栗山千明、30年以上続けたロングヘアーを卒業も「すごく新鮮で楽しんでいます」『けむたい姉とずるい妹』

ドラマ
2023年10月09日
ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』
ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』左から)馬場ふみか、栗山千明、栁俊太郎

10月9日(月)からスタートするドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』(テレビ東京系 毎週月曜 午後11時6分~11時55分)の記者会見に栗山千明、馬場ふみか、栁俊太郎が登壇した。

原作は、20代から30代の女性をメインターゲットに、働く女性の「リアル」と「本音」を描いた作品が多く掲載されている「Kiss」(講談社)で連載し人気を博したばったんによる同名作品。母の死をきっかけに同居をスタートさせた険悪な姉妹が一人の男を巡り繰り広げる、壮絶な姉妹バトルを連続ドラマ化する。

まず、出演が決まった際の率直な感想、原作を読んだ感想を聞かれ、栗山は「姉か、とまず思いました。というのも、私は末っ子でして。でも姉のイメージを持たれることがすごく多く、今回も姉という立場で驚きました。原作と脚本を同じタイミングで読ませていただいたのですが、登場人物それぞれの視点がとても斬新で。最初は、私が演じる姉のじゅんの目線でストーリーが進んでいくのですが、同じ事柄でも妹のらん(馬場)からすると全然違うように捉えられていたり、らんの夫である律(栁)も全然違うことを考えていたり。その視点の変化がすごく面白く描かれているなと感じました。ドラマでもその原作の面白みをきちんと表現できたらいいなと思います」とコメント。

馬場は「私は、お話をいただいてすぐに原作を読ませていただいたのですが、私自身、2人姉妹の妹で、ちょうどらんちゃんと同じ立場なんです。じゅんとらんの姉妹とは環境や関係性が全く違うのですが、姉妹ならではの嫉妬というのは、じゅんとらんのような関係じゃなくてもみんな少しずつあると思いますし、私自身も感じたことがあるので、すごく共感できる部分もありました。かなり刺激的なお話だなとは思いましたが、やってみよう、頑張ってみようという気持ちになりました」と自分自身と重なる部分があるという。

栁は「最初にお話をいただいたときは、よっしゃ! と思いました(笑)。すてきな女性に囲まれて生活できる。すごく楽しみだ、と思ったのですが、原作を読んで内容を見ると、人間の欲望や嫉妬、妬みなどが繊細に表現されているところがあって。設定としては生々しくもありつつファンタジーな要素もある魅力的な作品だと感じました」と心境と共に原作の印象を明かした。

ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』
ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』栗山千明

また、それぞれの役を演じる上で難しかったところを聞かれた栗山は「じゅんは基本的に沸点が低いといいますか、敏感でイライラしていて。それはらんと再会したことでそうなるのですが、そのテンションを保つことが少し大変でしたし、言い合うシーンはすごくドキドキしてしまいますね。やりすぎてしまうことが多く、監督にご指示いただきながら演じさせていただいています。たばこを吸うシーンもありまして、煙の具合だったり、見た目的な問題でも気を使うことが多いです」と苦戦したところもあったとのこと。

馬場は「らんちゃんもらんちゃんで心の底にあるネガティブな感情みたいなものがたくさんあるんですけど、表面的にはそれを見せないところがあって。心の中にある感情と、周りから見えている姿はかなりギャップがあるかなと思うので、それを表現するのは難しいと思いながら日々撮影しています」と。

栁は「律はすごくミステリアスで。心の中ではいろいろな感情があるのですが、それをあまり表に出さない。でも芝居になっちゃうとリアクションしたり足したりしてしまうんです。撮影の最初のほうでらんちゃんの頭をポン、としたら、監督に『律はそんなことしない!』と言われて(笑)。あぁそうだよな、と思いつつ、大丈夫かなと不安になって何かやりたくなっちゃうんですよね。でも足しちゃいけない、ミステリアスさを表現しないといけないのが難しかったです」と撮影でのエピソードを織り交ぜて苦労した点を明かした。

ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』
ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』左から)馬場ふみか、栗山千明、栁俊太郎

次に、撮影で印象に残っているエピソードを聞かれ、栁が「撮影初日のあたりは、栗山さんと馬場さんがいると気を使っちゃっていました(笑)」と切り出すと、栗山と馬場は「気を使ってたの⁉」とびっくり。これに栁は「2人はバチバチのシーンばっかりだから、いつも気を使ってました。姉妹のけんかの間にいると過剰に考えてしまうんですよね。でも最近はそんなことはないです(笑)」と。栗山は「気を使われてるとは思いませんでした」、馬場も「私たちわりとふわふわしてますよね」と驚きつつ、栗山は「たしかに、役柄の関係性を現場でも保つ方もいらっしゃると思うのですが、私たちは仲良くやらせていただいています(笑)」と笑顔で答えた。

