森且行が「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」に登壇「密着がなければ、途中で復帰を諦めていたかも」

エンタメ総合
2023年03月19日

現在開催中の「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」2日目の3月18日、「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」の舞台あいさつに森と穂坂友紀監督が登壇。オフィシャルレポートが到着した。

「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」は、2021年1月に落車事故で大怪我を負ったオートレーサー・森のリハビリの日々に密着したドキュメンタリー。先日、4月6日(木)に埼玉県の地元・川口オートレース場での復帰を発表したばかりの森は現在の体調を問われ、「徐々に良くなっていて、普段の生活には支障もなく、全然平気です!」と元気にあいさつ。

言わずとしれた元SMAPの森は「仲間」と一瞬間をおき、SMAPメンバーには「この映画のことは伝えていません」とニヤリとするも、「レース復帰については公式に発表もあり、メンバーにはその2日前には言いました」と絆をうかがわせた。

2年前に穂坂監督が森に直筆の手紙を送ったことからスタートした本作の企画。森は「ここまでの長期密着は初めての経験。穂坂監督がしつこ過ぎて…」と笑わせつつ「ドキュメンタリーの中ではリハビリ3時間となっていたけれど、実際は1時間半くらいしかやっていない。ちょっと大げさですね」とジョークを。

映画冒頭の浜辺を走るシーンに触れて「監督から走ってくれと言われて…」といたずらっぽく言って、穂坂監督を「そんな言い方はしていません! 語弊がありますよ!」とタジタジにしていた。

見どころについて森は「僕がヘベレケになっている姿が見どころ。酔っ払い過ぎて使用NGすら出せなかった」と笑いつつも「ありのままの自分の姿を見てほしいという思いもあった」と説明。

本編には使用されていないが、穂坂監督とはカラオケにも行ったそうで、穂坂監督が「カラオケでSMAPの曲を私がリクエストしたら3曲くらい歌ってくれた。『笑顔のゲンキ』とか『前に!』とか」と明かすと、森は「え~? あまり覚えていないな。でもいい曲だよね」と述べて、ファンを歓喜させた。

映画の完成を迎えて森は「一人では乗り越えられなかった。いろいろな方の支えとファンの皆さんの応援があったからこそ、ここまで来ている。あとは復帰するだけ」と意気込みながら、「体調が思わしくなくて復帰が延びたけれど、自分としては負けてでもいいからレースに参加して、徐々にはい上がっていけばいいのかなと思う」と復帰への心境を語った。

穂坂監督はタイトルの由来について「森さんだったら絶対にオーバルに戻ってくると信じてカメラを回し続けましたし、森さんは宣言したら絶対に実行する男。その気持ちをそのままタイトルに込めました」と解説。

さらに穂坂監督は「無事に走り終えてくれたらいい」とエールを送り、森は「本当ですか? 分かりました。一生懸命走りますが、着は分かりません。気合でレースに臨んで一生懸命楽しんで走りたいです」と約束。

穂坂監督は「この作品は森さんへのエールになればいいと思って作りました。でも完成版ではない。これからも取材を続けさせてもらいたい」と公開オファーし、これに森は「え? これからも? うーん、分かりました!」と快諾していた。

最後に穂坂監督は「森さんのオートレースに対する愛はもちろんだけれど、兄弟愛や家族の応援、リハビリの先生たちの支えがあったからこそ復帰できたという人間関係の思いも描きました。そこにも注目してほしいです」とアピール。

森は「この2年間の密着がなければ、もしかしたら途中で復帰を諦めていたかもしれない。こうして映画として残すことができて僕も幸せです。いろいろな人たちに見ていただき、さまざまなことを感じてほしい。そして完結版を目指して、これからも頑張っていきたいです」と闘志を燃やしていた。

イベント後には「直接お越しいただいた皆さまに感謝を伝えたい」という森の計らいで、劇場脇に立って観客を見送り、応援してくれた人たちへの感謝を直接伝えた。

イベント情報

「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」
3月17日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催