仲村トオルと念願の共演を果たした斎藤工、万田監督との特別な縁も 映画「愛のまなざしを」公開記念舞台あいさつ

映画
2021年11月15日

公開中の映画「愛のまなざしを」の公開記念舞台あいさつが行われ、仲村トオル、杉野希妃、斎藤工、中村ゆり、藤原大祐、万田邦敏監督が登壇した。

強烈な自我を持つ女性を軸に、狂気ともいえる愛を描いてきた鬼才・万田邦敏監督が「UNloved」「接吻」に続き、共同脚本・万田珠実と3度目のタッグを組んだ本作。「愛」の本質を見つめ、人間の性とエゴをあぶりだした愛憎サスペンスが誕生した。

「UNloved」「接吻」でもキーパーソンを演じ、本作では主演を務めた仲村。万田監督は仲村のキャスティングについて「信頼関係というか、お互いのことをなんとなく『こんな人かな、本当は?』『案外こんなところがある。』『いい人だな。』だとか、思い合えたのかなと思いつつ、映画を作る機会があれば、絶対仲村さんに出ていただきたいと思っていました」とコメント。

仲村も、万田組のオファーを快諾したとのことで「初めて『UNloved』という映画に出演した時、僕にとっては革命的な出来事だったんですけれど、”表に現れるものこそが表現である”というか、自分の意思とか正義とかを極力排除した結果、今まで見たこともない世界にいる自分というのがとても嬉しい経験だったので。『接吻』も大好きな作品ですし、今回も何の迷いもありませんでした」と相思相愛ぶりを披露した。

仲村演じる貴志からの愛を渇望する綾子を演じ、中村に「あんなに熱烈に人に『愛して欲しい』と表現できる綾子が若干羨ましい」と言わしめた杉野。クランクアップ後も綾子が抜けなかったとのことで、「なかなか綾子を愛せなくて、自分が演じた後も嫌だという感じが抜けなかったんですけれど、コロナ禍を経て、綾子の切実さというか、何がなんでも愛をもらいたい、認められたい、好きになって欲しいという感情って、彼女にとっては生きる術だった、あれをしないと生きていけなかったのかなと思って、撮影してから2年で少しずつ消化していった気がします」と綾子の強烈なキャラクターについて語った。

そんな綾子の登場により翻弄されるも、真実をつかもうとする内山茂を演じたのが斎藤。斎藤は「小学2年の時、生まれて初めてカメラの前に立ったのが、実は万田さんの作品で、幼少期なんですけれど、色々な思いが詰まって、今ここに立たせていただいています」と明かし、「(その経験が)自分の血となり肉となり、現在に至るのかなと思っています。多くのエンターテイメントが消化にいいものを作りすぎていて、何も引っかからない離乳食のようなものが増えているような気がしていますが、僕は劇場でお客さんにひっかかる、消化できない、胃の中に腸の中に残る違和感みたいなものを持ち帰る帰り道が、一番の映画体験だと思います。この作品を見た時、歩いて帰りたくなり、豊かな経験できました」と自身の貴重な経験を語った。

また斎藤は、仲村と念願の共演だったそうで、「デビュー当時、仲村さんの幼少期を演じさせて頂いたことがあったんですが、その時『UNloved』が公開して数年後で、そのタイミングで万田さんにお会いする機会があったんです。その後にトオルさんにお会いできたので、僕とトオルさんとは、”開口一番万田さんのお名前を出した”という出会いでした」と二人と万田監督との特別な縁を話した。

貴志の6年前に死んだ妻役を演じた中村も仲村の優しさに触れたといい、「綾子の触れ方も、繊細に触れる方だと思いましたし、今回初めてお会いした時に、『僕は共演する方のことをWikipediaで調べる』と教えてくださって、私の出身地とかも把握してくださっていて、何て細やかな気遣いをされる方なんだろうと思いました。私もそれから真似して必ずWikipediaを見てから新しい方とお仕事をするようにしています」と裏話を披露。

本作がデビュー作で、初の舞台挨拶となった藤原が「僕のことをWikipediaで調べても出てこなかったと思うんですけど」と観客の笑いを誘い、「本作は、2年前に撮った作品で、初めてのオーディションで掴み取った役で初めての芝居でした。だいぶ大きくなったんではないでしょうか?」とコメント。そんな藤原からサインをもらったという仲村は、その理由を聞かれ、「将来価値が出ると思って」と答え、会場は爆笑の渦に包まれた。

最後は仲村が「本当にこんなに一人一人の方に『どうでしたか?』と聞きたくなる映画は滅多にないです。いつか文字にできたら、SNSをやっている方は、僕らへの手紙を書くような感じで書いていただけたら、検索して読ませていただこうと思います」と満席の観客にメッセージを送った。

作品情報

「愛のまなざしを」
公開中

公式HP:https://aimana-movie.com

公式Twitter:@aimana_movie

©Love Mooning Film Partners

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