大東駿介、主演ドラマで小3からの親友・金属バット小林と共演「めちゃくちゃエモかった」友保は「ハゲのツレが呼んでるっていうから来た」

ドラマ
1時間前
『絶望できない男』
『絶望できない男』

大東駿介が主演を務める全4話のスペシャルドラマ『絶望できない男』(カンテレ 9月17日(木)スタート 毎週(木)深夜1時15分~1時45分 ※関西ローカル)に、お笑いコンビ・金属バット(小林圭輔・友保隼平)の出演が決定した。

本作は、2025年6月に刊行された奥川拓二のノンフィクション・エッセ-「絶望できない男」(講談社刊)をモチーフとしたドラマ。ポルシェを乗り回す伝説のADから、制作会社の社長へのし上がり、やがて1億円超の借金を抱えてヤクザに殺されかけ、果ては全てを失い、路上へ放り出されてホームレスに…。しかし、男は決して諦めなかった。1980年代後半から2000年代へ。関西を舞台に激動のテレビ業界を駆け抜ける、一人の男の数奇な人生を描く。

高校の同級生だった小林と友保が2006年に結成した金属バットは、『M-1グランプリ』(ABCテレビ)や『THE SECOND』(フジテレビ)で数々の旋風を巻き起こし、今年は『上方漫才大賞』で奨励賞を受賞するなど、独自のスタイルで「地下のカリスマ」からお笑い界の中核へと躍り出た実力派コンビ。

そんな彼らが本作で演じるのは、主人公・奥本(大東駿介)の波乱万丈な人生に絡んでいくヤクザの辛島(小林)と甘木(友保)。トレードマークの坊主頭の小林と、ワンレン長髪の友保が、奥本を追い詰めていく。

金属バットにとって、ドラマ初演技となる本作。ドラマどころか、テレビへの出演自体をあまりせず、劇場に軸足を置いたお笑い一筋の2人が、今回出演を決めた裏側には、主演の大東との特別な絆があった。

実は小林と大東は、共に大阪府堺市出身で小学3年生の頃からの親友。TVer限定で配信されるスペシャルインタビューでも大東が「小3の時、友達の家でスーパーマリオブラザーズをやったときからの付き合い」と語る通り、二人の関係はとても長い。この特別な関係を粋に感じた相方の友保も「ハゲのツレが呼んでるっていうから来たわ」と出演を快諾した。

金属バットとの初共演について、大東は次のように語った。

「“このシーンに今自分ができる最上級を持って行こう”っていうピークが、毎作品1つぐらいはあるんですけど、この作品には、それが何個もあって。車に跳ねられるシーンもそうやし、ホームレスのシーンもそうやし。“絶望できない男”の壮絶な人生が4話の30分に凝縮されてるんです。そうなると自分も芝居のパンチラインが増えていくんやなと。ただ、個人的に一番の見どころはやっぱり“金属バットとの共演”ですね。あれは学生時代の俺たちと今の姿が重なりすぎました」

中学生の頃には両親が出ていき、一人きりでの極貧サバイバル生活を強いられ「絶望期」のどん底にいた大東。そんな彼にとってエネルギーとなったのが、「人と属せないダメな奴ら」と言い合いながらも、一緒に時間を過ごした小林の存在だった。

「一番一緒にいたのは中学校の時ですね。めちゃくちゃ一緒にいました。『同級生』とかじゃないんですよ。小林とはマジでずっと一緒にいた。寝ても覚めてもずっと一緒にいましたね」と振り返るほど、二人の絆は深い。

当時、一人きりで家に引きこもっていた大東を心配した小林ら友人が、実家のドアを激しく蹴り破って救い出した――そんなドラマチックな噂がメディアを通して広まっていたが、その真相について大東は笑いながらこう明かす。

