吉田鋼太郎、坂口健太郎に嫉妬!?客席に“こうちゃん”コールをおねだり

映画
2019年05月24日

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の完成披露試写会『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』完成披露試写会が行われ、坂口健太郎、吉田鋼太郎、佐久間由衣、山本舞香、野口照夫監督、山本清史監督(ゲームパート監督)、マイディー(キャラクター)が登壇した。

 主演で息子・岩本アキオ役を演じた坂口は「こんにちは。とてもいい天気ですね。お日柄もよく。短い時間ですが、作品の良さを存分に語りたいと思います!」とあいさつ。

 主演で、父・岩本暁役を演じた吉田は「坂口さんのあいさつの時には“健ちゃーん!”という歓声があったので、“こうちゃーん!”を期待していましたが…」と話すと、客席から「こうちゃーん!」と声が上がり、会場は大盛り上がり。吉田は「うれしいです。ありがとうございます。本当に素晴らしい作品なので楽しんでいただければと思います」と話した。

 坂口は「最初に台本読んだ時は僕がゲームの世界に入ってお芝居するのかと思っていたのですが、それは違うということが分かり、ゲームという軸はあるのですが、父と息子のヒューマン的なものに気持ちが入り込みました。見ていただければ分かると思いますが、僕と鋼太郎さんは劇中であまり言葉を交わさないんですね。なので、アキオがお父さんの背中を見ているまなざしとか、背中とか、セリフじゃないものを大事にしようと思いました。役作りとしては、実際に『ファイナルファンタジー』をやらせていただいて、すごく楽しかったです(笑)。遊んでいるわけじゃないですよ(笑)。あとは鋼太郎さんとお芝居をやる感覚は頭の中において演じていました」と語った。

 吉田は「テレビ版をご覧になっていた方もいらっしゃると思うんですけど、テレビでは僕の役柄を大杉漣さんがやられていて、僕の大好きな役者さんなので、“大杉さん、やらせていただきます”、という気持ちでした。ファンの方の気持ちを裏切らないように、一生懸命やるしかないなと思いました。健太郎と一緒で、脚本を読んだだけじゃなかなか理解できない部分もあったんですが、僕、実はゲームにはなじみが深くて、ゲーマーなので(笑)とうとう来るべきものがきたな、という気持ちでした(笑)。お話も、実話ということが信じられないくらい素晴らしくて、感動しました」と思いを明かした。

 アキオの同僚でヒロインの里美役を演じた佐久間は「スタッフ・キャスト皆さん、とても丁寧に現場を進めてくださり、アキオを応援したいという気持ちを軸にこの作品に参加しました。家族の話がメインなので、その周りで応援する人の気持ちを、役を通じて表現できればと思いました。坂口さんとの撮影は実質4日間で、私が一方的に坂口さんを観察させてもらっていました(笑)」と。

 ギクシャクしている父と息子を時にツッコミつつ、ふたりの関係をつなぐアキオの妹・美樹役を演じた山本は、現場でも家族をつなぐムードメーカー的存在だったそう。当の山本は「ムードメーカーだったんですか?うれしいです!」と驚き、坂口は「本当の妹みたいだったんですよ」と。山本も「最後おんぶしてくれるくらい、甘えられるお兄ちゃんでした」と現場での雰囲気を振り返った。また「役作りはしていないですね。普通の女の子ってこんな感じなんだろうな、と思いながら演じました。劇中ではいっぱい食べています!」と語った。

 野口監督は「今日見ていただく方は本当に一番最初のお客さんなので、ドキドキしています。一番ドキドキするのが、プロデューサー全会一致でカットしろと言われたシーンがあったんですけど、僕は大人なので“分かりました”と言って、実は切っていないシーンがあります。そこで笑いが起きなかったら監督やめよっかな、って思います(笑)」と驚きの発言で会場をどよめかせた。キャストから「どのシーン?」と声が上がると、野口監督は「…吉田さんが出ているシーンです」と告白し、吉田も驚いた様子を見せた。

 山本監督は「この映画は一昔前のCG映画みたいな感じなんですよね。でもこれは実際にスタッフがコントローラーを動かして、ゲームしている画面を切り取ったものになるんですよね。本当にただそこに残っているものを取っているようなものなんです。実写の撮影とほぼ変わっていなくて、どこまで伝わるか不安ではあります」とゲームパートの撮影を振り返った。

 劇中で、お父さんはアキオから『ファイナルファンタジーXIV』に誘われ、オンラインゲームの世界に熱中していくことから“人生の中で熱中したもの”を聞かれたキャスト陣。

