リドリー・スコット監督が明かす“観客をとりこにするための極意”「最後の決闘裁判」特別映像公開

映画
2021年10月05日
© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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10月15日(金)公開の映画「最後の決闘裁判」より、リドリー・スコット監督が作品の極意を語るメイキング特別映像が解禁された。

本作は、スコット監督が、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして2019年にエミー賞主演女優賞を受賞した注目の演技派女優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー。マット・デイモンとベン・アフレックが「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」以来、24年ぶりに脚本タッグを組んだ。

到着した映像では、命をかけた決闘裁判に挑む騎士・カルージュ(マット)と従騎士ル・グリ(アダム)の激しい決闘シーンや、手書きされた決闘シーンの絵コンテが登場。彼らが決闘裁判に挑むことになるまでの、緊迫の裁判シーンが切り取られている。

スコット監督からマットに向けて「そこは憎しみを持つ瞬間だぞ」と演出を指示する貴重なメイキングシーンも映し出されているほか、スコット監督自らが、撮影の裏側をエスコートしてくれているかのような感覚を味わえる、見応え抜群の映像だ。

あわせて、甲冑に身を包み、半分切り取られたヘルメットから前方を見据えるカルージュの場面写真も到着。史実によると、本来は顔を全て覆ってしまうヘルメットだったが、スコット監督は、誰が誰に何をしているか分かるように、という部分を重視。あえて前面を半分切り取ったヘルメットを映画用に用意したという。

マットとベンが24年ぶりにタッグを組んで手掛けた脚本は、一つの事象を登場人物それぞれの視点で描いた黒澤明監督の映画「羅生門」に影響を受けている。本作では、女性が声を上げることのできなかった時代に、裁判で闘うことを決断した勇気ある女性・マルグリット(ジョディ)と、その夫であり、命を懸けた決闘裁判に挑む騎士・カルージュ、そして、疑いをかけられながら無実を主張し、決闘裁判に臨む従騎士ル・グリの3人の視点で物語を展開する3部構成を採用。

そんな脚本にひかれたというスコット監督は、視覚的な映像表現に対する優れた才能を称賛される監督の筆頭格であり、複数のカメラを使用して、360度全方向を撮影する手法で知られている。本作でもスコット監督ならではのこの特徴的な撮影方法を用い、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現で、息遣いや息をのむ声、響き合う甲冑の音、緊迫感に包まれた空気そのものを感じとれる、リアリティある圧巻の映像を作り上げた。

映像内では「ダイナミックさが肝心。馬が速く走る時も、落ちる時も、感情の変化も、予想外の展開でも…ダイナミックさを際立たせると静寂になる。静寂は強さだ」と、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる極意を明かしている。

「最後の決闘裁判」メイキング映像

作品情報

「最後の決闘裁判」
2021年10月15日(金)公開

© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.