「あれも小林とよく話すんですけど、いろんな人を経由して話が美化されてるんですよ。そもそも、母親もいなくなって家に引きこもっていたことを、当時、僕も恥ずかしくて、誰にも言ってなかったから、小林たちは僕がそんな状況やってことを知らなかったんです。俺が住んでた家っていうのが、安っぽいプラスチックのドアで。そこに昔、一回泥棒が入ったことがあって、ドアノブの上がノコギリで真っ四角に切り抜かれたんですよ。家には金目のものもないから、結局何も盗まれずに、ご丁寧にその切り抜かれた四角いパーツが落ちてたんで、それをまたスポッてドアにハメて暮らしてたんです。だからそこをグーパンチしたらいつでも鍵を開けられたっていう。大層に“ドアぶっ壊した”って言うけど、泥棒が丁寧に開けた四角い穴にハメ込んだ板を外してたっていう、それだけの話なんですよ。でも実際俺は引きこもってたから、それで助かったっていうのは事実なんですけど」

生きることを絶望しかけた極貧生活の中で、手を差し伸べてくれた人たちの存在は、大東の心に深く刻まれている。

「本当に救われましたね。電気、ガス、水道の順で止まっていって食べるもんもなかった時に、友達のおかんが“飯食ってけ”って言ってくれて。ある日“お腹空いてるやろ、食べてき”って、スパゲッティ2袋にカレー、うどん、たこ焼きって、炭水化物ばっかり山ほど出されて(笑)。いくら腹減ってても、その日に食える量は決まってるやろ!みたいな。小林はじめ友達だけやなくて、近所の人や先生にもすごい救われました。みんな何も言わんと、黙って助けてくれたんです。小林としては“あいつんち、親おらへんから溜まり場にしよう”ぐらいの感じで、助けている自覚もなかったんじゃないですかね」

そんな「絶望期」を共に過ごした小林とのドラマ共演は、大東にとって特別な体験となった。

「めちゃくちゃエモかったっすよ。小林との学生生活、特に中高生の時は、ほんまに昨日のことよりはっきり覚えてるっていうか。めちゃくちゃ自分の核になってるところで。当時、小林と一緒に同級生5人で同じチームで……“チーム”っていうか、ただほんまにはぐれ者の集団やったんですけど。友達の一人がビデオカメラを買って、僕は俳優をやりたかったから、カメラを回してあいつらに芝居させて映像撮って。小林は音楽とお笑いに興味があったから、あいつネタ帳持ってずっとネタ考えてたんですよ。
そんな映像を撮ってた僕が俳優になって、ネタ帳持ってたあいつが芸人になって。あん時とやってること全く変わらんけど、お互い夢の延長線上で、もう一回再会してお互いやりたいことやっていて。安いビデオカメラで撮ってた自分たちを、今こうやってテレビで流してもらえるって、熱すぎるやろ、みたいな。あの頃はほんま友達だけが俺らのエネルギーやったんですよね。そんな友達と一緒に仕事できたっていうのはめっちゃうれしいし、感謝してます」

さらに、出演を快諾してくれた小林の相方、友保への感謝の思いも尽きない。

「金属バットの芸風からしたら、別にドラマに出演しなくても良いと思うんですよ。でも、“ハゲのツレが呼んでるっていうから来たわ”って友保くんが言ってくれて。その言葉に感動したし、うれしかったっすね。仕事ごとに色んな感動があるけど、今回はマジで学生時代と今の自分が重なって、言葉では言い表せないぐらい感動しました。小林も友保くんも、絶望期にいた頃のツレですから。あぁ、俺はやっぱり“絶望できない男”やなと思います。あん時のまま絶望してたら、こんな幸福は待ってなかったわけで。あいつ(小林)はキョトンとしてましたけど(笑)。ほんま“ドラマみたいやな”って。頭の中で自分で編集しちゃいましたもん。僕と小林が芝居してるところがスローモーションになって、学生服のあの頃の俺たちに重なっていく、みたいな。“それ撮っとけばよかったなぁ!”って(笑)」

