中谷美紀、キャスター役でフジアナウンサーからアドバイス「役者たれ、演技派たれと」『ONE DAY』「地方テレビ局編」制作発表

10月9日（月）にスタートする、二宮和也、大沢たかお、中谷美紀トリプル主演の月9ドラマ『ONE DAY～聖夜のから騒ぎ～』（フジテレビ系　毎週月曜　午後9時～9時54分　※初回は、午後9時～10時24分）の制作発表記者会見が開催され、主演の3人のほか、メインキャスト14人が登壇した。

本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。それぞれ別の人生を歩む3人の男女の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。

横浜で起きた殺人事件を追うキャスター・倉内桔梗（中谷）とその仲間たちの奮闘を描く「地方テレビ局編」。突如番組の打ち切りを告げられる失意の報道キャスター・桔梗を演じる中谷は、フジテレビのアナウンサーから実際にキャスターとしての指導を受けたそうで、「桔梗は、横浜テレビ局というローカル局のキャスター。西山（喜久恵）アナから『役者たれ。キャスターたるもの演技派たれ』と言われました。あと、悲惨な事件などのニュースから楽しいニュースに変わるとき、パッと表情を変えないといけないと教えていただきましたし、佐々木（恭子）アナからは語尾を最後まできちんと発音することを教えていただきました。そして梅津（弥英子）アナからは、キャスターであったとしても、原稿を読むだけではなくて自分の意思を持ち、ニュートラルでありつつどこまで意思を含めるか…ということを教えていただきました」と。

地方テレビ局「横浜テレビ」の新人記者役の福本莉子は、先輩である桔梗に対してリスペクトしつつも、少し疑問を感じる立葵査子という役を演じる。福本は「査子は最初は桔梗さんにチクチク言ったりしてしまうのですが、桔梗さんの仕事に対する姿勢を見てどんどん変わっていくので、私も中谷さんの背中を見ながら頑張りたいと思います」と。査子には、新人記者に加えて大沢演じるシェフ・時生の娘という設定も。大沢について福本は「お父さんカッコよくて料理も上手なんですよ。大沢さんは本当のお父さんみたいに包み込んでくれるような存在です」と大沢を絶賛した。

「横浜テレビ」のベテランカメラマン・国枝茂雄役の梶原善は「台本を見たときにみんな『これは大変だ』と思ったと思うんですけど、監督が鈴木雅之さんだと知って、じゃあ大丈夫だと。鈴木さんは細かいピースのシーンを一つにまとめる才能がある方で、うってつけの監督だなと安心して現場に行きました」と監督に信頼を寄せた。

桔梗の同期で「横浜テレビ」報道制作局長の折口康司を演じる小手伸也は、本作にかなり縁を感じるとのことで、「一番初めにテレビに出させていただいたのが、このドラマの監督の鈴木さんが手掛ける『HERO』。それが僕のテレビデビューでもあり月9デビューでもありました。その後『コンフィデンスマンJP』という作品で初めてのレギュラーを頂いたのですが、それも月9で。月9には縁があるなと思っていたのですが、そんな中、今回のお話は12月24日聖夜の物語で、僕の誕生日が12月25日なんですよ。その前夜に皆さんが大騒ぎされると。僕の誕生日の前夜祭ですよね。しかも、僕は神奈川県民で実家が横浜なんです。僕の地元で大騒ぎされると。僕は今年50歳の節目を迎えるのですが、50歳のクリスマス、かなりのご縁を感じています。もう第4の主人公と言ってもいいのではないかと（笑）」と意外な縁を明かした。

「横浜テレビ」のスタッフ・前島洋平役の加藤諒は「桔梗さんが報道部から外されてしまうのですが、桔梗さんは報道をやっていきたい人なので、テレビ局の人たちをどう巻き込みながら行動していくかというところは見どころなんではないでしょうか」とドラマの見どころを語り、続けて「（中谷）美紀さんのキャスターぶりが本当に素晴らしくて。マイクは自分に照明が当たるように、両手では持たないんですよね。“アイドル持ち”はしないっていう。いつか自分にキャスター役のオファーがきたら生かしたいです」と話した。

口がうまく八方美人の「横浜テレビ」デスク・黒種草二を演じる大水洋介は「僕自身は八方美人という感じではないんですけど、よく考えたら調子がいい部分もあるなと思って。飲みに行ったりしたら隣に座ったおじさんと適当に話を合わせながら2、3時間しゃべって、連絡先を交換して、数か月後この人誰だっけな…ってなることが多々あるんです。なので、その適当に飲んでいるときの自分を役に入れたいなと。八方美人ってあんまり良くないようなイメージがあると思うんですけど、周りに機嫌よく仕事してもらいたいと頑張っている、嫌なやつじゃないよという感じを出したいです」を役に対する意気込みを語った。

「横浜テレビ」新社長・筒井賢人を演じる丸山智己は「個性的な皆さんに立ちはだかる大きな壁になってくれと（制作に）言われています。大なたを振るう役というか、思い切って平民（テレビ局のスタッフたち）をばさばさと切っていこうかなと思います」と「横浜テレビ」の壁になる役どころを明かした。

また、横浜が舞台となる本作の撮影について、印象的なロケ地や横浜の思い出を聞かれ、中谷が「福本莉子ちゃんと一緒に赤レンガ倉庫の前で撮影したんです。横浜らしい景色で本当にすてきでしたし、空の分量が多いというのが印象に残っていて、住みたい街ランキングで常に上位にランクインされているだけあるなと。いつか私も横浜に住んでみたいなと思います」と答えると、横浜出身の小手が「ありがとうございます」と笑顔に。

最後に中谷は「複雑なパズルのようですが、最後はピタリと心地よくはまる瞬間がくると思います。監督を筆頭に、スタッフの方々がマルチタスクで何役もこなしながら素晴らしい作品になるように作っていますので、一瞬も瞬く間もなく目を凝らしてご覧いただけるとうれしいです」とドラマをアピールし、会見を締めくくった。