大ヒットミステリー映画の共通点が明らかに!映画「ナイル殺人事件」は2・25公開

映画
2022年02月22日
映画「ナイル殺人事件」
©︎ 2022 20th Century Studios. All rights reserved

ケネス・ブラナーが監督を務めた映画「ナイル殺人事件」が2月25日(金)に公開されるが、ミステリー映画には意外な共通点があることが分かった。

全世界で20億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として知られ、“ミステリーの女王”の異名を持つ作家アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。時代を超越した人気シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する、1937年に発表された「ナイルに死す」。この傑作ミステリーを、前作「オリエント急行殺人事件」(2017)に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化する。

監督を務めたケネス・ブラナーは本作について「本作では、観客により深い心理的体験をしてもらおうと思いました。誰もが経験する嫉妬や失望、愛する者への愛といった感情をより深く、体験的に感じられ遊び心もある手法で描くことが最も大切なことでした」と語り、劇中の殺人事件で描かれる愛憎劇を多角的に表現することを目指したことを明かす。

その一例に、本作には物語のキーアイテムとして、20世紀を代表するユダヤ人画家としても有名なマルク・シャガールの代表的な絵画「誕生日」が登場する。「誕生日」といえば、シャガールが自身の妻への深い愛を表現した作品である。愛が溢れるあまりシャガールが宙に浮いている姿が印象的に描かれているが、その姿はまるで劇中の最初の被害者となる美女・リネット(ガル・ガドット)と、夫・サイモン(アーミー・ハマー)を描いているようだ。

実は“アート”が事件のカギやヒントになっているミステリー映画は、洋邦問わず多い。興行収入90.5憶円の大ヒットを叩き出し、社会現象にもなった「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)では、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や「モナ・リザ」が登場し、大人気ミステリーアニメの劇場版「名探偵コナン 業火の向日葵」(2015)ではフィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」が登場、ミステリーの謎をひも解くキーアイテムとして描かれた。

さらに、名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」(2013)では、実在する作品は登場しないものの、美術品の鑑定士を取り巻く愛と謎が描かれた。絵画は時として、カンヴァスの裏にメッセージや、その絵を更に読み解くためのヒントが隠されていることがある。そんな絵画がミステリーに絡み合うことで、劇中のキャラクターたちの情熱や想いをより強く印象付け、観客たちをより深い作品の世界に誘うのかもしれない。

エマは本作のミステリーについて「この物語のテーマである、愛、欲望、情熱、死といった不変のテーマの中で、魅力に溢れ共感できるキャラクターたちが登場します。時代を超え普遍的なストーリーであると同時に、人間のありようについて考えさせられます」と、壮絶な愛を描いた人間ドラマの魅力を明かしている。

作品情報

「ナイル殺人事件」
2022年2月25日(金)全国ロードショー
※全米公開:2022年2月11日

原題:Death of the Nile
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
製作:リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド
製作総指揮:マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード
出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマーほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

HP:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/nile-movie

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