忽那汐里インタビュー「猫は予測不可能な感じがかわいい」映画「ねこあつめの家」

特集・インタビュー
2017年04月07日

大人気アプリを実写化する映画「ねこあつめの家」が、いよいよ4月8日(土)に公開。スランプに陥る小説家の主人公・佐久本(伊藤淳史)の担当編集者・ミチルを演じる忽那汐里さんにインタビュー。

昔は近所の野良猫と遊んでいました(笑)

忽那汐里インタビュー

◆最初に今回のお話を聞いたときの感想からお願いします。

猫の映画は最近よく目にしますが、この作品はただ猫がいるんじゃなくて、猫が“人生のきっかけ” を与えてくれる内容で。猫の魅力を見せつつ、ちゃんとしたドラマにもなっていると思いました。

◆今回演じられたミチルは、エネルギッシュな編集者という役どころです。

ミチルにとって佐久本は、ほかの作家さんとはちょっと違う存在で、彼女がこの業界に入るきっかけとなった人。だから、特別な思い入れがあるだろうし、その分、現状に対するもどかしさを余計に感じてしまったり、若さ故に情熱だけが先走ったりしてしまいます。佐久本のことを観察してよく知ってはいますが、友達ではない。この先どうしていいか分からないぐらい迷走している佐久本に本当はもっと寄り添ってあげたいけど、ある程度の距離を持ちながら、ミチルは信じて待ち続けているんです。演じる上では、佐久本との距離感を一番考えました。

忽那汐里インタビュー

◆監督から演技のリクエストはありましたか?

猫好きでない方にも楽しんでいただくために、1人ひとりが自分の人生において何と向き合っているのかをきちんと描く必要があると蔵方(政俊)監督はおっしゃっていました。人生で何かを決めるときって、何かきっかけがあるはず。それが大きなものでもそうでなくても、そうしたきっかけを感じてもらえればと思います。

◆千葉県・多古町にある一軒家が舞台でしたが、ロケはいかがでしたか?

実は多古町の近くに祖父母の家があるので、ロケ中はそこに泊まっていました。多古町は自分が中学生のころに過ごしていた町並みがそのまま残っている感じがあって、新鮮な感じというよりは懐かしさを覚えました。

◆待ち時間もこの家で一緒に過ごしていたそうですね。

はい。地元のお寿司屋さんが、わざわざお寿司を握ってきてくれて、伊藤さんと一緒に食べたりしました。

◆伊藤さんはどんな方ですか?

伊藤さんは楽しい役者さんです。コミュニケーションもたくさん取っていただきましたし、何といっても面白い方で。それに現場で何か起こっても堂々としてらっしゃって、いつも中心にいてくださる方です。

忽那汐里インタビュー

◆忽那さんは、もともと猫はお好きですか?

好きです。飼ってはいませんが、日本に来た当時に住んでいた家でも、近所に野良猫ちゃんがいて、必ず数分は止まって遊んでました。その野良猫ちゃんがきっかけでどんどん猫が好きになっていった気がします。

◆猫のどんなところが好きですか?

犬とはまた違ったかわいさがあって、予測不可能な感じがかわいいですよね。今回の現場では、猫がいるとその場が華やぐ感じもあって。周りに何もない分、余計に(笑)。癒やされていました。

◆作品を観る方にメッセージをお願いします。

猫好きな方には楽しい作品だと思いますし、「きっかけ」というのはいつ訪れるか分からないということを教えてくれるので、今何かに迷っている人は自分の背中を押してくれる作品になるんじゃないかと思います。アプリと同じ座布団が出てきたりしますし、ちょっとした楽しみも見つけてもらえる作品です。

 

■PROFILE

忽那汐里
●くつな・しおり…1992年12月22日生まれ。オーストラリア出身。A型。2006年 「第11回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞を受賞し芸能界デビュー。以降、数多くのドラマや映画に出演。おもな出演作は映画「キセキ -あの日のソビト-」、ドラマ『鴨川食堂』ほか。

■作品情報

映画「ねこあつめの家」映画「ねこあつめの家」
4月8日(土)新宿武蔵野館 ほか全国ロードショー

出演:伊藤淳史/忽那汐里/大久保佳代子/田口トモロヲ/木村多江/シナモン/ドロップ/りんご/ゆず/ベーコン/まっぷ ほか
監督:蔵方政俊
原作・原案:ねこあつめ(Hit-Point)
企画・脚本:永森裕二
企画・配給:AMGエンタテインメント
制作プロダクション:MEDIAND
製作:「映画ねこあつめ」製作委員会

公式サイト:http://nekoatsume-movie.com/

©「映画 ねこあつめ」製作委員会