黒木華「ステージ上でいろんなことが起きるので、“ちゃんと体力をつけないとダメだな…”と思いました(笑)」舞台「ウェンディ&ピーターパン」

特集・インタビュー
2021年08月13日

黒木華インタビュー

◆見どころの多い舞台になりそうですね。

はい! 人間模様も、アクションも全部が面白いです! 個人的にはウェンディとタイガー・リリーとティンクの女子3人組のシーンがすごく楽しくて(笑)。“男子たちには負けないぞ!”という気持ちになってます(笑)。また、衣裳や舞台装置もイギリスのスタッフの方々とのコラボレーションでできた素晴らしいものになっています。お子さんだけでなく大人の方にも、楽しんでご覧いただける舞台になっていると思います。

◆稽古は順調に進んでいるそうですが、全体を見渡してあらためてどのような作品になっていると感じましたか?

出演する側としては、とても忙しい舞台だなと思いました(笑)。ステージ上でいろんなことが起き、舞台装置もマジカルなものだったりします。“ちゃんと体力をつけないとダメだな…” というのが、正直なところです(笑)。その分、お客様は観ていてすごく楽しいと思いますし、“多くの方に愛される作品になるだろうな”と感じました。本番に向けてさらにブラッシュアップしていきますし、ジョナサンもより細かく指導してくださると思うので、そこもまた楽しみたいと思っています。

◆ちなみに、黒木さんは『ピーターパン』にどのような思い出がありますか?

私の中の『ピーターパン』はディズニー映画です。タイツを履いた少年が空を飛んでいるイメージ(笑)。子供のための物語であり、夢の世界にいざなわれる印象がありました。ただ、今回はエラさんの脚本によって大きく印象が変わりました。

◆本番がますます楽しみになりました。

ぜび期待していただければと思います。ステージ上ではいろんなことが巻き起こりますので、日常を忘れて作品の世界に入り込めると思います。舞台のいいところは、登場人物に自分を重ねたり、自分の身の回りの人たちを思い浮かべて共感できるところだと思うので、その醍醐味を味わっていただきたいです。また、私自身は昨年の『桜の園』が公演直前で中止になってしまったこともあり、久々の舞台になるので、純粋に舞台の空間を楽しみたいなと思っています。

PROFILE

黒木華
●くろき・はる…1990年3月14日生まれ。大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」で本格的にデビュー。その後、映像作品やアニメの吹き替えなどでも活躍。2014年の映画「小さいおうち」でベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞。最近の出演話題作に映画「浅田家!」、ドラマ『凪のお暇』『イチケイのカラス』など。映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」が2021年9月10日公開予定。

作品情報

DISCOVER WORLD THEATRE vol.11「ウェンディ&ピーターパン」
2021年8月13日(金)~9月5日(日) 東京・Bunkamuraオーチャードホールで上演

(STAFF&CAST)
作:エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)
翻訳:目黒条
演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳:コリン・リッチモンド
出演:黒木華、中島裕翔、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、玉置孝匡、石田ひかり、堤真一ほか

(STORY)
ロンドンにあるダーリング家ではウェンディ(黒木華)やジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、トム(下川恭平)が戦争ごっこをして遊んでいた。両親のミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)は優しく、誰もがうらやむ幸せな家族に思えたが、体の弱いトムがいなくなってからは、少しずつ家族に溝が生まれ始める…。それから一年後、ダーリング家の子供部屋にピーターパン(中島裕翔)が現れる。ウェンディらは、弟を探すためネバーランドにピーターとともに旅立つ決意をする。

photo/関根和弘 text/倉田モトキ

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