『金ロー』色あせない傑作コメディー「ホーム・アローン」12・22放送

『金曜ロードショー』「ホーム・アローン」© 1990 Twentieth Century Fox Film Corporation.

12月22日（金）の『金曜ロードショー』（日本テレビ系　午後9時～）は、「ホーム・アローン」が放送される。

ハリウッドの有名な観光地ともなっている、ハリウッドスターたちの名前が掘られた星形のプレートが並ぶ歩道「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」。そこに、12月1日（現地時間）に、「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンが、長年ポップカルチャーを盛り上げた功績から、星を刻むことになった。

そんなうれしいニュースもある中、クリスマスシーズンとなる12月22日放送の『金曜ロードショー』では「ホーム・アローン」を送る。家族旅行に置いてけぼりにされてしまったケビン少年。その家に泥棒たちがやって来て…。いたずらの天才ケビンは、あの手この手の仕掛けでピンチを切り抜ける。

「ホーム・アローン」が公開された当時、全米では「ロッキー5」や「ゴッドファーザーPARTⅢ」など、人気映画も公開されていたが、それを抜く大ヒット。本作のメガホンを取った監督は、のちに「ハリー・ポッター」シリーズを監督することとなるクリス・コロンバス監督だ。

24歳の時に「グレムリン」の脚本を書き、製作総指揮のスピルバーグが「驚異の天才」と絶賛。翌年、スピルバーグの元でアドベンチャー映画「グーニーズ」の脚本を務め、その後、監督として「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」「ミセス・ダウト」と次々に、コメディー映画を大ヒットさせた。

「ハリー・ポッターと賢者の石」では、“監督オーディション”で見事に監督の座を射止めたクリス・コロンバス監督。その際「今まで監督や脚本家をやってきたのは、すべてハリー・ポッターのための準備期間だった」と発言するほど。

コロンバス監督は子役の魅力を十二分に引き出す才能にかけては右に出るものがいないのではないかとも言われ、映画の撮影現場では、テンションが上がりっぱなしの子どもたちに怒ることもなく、いつも“ふむふむ”と話を聞いてあげるそう。「ホーム・アローン」に登場するアイデアたっぷりの“カラクリ”やコメディータッチな子どものしぐさなど、「ハリー・ポッター」シリーズのエッセンスもたくさん詰まっている。

全米ではクリスマス映画として公開されたものの、日本では1991年7月に全国一斉公開となった本作。そして、この年は映画が大豊作。日本で公開された映画は「トータル・リコール」「ターミネーター2」「ゴッドファーザーPARTIII」「羊たちの沈黙」「シザーハンズ」「ミザリー」「リトル・マーメイド」「おもひでぽろぽろ」「大誘拐」「天河伝説殺人事件」「ゴジラVSキングギドラ」「12人の優しい日本人」「釣りバカ日誌4」「男はつらいよ寅次郎の告白」など、洋画から邦画、大作から名作まで目白押しだった。

そんな大作ひしめく中で、「ホーム・アローン」は「ターミネーター2」に次ぐ2位の配給収入を記録。当時から日本人の心をつかんだ、クリスマスに絶対見たい映画となっている。