岩切(生田斗真)が力強い“水”の力を目の当たりにする「渇水」重要シーンの場面写真解禁

映画
2023年05月19日
「渇水」©「渇水」製作委員会

生田斗真主演の映画「渇水」(6月2日(金)全国公開)より、新たな場面写真が到着した。

原作は1990年、第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による「渇水」。“生の哀しみ”を鮮烈に描いた名篇が、多くの重厚な作品を世に贈り出し続ける映画監督・白石和彌の初プロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化。監督は、根岸吉太郎、高橋伴明、相米慎二、市川準、森田芳光、阪本順治、宮藤官九郎らそうそうたる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた、髙橋正弥が担当する。

主演を務めるのは生田斗真。水道料金を滞納する家庭の水を日々止めて回る業務に就く水道局員の主人公・岩切俊作が心の渇きにもがきながらも、“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを体現した。さらに門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子らが脇を固め、人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に真の絆とは何かを問いかけ、見る者を生への希望で照らし出す。

解禁された場面写真は、岩切(生田)が巨大な滝の前で佇む、本作の見どころの一つとなっているシーンを切り取ったもの。水道料金の滞納者の「水を止める」という仕事をしている岩切が対面する豪爆の滝。この力強い“水”の力を目の当たりにすることで、岩切の中で何かが起きる。

「スタッフには、水が勢いよく大量に落ちてくる高さのある滝で、周りの木々に光が差し込んで、岩切の心象風景を表現できるような場所を探してほしいと難題を出しました。水とは何だろうと観る人に考えてもらう、重要なシーンでもありましたので」と、撮影の中でこの“滝”にはこだわったという髙橋監督。

「渇水」という作品ながら雨続きの撮影だったが、“晴れ男”の企画プロデューサー・白石が新型コロナウイルスの療養明けで現場に顔を出すことができ、ようやく晴れ間が出たことで、作品のハイライトとなるシーンが出来上がった。

心の渇いた岩切が、給水制限の夏に幼い姉妹と出会うことで、そしてこの豪爆の滝を目の前にし、どう変わっていくのか。岩切が選んだ思いがけない行動とは。

「渇水」©「渇水」製作委員会

作品情報

「渇水」
2023年6月2日(金)全国公開

出演:生田斗真
門脇麦、磯村勇斗
山﨑七海、柚穂/宮藤官九郎/宮世琉弥、吉澤健、池田成志
篠原篤、柴田理恵、森下能幸、田中要次、大鶴義丹
尾野真千子

原作:河林満「渇水」(角川文庫刊)
監督:髙橋正弥
脚本:及川章太郎
音楽:向井秀徳
企画プロデュース:白石和彌
主題歌:向井秀徳「渇水」

製作:「渇水」製作委員会
製作プロダクション:レスパスビジョン
制作協力:レスパスフィルム
配給:KADOKAWA

©「渇水」製作委員会