小野大輔&畠中祐、「宇宙戦艦ヤマト」最新作への思いを熱弁「この艦に一緒に乗って未来へ旅立ちましょう」

映画
2021年09月25日
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 2205 製作委員会
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 2205 製作委員会

10月8日(金)より公開される映画「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」(Blu-ray特別限定版販売・デジタルセル配信同時スタート)の完成披露舞台あいさつが行われ、古代進役の小野大輔と土門竜介役の畠中祐、そしてシリーズ構成・脚本の福井晴敏と、安田賢司監督が登壇した。

本作は1979年に放送され、高視聴率を獲得したテレビスペシャル『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』をモチーフに、全二章、完全新作で描く「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ最新作。

冒頭のあいさつで、小野は「今日、この劇場はヤマトの艦橋(ブリッジ)です。皆さんはヤマトのクルーです。皆さんと一緒に宇宙へ出航したいと思います」とコメント。今作からヤマトの乗組員(クルー)として登場する土門竜介役の畠中は「この新しい旅が、そして新クルーが皆さまにどう受け取られるのか、どう届くのか、本当にドキドキしています。今日は『ヤマト』を楽しんで帰ってくれたらと思います」と、新キャストとしての心境を語った。

福井は、前作「宇宙戦艦ヤマト2202」のラストシーンを踏まえ「古代進は地球に帰ってからも地獄だろうなと。全人類の総意で迎えてもらったのはいいけど、ここからはどこへ行ってもマスコミが追いかけて来るだろうし、心の休まる時はないでしょう。また、この先いろいろな事が起きる度に、自分のせいで本来なら地球が持っている力を失ってしまったのかもしれないと、自責の念もあるだろうと思ったら、こっち(脚本チーム)でなんとかしないと駄目だなと。『2205』では、古代がまた違った苦難に向き合った時に、『2202』を含めた古代進の魂の復権の物語にしようということを、一番最初に決めました」と、今作のポイントを明かした。

今作で初めて「宇宙戦艦ヤマト」シリーズに参加する安田監督は「最初“ヤマトを知らない人間に作ってもらいたい”と言われ、であれば…ということで参加しました。いざやってみると、覚えないといけないこと、知らないといけないことが膨大にあって、これは聞いていた話と違う。そこから地獄は始まりましたね(笑)」と吐露。しかし「思った以上にキャラクターと歴史に深さがあって、今回はさらに『2202』からの続きで新しい展開が出てくるので、そこをかみ砕きながらやっていこうと決めていきました」と振り返った。

同じく今作から参加する畠中は、自身が演じる土門について「台本を見ていても生意気だなと」と感じたという。「彼自信が重いものを抱えているので、口先だけの大人にはだまされない。“古代進、あんたはどういう行動をとるんだ?”という立ち位置で、このヤマトに乗り込んでいます!」と、古代とのドラマを予感させた。

また「宇宙戦艦ヤマト」という作品について「本当にすごい熱量だと思います。特別総集編『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』を劇場で見ましたが、本当に涙が止まりませんでした。普遍的で、ものすごく骨の太いメッセージを投げかけてくれる作品だと思いました。『2205』では、新しい旅をより高い熱量で皆さんにお届けできると思いますし、本当に胸が熱くなると思います」と、今作の魅力を熱弁した。

畠中のキャスティングについて、福井は「ドーンドーンと、直角で真っすぐな感じが今回の土門にはピッタリだと思いました」と。小野は「熱量とか、突き進んでいく推進力とか、思いの強さが古代と土門はすごく似ていて、僕は小野大輔として自分の若い頃を見ているようで…。畠中祐という人に対してもそれに近い気持ちがあります」と、各々のキャラクターが自身と重なっている部分もあることも打ち明けた。

イベントの最後には小野が「今、こうして劇場で皆さんと一緒に『ヤマト』の新しい旅立ちを共有できることが本当にうれしいです。『ヤマト』に関わらせてもらって、演じる度に…つらいこと、決断を迫られて不安になったりすることや心の揺れをたくさん体験してきました。でも、一緒に旅をしてくれる仲間がいるからずっと旅を続けてこられたんだなと思っています。ヤマトは希望の艦(ふね)です。皆さんこの艦に一緒に乗って、ここから未来へ旅立ちましょう」とメッセージを送った。

作品情報

「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」
2021年10月8日(金)公開
Blu-ray特別限定版販売・デジタルセル配信同時スタート

公式サイト:https://starblazers-yamato.net

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 2205 製作委員会

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