そんな小林との気のおけない関係性は、大人になった今でも変わらない。

「今でも大阪に行った時に“飯行こうか”っていうぐらいで、普段は全然連絡を取らないです。でもこの間会った時は、夕方から翌朝まで11時間も飲みました。何を今さら11時間も話すねんって(笑)。お互い思想が違うから、ちゃんとピリピリしていまだにけんかもする。でも、同じ場所でこうやって会えるのがめっちゃうれしいです」

俳優と芸人。異なる領域で勝負しながらも、大東は金属バットとの間に「根底にある生き様の共通点」を感じているという。

「金属バットも枠にとらわれへんネタをやってる。お互い教養があった人生じゃないけど、こうやってなにか自分たちの足りないものを生かして、それを武器に変えている感じはすごくしますよね。“足りない”って、足りないことに気づかなかったら欠点やけど、足りないことを自覚したらそれは武器になんねんなっていうことを、僕ら象徴してるよなぁって感じがしますね。
これって結構なんか核心かもなと思うんですけど、SNSって自分の足りないものを、実体験じゃなく知識として瞬間的に吸収できるから、自分が何者かになったって錯覚するじゃないですか。世のSNSのもめ事って大体その錯覚から起きてる気がして。実像のない虚像同士の戦い、みたいな。でも足りないものを自覚して、それが虚像であるっていうことを自覚してたら、やっぱ足りないものを埋めようとする作業、もしくはその足りないものを自分として誇れる作業が、自分という実像を浮かび上がらせるというか。それをやってきているのが俺とか小林なんかな、みたいな。生身で勝負するしかないよなって感じがするんですよね」

大東からの熱すぎるラブコールと、頭の中で「学生服の俺たち」を重ね合わせて感動していたという親友のエピソードに対し、小林の反応はこうだ。

「大東パワーで仕事感がなくて遊んでるだけでお金もらえる楽しいだけの時間でした。さすがにプロの役者なんで大東は頼もしく見えましたけど根っこは変わってなくてダメ人間のままでした」

さらに、視聴者へのメッセージを求められると「怒らない人に見てもらいたいです。芸人風情がドラマにノコノコ出てくるのを良しとしない人がいっぱいいると思いますけど今回は許して!」と回答。決してブレることのない“小林節”を貫いた。

一方、大東が「ハゲのツレが呼んでるから来た」と言ってくれたことに感動していた相方の友保。彼にも、現場の「エモい」雰囲気についての感想や、視聴者へのメッセージを尋ねてみたが、返ってきた回答はこの言葉だけだった。

「おつんぽこぽんぽろろ~ん」

美しい友情秘話も感動の再会も、すべてを一瞬で煙に巻いてしまう見事なまでの回答。大東の熱すぎる想いとの間に生じたすさまじい温度差に驚かされるが、どんな場所でも決して自分たちのペースを崩さず、独自のお笑いを貫くこのブレない姿勢にこそ、多くのファンが惹きつけられているのかもしれない。

カメラが回ればヤクザ役として詰め寄る金属バットとそれに翻弄される大東だが、TVer限定のSPインタビューでは「ほんまに覚えてへんねんけどそれ」「めっちゃ覚えてるわ俺」とたわいもない思い出話で笑い合う。それぞれの道を歩んできた俳優と芸人が交差する場所。彼らが画面の中でどんなやりとりを繰り広げているのか、9月17日(木)からスタートする本編に期待が高まる。

番組情報

『絶望できない男』(全4話)
カンテレ(関西ローカル)
2026年9月17日(木)スタート
毎週(木)深夜1時15分~1時45分

TVer、カンテレドーガで全話見逃し配信

出演:大東駿介、相武紗季、八村倫太郎(WATWING)ほか
原作:奥川拓二「絶望できない男」(講談社)
脚本:モラル、いちかわニャー
音楽:近谷直之
プロデューサー:竹内雄治、多次見隼斗
演出:多次見隼斗、石田陽希
制作協力:MMJ
制作著作:カンテレ

©カンテレ

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