林遣都、田中圭に感謝「牧を作ってくれたのは春田さん」

映画
2019年09月05日
「劇場版おっさんずラブ」大ヒット御礼舞台あいさつ

「劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、田中圭、林遣都、瑠東東一郎監督が登壇した。

 公開後の反響について、田中は「めちゃくちゃ面白かったと言われたり、『あなたの番です』の現場でも前原(前原滉)が観てくれて、面白かったと言ってくれた。ナインティナインの岡村(隆史)さんからも今日『メチャメチャ面白かったで』と連絡が来ました」と報告。

 林も「仕事関係はもちろんのこと、親戚・家族が観に行ってくれている。地元・滋賀県の映画館も混雑しているようで、母親の目の前に中学時代の担任の先生がいたそうです」と明かした。

 SNSでファンから募集した好きなシーンを発表する企画では、3位が橋の上での春田と牧の場面、2位はサウナの場面、1位はラストシーンの春田と牧の場面という結果になった。

 第1位のラストシーンはクランクアップ日の早朝に撮影されたそうで、田中は「瑠東ちゃんが本番前からウルウルしちゃって、それが遣都に伝染して俺にもきちゃって大変だった」と回想。しかし林は「僕は『朝一からの撮影かよ…』ってなった」とクールな反応で、田中から「遣都もだいぶセンチだったよ!?」と指摘されるも「そうでしたっけ?」と。

 すると田中は、サウナのシーンでのクランクアップを振り返り「最後のあいさつで僕がみんなに感謝の言葉を伝えたら、遣都が泣いた」と明かしたが「その後すぐに遣都に『泣いていたよね?』と聞いたら、『全然違うことを考えていて、圭君の話は聞いていませんでした』と言われた」と驚きの事実を暴露した。

 当の林は「正直ラストシーン撮影時はセンチではありませんでした。圭君のあいさつのときは、最後のあいさつなので当たり障りのないことを言っているな~と思った」と淡々と語り、田中は客席に向かって「聞かせてやりたい!遣都の最後の当たり障りのないあいさつを!」と訴えた。

「劇場版おっさんずラブ」大ヒット御礼舞台あいさつ

 観客からのQ&Aでは、ドラマ版から1年たった撮影現場の雰囲気に関する質問が。田中はキャストとスタッフについて「家族じゃないけれど、家族みたいだし、友達だけれど友達じゃない、共演者だけど共演者じゃないみたいな。言葉ではうまく言い表すことができないけれど、一体感とよく分からない絆みたいなものが生まれた」とチームワークの強さを強調。

 劇場版では新キャラも登場したが「ドラマとは違うパワーアップもあって、新しい人たちが『おっさんずラブ』の世界観にすんなりと入って来てくれたのは感謝。いいチームワークになった」と思いを語った。

 また、田中は林に対して「『おっさんずラブ』がピュアなラブストーリーになったのも、絶対的に牧という男を遣都が生きてくれたから。感謝しています」と本音を伝え、「どうせこれから先も付き合いは一生ものだと思うけれど、一つだけ言うとするならば、たまにズレているから気をつけろ。ホントにすごくズレているから気をつけろ!」とアドバイスした。

 これに林は「そのズレているダメな部分もひっくるめて、圭君は付き合ってくれる人。圭君の周りにはいい人間関係があるので、私生活でも仲良くさせてもらっている。牧という役がたくさんの人に愛される環境を作ってくれたのは圭君だし、牧を作ってくれたのは春田さん。その春田さんを演じてくれたのが俳優の田中圭さんだったから、迷わずにやっていけた」と。続けて「俳優として春田役は他の誰にもできない役。尊敬の念を持っています。これからも変わらずにいてほしい」と語った。

 最後に田中は「この作品は本当にさまざまな人に届くものがたくさんあると思うので、まだ観ていない人も観たらいいのになぁと思う。『おっさんずラブ』に触れていない人に届けたいという思いがあるので、僕らもこれから映画館に観に行きます!既に作品を観た方も、まだこの作品を知らない人を巻き込んで、もっとこの作品を盛り上げてほしい」と呼びかけた。

「劇場版おっさんずラブ」大ヒット御礼舞台あいさつ