八乙女光「これからは僕たちが伝えていくべき」伊野尾慧と全国の“すずさん”を取材

エンタメ総合
2021年08月06日

八乙女光 コメント

今年で出演は3年目ですが、回を重ねるごとにもっといろんな人の声を聞きたいなという思いが増してきました。
最初は参加してくれた学生と同じように「聞いていいのかな」と思っていたのですが、毎年取材をするごとに皆さんが積極的に話してくださり、生き抜いた方の声を生で聞けるのは自分たちの世代なのだと改めて思うようになりました。
今回、満州引き揚げを経験した方と直接お話しできたのも貴重な時間でしたし、このストーリーをこれからは僕たちが伝えていくべきなのだろうと感じました。
番組を毎年見て下さる方も、初めて見る方も、戦時の話だけどどこか温かみや共感するストーリーが聞けるので、ぜひご覧になってください。

伊野尾慧 コメント

自分が取材した「股のぞき」の研究をしていた青年の話を通して、戦争は生き残った方にも多くのダメージを与え、色んなものを背負わせてしまうんだということを、今回改めて感じました。
そして今年つくづく思ったのは、体験談をアニメにすることで、僕らにもわかりやすくてよりリアルに感じられるなということです。
戦争はもちろん悲しいし悲惨ですが、『#あちこちのすずさん』では日常の話が多いので、僕らの生活と自然に照らし合わせて、当時はこうだけど今はどうだと見直すことができます。ぜひみなさんも見てください。

長濱ねる コメント

今回この番組に参加して、私は戦争のことについてまだよく知らないことが多いと実感しました。
駆逐艦に会いにいくというエピソードはすごく印象的でしたし、一緒に収録をした高校生から「会いたい人に会えない会うすべもない、連絡を取る手段もない、というところが今のコロナ渦の自分たちの生活と似ている」という生の声が届いて、心の窮屈さとか息苦しさというのも通ずることがあるんだろうなと感じました。
この番組はアニメを通して戦争時代について知ることができるので敷居を高く感じず、「こういう生活だったんだ」「戦争の中でも幸せな出来事があったんだ」というものを知ってもらえたらうれしいなと思います。

千原ジュニア コメント

『#あちこちのすずさん』への出演は今年で4年目となりますが、本当にいい番組に関わらせていただけてありがたく思っています。番組内での子どものために躊躇なく物資を持って帰った母親のエピソードが印象的でした。家族への愛、生きようとする強い力を感じました。
今年はコロナ禍で自由ではない状況ですが、戦時中は比べものにならないくらい大変でした。先人たちはこんなものじゃなかった。この状況をみんなで力を合わせて乗り越えていきたいと思いました。この番組はぜひみんなに見てもらいたいです。むしろ、みんなが見ないといけない気がしています。

映画「この世界の片隅に」片渕須直監督 コメント

いろんなことができなくなっている状況で、毎年放送している『#あちこちのすずさん』が今年も続けられたことは本当に意義があると思っています。私たちがスタジオにいるだけでなく、オンラインで全国の若い人たちと番組でご一緒できたことは、コロナに対する1つの抵抗になったような気がしています。
『#あちこちのすずさん』は、過ぎ去ったもの、縁もゆかりもない昔の人たちの話ではなくて、自分たちとちょっとしたつながりがある人たちの話だと思い出すことができる番組だと思っております。戦争は“時代”と捉えがちですが、そこにいるのは1人ひとりの人生なんだとものすごく実感することができました。

番組情報

『#あちこちのすずさん2021〜教えてください あなたの戦争〜』
NHK総合
2021年8月12日(木)後7・30〜8・42

WEB

プロジェクトサイト:https://www.nhk.or.jp/special/suzusan/

©NHK

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