菅田将暉主演「CUBE」清水康彦監督をオリジナル版・ナタリ監督が絶賛 特別映像解禁 

映画
2021年10月28日
©2021「CUBE」製作委員会
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公開中の菅田将暉主演映画「CUBE 一度入ったら、最後」より、オリジナル版を監督したヴィンチェンゾ・ナタリが清水康彦監督を激励するコメント動画が公開された。

本作は、1997年にオリジナル版を作り上げたヴィンチェンゾ・ナタリ監督が、初めて公認した「CUBE」のリメイク作品。完成した本作を大絶賛しているナタリ監督だが、実は日本の文化や映画が大好きという一面も。

先日行われた初日舞台あいさつで、新作の撮影地であるアメリカから生中継でサプライズ登場した際も「日本の文化や映画が大好きなんだ。オリジナル版は日本の映画に影響を受けているしね。黒澤明の映画は好きだし、『パプリカ』などを監督した今敏にも大きな影響を受けてるんだ!」と日本文化や映画への愛を熱弁した。

今回のリメイク版では、クリエイティブアドバイザーとして参加したナタリ監督。唯一の女性キャストである杏に「母として、女性としてこの作品に参加する意義」を個別にビデオメッセージで送っていたなど、本作のことを心から応援しているエピソードも明かされた。

解禁されたのは、映画製作前にナタリ監督から清水監督に届いた激励動画。ナタリ監督は、日本のアニメキャラクターとともに「逃げ場ありません」と、図らずも本作を連想させる文字がプリントがされたTシャツを着て登場。

「シミズさん、あなたが新たな『CUBE』を作ってくれることが本当にうれしいです!」と喜びを語るナタリ監督。「あなたのことを信じているし、才能に恵まれていて、新しい『CUBE』を作るのにふさわしい創造性をあなたは持っている」と続け、清水監督の演出手腕に絶大な信頼を寄せていることをうかがわせた。

完成版を見たナタリ監督は「オリジナルと違ったものを作ってくれると思ったし、実際に違った作品になっていて、清水監督は本当に素晴らしい映画を作ったと思います!」と期待に応えた清水監督を絶賛した。

ナタリ監督の動画公開と併せて、本作で使用された撮影セットの制作過程を収めた写真も公開。オリジナル版では予算の都合上、一部屋分のセットしか制作されなかったが、本作は隣と真上の部屋も制作。これによりオリジナルでは成し得なかった、あらゆる角度からの撮影と「CUBE」間の一連での移動撮影が実現可能となった。

部屋の大きさという面でも、オリジナル版は一辺が約4.26メートルだったのに対し、本作は一辺が4.5メートルとスケールアップ。キャストの斎藤工も「日本版の『CUBE』はオリジナルよりも大きめで、閉鎖的なんだけど、どこか開放的でもある、日本独特の空間になっている」と語っている。また、オリジナル版では豆電球で「CUBE」内の明かりを点灯していたが、本作ではLEDを搭載。タッチで照明の色をコントロール可能にし、「CUBE」の照明変更担当専属のスタッフもいたとのこと。

「CUBE」のデザインは、存在自体の意味や概念を突き詰め、実際に模型を造って繰り返し検証しながら作り上げていったという。ナタリ監督は、日本版のデザインについて「オリジナルを踏襲しつつ、フラクタルをデザインに落とし込んでいるのが良かったよ!」と絶賛している。

映画「CUBE 一度入ったら、最後」ヴィンチェンゾ・ナタリ監督コメント映像

作品情報

「CUBE 一度入ったら、最後」
公開中

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©2021「CUBE」製作委員会

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