【紅白リハ】まふまふ、“夢の舞台”で伝えたい思いを明かす「小さなきっかけになったら」

音楽
2021年12月30日
『第72回NHK紅白歌合戦』リハーサルに参加したまふまふ
『第72回NHK紅白歌合戦』リハーサルに参加したまふまふ

12月31日(金)放送の『第72回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)のリハーサルが行われ、まふまふが囲み取材に応じた。

今回が『紅白』初出場となるまふまふ。まず「必ず年末に家族と一緒にテレビを囲って見ていた『紅白』は小さい頃からなじみのある番組で、音楽を志す者としては夢の舞台というか…1番の舞台なのかなと思うので、まさか自分が出演させていただけることになるとは思っていませんでした。もちろん全力で頑張りたいですし、こういう夢がかなったらいいな、というのがいくつかあるのでかなえていけたらなと思います」とあいさつした。

まふまふが披露するのは「命に嫌われている。」のカバー。「音楽をしている者からしたらオリジナル曲で出た方がいいんじゃないのという意見もたくさんあったと思うんです。でも、僕としてはカバーという形で出させていただけることがすごくうれしくて。そうご提案いただいたNHKさんに対して『僕のこと分かってくれているんだな』と思いました」と。

そう感じた理由として「自分はもともと『歌ってみた』という形で人様の楽曲をお借りして歌わせていただいていたので、自分がインターネットの人間として由緒正しい歌番組に出させていただけるということが、認めていただけるようになったという証明になるのかなと思っていて」と続けたまふまふ。

「人が進路を決めるのって中高生ぐらいなので、よく分かっていない時に決まっていっちゃって、すごくつらい思いをして…という人ってたくさんいると思うんです。でも、インターネットを活用して自由に活動できるようになればそういうことがなくなっていく世の中になるんじゃないかなと。だから僕はもっともっとインターネットの良さを伝えたいし、今回は歌い手として出させていただくことで小さなきっかけになったらいいなと思っています」と思いを語った。

また、インターネットとテレビの関係性について「テレビにはテレビにしかない良さがあって、インターネットにはインターネットにしかない良さがあるけれど、どっちかになっちゃっている気がしていて。僕はテレビを見て育ってインターネットで活動をしているので、どっちにも良さがあるし、分けなくていいんじゃないかなと思うんです。テレビを見ている人もインターネットを見てほしいし、インターネットを見ているにはテレビを見てほしい」と。

「今回出させていただくことが決まった時に、僕が今までどれほど発信しても広まらなかったくらいの影響力を感じて、やっぱり(テレビも)偉大だなと気づいたんです。うすうす僕を応援してくれている視聴者はテレビのすごさに気付いていると思うんですけど…(笑)。そんな感じで、どっちも素晴らしいものなんだぞと伝えていけたらいいですね」と意気込んだ。

さらに、出場にあたりこんな思いもあるという。「友達になんとなくつけてもらったあだ名をそのままハンドルネームにして、まさかそのまま大きくなって『紅白』に出ますなんて夢にも思わなかったので…戻れるならその名前だけはやめておけと…これだけは本当に後悔し続けています(笑)。ひたすらうらやましいですね、米津(玄師)さんが」と笑った。

最後に、今年1年を「蕾」という漢字一文字で振り返り、「こういった世の中が終わって来年は無事に花開くといいな。そんなことを思う1年でした。ものすごく個人的な意味では、僕はほとんど家の外に出ずに、まるで蕾のように家にこもっていたんですけれども、来年はもう少し外出をして花開くようにしたいです(笑)」と。さらに、「明日の本番はマスクも外して歌います」と宣言をした。

『第72回NHK紅白歌合戦』は「Colorful〜カラフル〜」をテーマに、NHK総合、BS4K、BS8K、ラジオ第1で12月31日(金)に放送される。

番組情報

『第72回NHK紅白歌合戦』
NHK総合・BS4K・BS8K・ラジオ第1
2021年12月31日(金)後7・30~11・45(※中断ニュースあり)

公式ホームページ:https://nhk.jp/kouhaku

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