建築をもっと自由に面白く!独自の道を歩む建築家・藤森照信に迫る『情熱大陸』6・21放送 | TV LIFE web

建築をもっと自由に面白く!独自の道を歩む建築家・藤森照信に迫る『情熱大陸』6・21放送

エンタメ総合
2020年06月20日
『情熱大陸』

 6月21日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、建築家の藤森照信に迫る。

 日本の近代建築史・都市史研究の第一人者として多くの業績を残した後、建築家として遅咲きの45歳でデビューした藤森は、建築と自然との共存を意識した斬新かつどこか懐かしい空間造形を手掛けてきた。まるでジブリの世界を連想させる「ラコリーナ近江八幡」の草屋根が評価され「自然の素材や植物をどう現代建築に生かすか」というテーマの追求を続ける。その建築作品は、どの建築とも違うジャンルのものという意味で“藤森建築”と称されている。

 異色の経歴は、彼に独自の道を歩ませた。その特徴の一つが、ラコリーナ近江八幡にも使われている“草屋根”だ。藤森の説では、例えば「芝棟」と呼ばれる屋根の上に植物を植えた建築は、歴史を振り返ると大昔から人類の生活にあったもので、現在はほとんど失われてしまったが、100年ほど前には多く日本に残っていたという。今も屋根に草や花を植える建築は日本とフランスに現存し、ユーラシア全体の北方の民が住んできた共通の家の形として残り続けているものではないかと考えられている。

 そしてもう一つは“茶室”。ある種の思想的なものを含んだ日本らしいこの小空間を、藤森は外国人でも愛でることができる我流の独創的な建築に仕立て上げる。

 番組では、ドイツ・デュッセルドルフ郊外にあるインゼル・ホンブロイッヒ美術館からオファーを受けてデザインを手掛けることになった茶室など、藤森自身が作業に取り掛かる様子を取材。炭で覆われた外壁にするために、今や世界の建築界では藤森の代名詞とも言える「焼杉」という伝統技術を用いた素材にヨーロッパの人々が驚嘆するところ、また年間300万人超を集める大人気の施設となったラコリーナ近江八幡で、新たな可動式建築「銅仮面」をつくる様子に迫る。

<建築家/藤森照信 プロフィール>
1946年生まれ、長野県諏訪郡宮川村(現・茅野市)出身。建築家、建築史家。
45歳で「神長官守矢史料館」を手掛け建築家デビュー。その後、1997年「ニラハウス」で第29回日本芸術大賞、2001年「熊本県立農業大学校学生寮」で日本建築学会賞(作品賞)など受賞多数。
2006年、第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展で日本館のコミッショナーに就任。日本サブカルチャーを牽引した赤瀬川原平らとも親交があり路上観察学会を立ち上げたほか、縄文建築団を結成し「高過庵」など独自の作品を発表し、建築界の間口を世にひろく開いた。著書は『建築探偵の冒険・東京篇』(サントリー学芸賞)など多数。現在、東京大学名誉教授、工学院大学特任教授。江戸東京博物館館長。
2020年3月、日本芸術院賞を受賞した。

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