツ”が重要なキーアイテムになりますが、戸田さん自身の思い出の味は?

広島出身なんですけど、父が日曜日のたびに「お好み焼き」を作ってくれてたんです。普段はそんなに料理しない人なんですけど、お好み焼きとか、すき焼きの時だけ、「わしがやる~!」といった感じで(笑)。それが、一家だんらんのいい思い出ですね。

◆あらためて、第4話の見どころをお願いします。

一言で言えば、家族の中で、一回問題が起きて、それを乗り越えて、さらに強い『絆』で結ばれる…吉田家の全員が、みんなして “もう一度頑張るぞ!” と結束を固める、というお話です。熱護さんとの絆も深まっていくんですね。熱護さんとは、なにか問題が起きるたびに…そして、熱護さんがそれを解決してくれるたびに、絆が強くなっているという感じです。それを、“悟が主役となって” 物語が進んでいく、という回でもある点が、けっこうポイントですね。

普段は無口でも、少年はいろいろなことを心の中で考えているんだ、ということが映し出されている。そこがぐっとくる、感動的な展開だと思います。家族の“思い”や“絆”を確かめるような回です。どうぞお楽しみに!!

第4話 あらすじ

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

ゆかり(戸田菜穂)の長男・悟(石原颯也)を警察が訪ねてくる。何やらトラブルに巻き込まれているようだったが、悟はゆかりに何も語らない。
その頃、熱護(船越英一郎)は地元の食堂で店長の日置(河相我聞)ら中年グループからゴルフに誘われていた。再現ドラマでのゴルフシーンに感銘を受けてのオファーだったのだが、熱護はそこで商店街で盗難事件が起きていることを知る。事件が悟とも関係している事に気づいた熱護は、悟を食堂に連れていくが、そこで悟は亡き父・康介(大橋彰/アキラ100%)との約束を思い出す。
「亡き人が自分たちを愛してくれた記憶は絶対に消えない――」
思い出のメンチカツが紡ぐ、残された者たちのそれぞれの思いの物語。

番組情報

『テイオーの長い休日』
東海テレビ/フジテレビ系
毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分
※『FNS27時間テレビ』のため7月22日(土)は休止

出演:船越英一郎、戸田菜穂、今井悠貴、宮下結衣、石原颯也、平野絢規/白石隼也、久保田磨希、前川泰之、木場勝己
企画:市野直親(東海テレビ)
脚本:入江信吾、川﨑いづみ、諸橋隼人
音楽:仲西匡(カレント)
主題歌:「素顔」上野大樹(cutting edge)
OPテーマ:「Bumpy」Beverly(avex trax)
ナレーション:大和田伸也
演出:吉川鮎太(ホリプロ)、白川士
企画:市野直親(東海テレビ)
プロデューサー:松本圭右(東海テレビ)、井上竜太(ホリプロ)
制作協力:キャンター
制作:東海テレビ、ホリプロ

WEB

HP:https://www.tokai-tv.com/teio/
Twitter:@tokaitv_dodra
Instagram:dodra_tokaitv/
TikTok: dodra_tokaitv

©東海テレビ