 坂口が「最近トレーニングしています」と話すと、吉田は坂口の筋肉を触りながら「本当すっごいよ」と感心。坂口は「筋肉は裏切らないです。そんな世界に入ってきました」と語った。

 吉田は「お芝居をやるようになってからは仕事なんですが、その前、中学の頃とかはフォークギターが台頭してきた時代だったので、女の子にモテたいためにギターを弾いて、バレーボールも女の子にモテるためにやっていて、中学の頃は女の子にモテることに熱中していました」と話し、会場を笑わせた。

 佐久間は「馬ですかね。乗馬にはまってしまって抜け出せないんです(笑)。馬との戦いがあって、馬とのコミュニケーションが大事で、うまくいくとうれしいし、うまくいかないと悲しいです」と

 山本は「ないですね…。家にいることが多いので、寝ること…?寝れる時はずっと寝ていたいです」と話し、会場を盛り上げた。

 ここでゲームパートを代表し、スペシャルゲストとして映画の原作者であり、ゲームパートの役者としても参加しているマイディーがスクリーンに登場。「うわーーっ!すごい人!こんにちは!僕、マイディーです!完成披露をやるって聞いて、『ファイナルファンタジーXIV』のエオルゼアを飛び出して、はるばるここ有楽町までやって来ちゃいました!こんなにたくさんの人に僕たちの映画を観てもらえるなんて…感激です!」と話し、坂口を見つめるマイディーに会場からは笑い声が。

 さらに「皆さん!実写パートの撮影、お疲れ様でした。本当に素晴らしかったです。僕も皆さんに負けないように、一生懸命撮影頑張りましたー!ゲームパートもお楽しみに!<光のお父さん計画>が成功するように、どうか応援してくださいね!」と話すマイディー。

 坂口は「久しぶりにお会いできてうれしかったです。お互い頑張ったね!」と話し、「うん!」と続けて坂口がマイディーの声真似をすると、会場は笑いに包まれた。

 最後のあいさつで坂口と吉田は「さっき2人で決めて、一緒に話そうと思います」と話しはじめたものの「いざやるとなると難しいね」と吉田。「いい映画だよね」と言い合い、和やかな雰囲気になると、山本から「映画の見どころ言ってもらっていいですか?」とツッコミが。これを受けて、吉田が「実写の人たちとゲームの人たちが一つの映画で観れるというのが意外に斬新。初めて見るものになると思います」と見どころを紹介。坂口も「家族の話でもあるし、父親と子供の話であるというのも響くな、と思います。共感性が高いのでいろいろな人に見てほしいですね」と続いた。

 さらに、2人のシーンに関して、吉田が「僕と坂口さんの絡みはあまりないのだけど、実はすごく熱い演技合戦が行われているというところに気づく人はすごいです」と話すと、坂口も「しゃべっていないのにクランクアップの日も本当に濃い芝居をしましたもんね。とっても不思議でした。観てよかったなと思ったら広めていただき、どんどんいろんな人に見てもらえたらと思います」と呼びかけた。

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
6月21日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

<ストーリー>
この人が死んだとき、泣いたりするんだろうか──自分が子供の頃から、何を考えているのか全く分からなかった父の背中を見て、心の中でそうつぶやくアキオ(坂口健太郎)。仕事一筋で単身赴任中だった父(吉田鋼太郎)が、突然会社を辞めて家に帰って来たのだ。母と妹も一日中ボーっとテレビを見ている父を、遠巻きに眺めている。父の本音を知りたい、そんな願いに突き動かされたアキオに、ある計画が閃く。アキオの得意なオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の世界に父を誘導し、自分は正体を隠して、共に冒険に出るのだ。その名も〈光のお父さん計画〉!アキオは顔も本名も知らないゲーム仲間たちに協力を呼び掛け、励まされる。だが、この時のアキオは思いもしなかった。父に家族も知らない意外な顔があるとは──。

監督:野口照夫(実写パート)、山本清史(ゲームパート)
脚本:吹原幸太

<出演>
坂口健太郎 吉田鋼太郎
佐久間由衣 山本舞香
前原滉 今泉佑唯 野々村はなの
和田正人 山田純大/佐藤隆太 財前直見

声の出演:マイディー役(アキオのゲームキャラ):南條愛乃、あるちゃん役(ゲーム内フレンド):寿美菜子、きりんちゃん役(ゲーム内フレンド):悠木碧

原作:「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」 マイディー
配給:ギャガ
©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 ©マイディー/スクウェア・エニックス