【ネタバレあり】山田涼介が「大怪獣のあとしまつ」の結末にツッコミ「嘘だろう…」

映画
2022年02月15日
左から)三木聡監督、山田涼介、土屋太鳳

全国公開中の映画「大怪獣のあとしまつ」の満員御礼舞台挨拶が2月15日(火)に開催され、主演を務める山田涼介(Hey! Say! JUMP)とヒロイン役の土屋太鳳、三木聡監督が登壇した。

暴れ狂う大怪獣に、逃げ惑う人々。突如、ヒーローが現れて世界を救う。それは、子供の頃に誰もが憧れた特撮映画でお決まりの展開。しかし、倒された怪獣の死体処理は果たしてどうなっていたのか…。「大怪獣のあとしまつ」は誰もが知る“巨大怪獣”の誰も知らない“死んだ後”の物語を初めて描く作品だ。

本作では、主演を山田涼介、ヒロイン役を土屋太鳳が務めるほか、監督・脚本は「時効警察」シリーズなどで知られる三木聡が担当。さらに、特撮監督を「仮面ライダー」シリーズの佛田洋が、怪獣造形を「平成ゴジラ」「ウルトラマン」シリーズなどで知られる若狭新一が手掛け、前代未聞の“空想特撮エンターテイメント”にふさわしい最強タッグが実現した。

2月4日(金)に公開を迎えて以来、週末興行ランキングでは初登場作品1位に輝き、公開初日にはTwitterでトレンド1位を獲得するなど話題沸騰中の本作。2月15日(火)には満員御礼舞台挨拶が都内で実施され、山田、土屋、三木の3名が登壇した。

まず、山田が「それぞれお忙しい中、たくさんの方に見ていただけてすごくうれしく思っております。今日は皆さんと楽しいお話ができたらなと思っています。よろしくお願いいたします」とあいさつを。

土屋は会場の観客に向け、「皆さんはまさに今、作品をご覧いただいたばかりということで、いろんな感情があふれているのかなと。そのあとしまつをご一緒できたらと思うので、本日はよろしくお願いいたします」と。三木も「本日はいろんなことがある中、これだけたくさんのお客さんに見ていただけて本当に幸せです。ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。

公開を経て、あらためて本作を振り返っていく3人。“思わずツッコミを入れたくなるシーン”を問われた山田は「最後のシーンですかね。僕は台本を読んだときにト書きを見て『嘘だろう…』と思いました(笑)。ラストシーンに向かって全編をかけて大きく振っていたので、最後に『こうきたか…』と。思わずツッコミを入れてしまいましたね」と。

いっぽう、土屋は「環境大臣のお部屋にはほかにも働かれている方がいると思うんですけど、その方々はリモートで会議に参加しているのかどうか…そして、アラタが光の巨人になったのだととしたら、アラタに生えるキノコも大きくなるのかどうか…それがすごく気になります」と疑問を語った。

そんな2人のツッコミを受け、三木は「子供の頃、ずっと思っていたんです、スペシウム光線を何で最初から出さないんだろうと。『最初からそれがあるじゃん!』と思いますよね。本作の結末はそれに対するオマージュ、パロディでもあって。本当は最後に『何で最初からそうしないんだ』と入れようと思っていたんです」と明かす。

山田も「台本にはナレーションで入れると書いてありましたよね」と。続けて、三木は「でも、そこはお客さんに委ねるべきなんじゃないかという結論になったので、そのツッコミは入れなかったんです。ただ、実際に公開されて、まさに皆さんにそのツッコミをしていただけているのであれば成立したのかなと。全部解決しなくてもいいんじゃないかなと思っているんです」と語る。

また、本作の反響について山田は「自由な感想を持っていただくのが映画の楽しみなのかなと思います。何より、僕たちが一生懸命作った作品をたくさんの人に見ていただきたいという思いが第一にあるので、いろんな意見が飛び交っていく中で、さまざまな楽しみ方をしていただけて良かったなと思っています」と思いを明かした。

さらに、イベントでは3名それぞれが本作を一文字の書で表し、披露するひと幕も。三木は「『激』。過激な作品になったなと思いますし、いきなり激論が巻き起こったということで。こんなに皆さんがああだこうだと言ってくれて、これだけリアクションがあったのは初めてですし、それだけ気持ちが動かせたのかなと思うとうれしかったです」と。

土屋は「『∞』。この作品は細かく見れば見るほど無限大に考えが浮かんできますし、いろんな分析が出てくるんじゃないかなと。無限大に魅力がある作品だなと感じています」。山田は「『新』。新しい試みの映画だなと改めて思いますし、斬新な切り口から勇気を持って新しい一歩を踏み出せた作品なんじゃないかな」と作品を振り返った。

最後に、三木が「この映画はいろんな人にいろんなことを感じていただけるように作った作品です。どんなことを感じたのか、SNSなどでぜひ発信していただければと思います」観客に向けてメッセージを。

土屋は「私は特撮もこの作品も本当に大好きです。もし将来次世代の子供たちをなんらかの立場で育てる日が来たら、この作品を一緒に見てどう思ったか、なぜそう感じたのかを語り合えたらなと思います。そしてたくさんの方がこの作品に向き合い、探り続けてくれたらと心から願っております」と。

そして、山田が「映画の受け取り方は見る人によってさまざまですし、自由なものだと思っています。この作品が皆さんの手に届き、長い時間愛していただける作品になったらいいなと思っています。ぜひ、さまざまな感想を共有してください。本日はありがとうございました」とあいさつをし、イベントは締めくくられた。

映画「大怪獣のあとしまつ」は全国公開中。

作品情報

「大怪獣のあとしまつ」
全国公開中

出演:山田涼介、土屋太鳳
濱田岳、眞島秀和、ふせえり
六角精児、矢柴俊博、有薗芳記、SUMIRE、笠兼三、MEGUMI
岩松了、田中要次、銀粉蝶、嶋田久作、笹野高史
菊地凛子、二階堂ふみ、染谷将太、松重豊
オダギリジョー、西田敏行

企画・配給:松竹、東映

WEB

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©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会