STU48・沖 侑果インタビュー「ここで成功させないと、次のステップにつなげていけないなって」

特集・インタビュー
2022年04月28日
左から)瀧野由美子、中村舞、石田千穂 (C)STU/KING RECORDS

◆今回の表題曲「花は誰のもの?」では石田千穂さん、中村舞さん、瀧野由美子さんの“トライアングルセンター”という初の試みもされていますが、メンバーとして今までとの違いは何か感じられていますか?

誰か1人が主役という曲じゃなくて、その3人が代わる代わるメインに立つ曲なんですけど、誰が真ん中に立つかによって、1曲の中でもガラッと雰囲気が変わるんですよ。例えばゆみりんさん(※瀧野)だったら力強かったり、(石田)千穂さんだったらしなやかだったり、(中村)舞ちゃんだったら繊細な感じになったりして。その3人の誰が真ん中に立つかによって、周りにいる私たちもそれにつられるというか。本当に1つの曲の中でいろんな表現ができるから、トライアングルセンターというのは面白い試みだなと思いました。

◆もう1つ今回の大きなトピックとして、ドラマミュージックビデオ「光は君に、あの日々に。」(以下ドラマMV)もありますが、撮影はいかがでしたか?

私は昔からお芝居をするのが大好きだったので、ドラマ仕立てのミュージックビデオだと聞いた時はめちゃくちゃうれしかったですし、いただいた台本を何回も読み返すくらい楽しみにしていました。

◆ドラマMV内では沖さんが部活の仲間の前でノリツッコミをする場面が印象的でしたが、あれも台本に書かれていた?

そうなんですよ。なぜか私だけ、謎の“陽キャ”設定で(笑)。あのノリツッコミは、何パターンも撮ったんです。寝っ転がるバージョンとか、自分で頭をたたくバージョンとかいろいろなパターンを撮ったんですけど、メンバーもだんだん笑わなくなってきて…。メンバーに冷ややかな目線を浴びせられながら、何回も撮った中から使われています(笑)。

◆ある意味、今回の見どころの1つですね(笑)。合唱部と写真部を舞台にした作品ですが、ご自身も部活動の経験はありますか?

実は私、写真部だったんですよ。学校のホームページに掲載するために、スポーツの試合を撮りに行ったりはしていて。だから今回ゆみりんさんが演じているような、頑張っている人たちを撮る気持ちはよく分かりましたね。

(C)STU/KING RECORDS

◆撮影は楽しかったですか?

楽しかったですね。“青春”っていう感じで。私は今まであまり“青春”してこなかったので、ああいう(映像内にある)海に向かって叫ぶみたいな“青春”が擬似的にでも体験できて楽しかったです。

◆ドラマMVがあることで、楽曲の世界観により深く入り込めるのかなと。

今までもSTU48には(リスナーに)訴えかける曲が多かったんですけど、私の中では全ての表題曲がつながっているなと感じていて。STU48の世界観のまま、世界中の人たちにどうやって伝えていけるのかということを考えながら今回のドラマミュージックビデオも撮影したんです。実際にこの曲に対する反響も大きくて、もっともっといろんな人に聞いてもらいたい曲だなと思いました。

◆すでに反響も感じられている。

TikTokとかでこのドラマMVのCMが流れているのを見て、STU48のことを知らなかった人が歌詞の感想を書いてくださったりもして。自分も学生時代に同じようなことを感じていたと言ってくださる方が多いですね。あと、今のコロナ禍での学校の風景も描いているので、共感してくださる学生の方も多いんです。

◆お互いの顔を覚えるために、マスクを外して見せ合う場面は今の時代ならではですよね。

今回の選抜メンバーの中には、現役の女子高生が2人いるんです。監督の方がその2人に、今のコロナ禍での学校生活はどんな感じなのか聞いたりしていました。例えば教室でもすぐ隣の席には誰も座らずに、1つ間を空けて座ったりするらしくて。そういう部分も結構リアルに見せられているんじゃないかなと思います。

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