そんな栗山は自身のトレードマークだったロングヘアーをこのドラマでばっさりと切っているが、周囲の反応を聞かれ、「いいじゃん! と言っていただくことが多いです。私自身、髪の長い役柄を求められることが多かったので今まで髪を切るチャンスがなかったんですが、切ってみたいなという気持ちはあったので、今回いい機会をいただけたなと思っています。長いときよりも扱いはとても楽で、できればこのままいられたらいいなと。5歳くらいから髪の毛が肩のあたりまで短くなることがなかったですし、30年以上は確実に短くしていなかったので、すごく新鮮で楽しんでいます」と新鮮な髪形を楽しんでいる様子を見せた。

さらに、姉妹が一人の男を巡って壮絶なバトルを繰り広げるという作品の内容にちなんで、「これだけは譲れない」というこだわりや物の話題に。栗山は「私たちはみんなお酒が好きで。撮影の合間にお酒のお話もするのですが、私は日々の晩酌に手を抜かないというのがこだわりです。撮影が連日のようにありますと、なかなかゆっくり晩酌をする時間は取れないのですが、それでも1つはおつまみを用意してお酒を飲んで、少しの時間でも自分が納得できる時間を過ごすというのがこだわりです」とお酒へのこだわりを告白。

ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』
ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』馬場ふみか

馬場は「私は今回の作品では前髪にこだわっています。原作を読んでいて、らんちゃんの前髪が印象的だなと思ったので、しっかりめに前髪を作っているのですが、撮影が始まるとなかなか維持するのが大変で。週に1回くらい撮休の日があると美容院に行って前髪を切っています。2、3ミリの世界ですが、1ミリずつ切って『もうここで大丈夫です!』って言って。週に1回、美容院で前髪を整えてらんちゃんを演じています」と細かいこだわりを発表。

栁は「僕は撮休になるとスープを作って野菜を摂るようにしています。現場に入るとなかなか栄養が摂れなくなってしまうので、ミネストローネとかを作り置きして、遅く帰ってきた日はそれを食べてエネルギーをチャージして健康を維持しています」と体力づくりをしているとのこと。

そして、特に注目してほしい姉妹バトルのシーンを聞かれ、栗山は「1話の姉妹の再会からいろいろなバトルが繰り広げられるんですけど、どんどんヒートアップしていく感じ。毎話毎話にバトルが散りばめられているので、見ている方もドキドキヒヤヒヤしてくれるんじゃないかなと思います」と。

うなずきながら栗山の回答を聞いていた馬場は「再会からちょっとずつ溜まっていったものがどんどん大きくなってバトルになっていくので、ぜひそれを楽しみにしていただきたいです」と回答。

そんな姉妹のバトルに挟まれる栁は「朝食をみんなで一緒に食べるシーンなんかでも、おいしそうな料理の中で姉妹の2人だけギスギスしているっていう。そのコントラストがよりバトルや関係性を引き出しているので、注目して見ていただきたいです」と見どころを語った。

ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』
ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』栁俊太郎

最後に、栗山は「登場人物それぞれがトラウマのような悩みを抱えていて、その中で揺れ動く心情を繊細に描いています。その繊細さをきちんと表現して演じていきたいと思って日々撮影に挑んでおりますので、ぜひ多くの方に見ていただきたいなと思います」、馬場は「ただの姉妹バトルで男を取り合うというだけではなく、それぞれが人としての葛藤やコンプレックスと戦いながら少しずつ成長していく姿も見られると思いますので、ぜひ楽しんで見ていただけたらうれしいです」、栁は「栗山さんがおっしゃっていたとおり、いろいろな角度から物事を見ることができる作品だと思います。自分に置き換えても楽しめますし、周りの友達、家族との関係性をこの作品を見て派生して考察していただきたい。人間模様が繊細に描かれている作品なので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」とそれぞれドラマをアピールし、会見を締めくくった。

番組情報

ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』
テレビ東京系
2023年10月9日(月)放送スタート
毎週月曜 午後11時6分~11時55分

配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Lemino」にて第1話から最新話まで見放題配信
全国どこからでも「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer)にて見逃し配信

原作:ばったん『けむたい姉とずるい妹』(講談社「KissKC」刊)
主演:栗山千明
出演:馬場ふみか、栁俊太郎、桜田通、雛形あきこ
脚本:大林利江子、今西祐子
監督:井樫彩、戸田彬弘
オープニングテーマ:大塚愛「マイナーなキス(川谷絵音)」(avex trax)
エンディングテーマ:フレンズ「煙のジャンクション」(Lychee Label)
チーフプロデューサー:大和健太郎
プロデューサー:中島叶(テレビ東京)、八木亜未(大映テレビ)、塙太志(大映テレビ)
制作:テレビ東京、大映テレビ
製作著作:「けむたい姉とずるい妹」製作委員会

公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/kemuzuru/
公式X(Twitter):@tx_premiere23
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