杉野遥亮インタビュー「俳優として、人として成長できている感覚は感じる」『ユニコーンに乗って』

特集・インタビュー
2022年07月19日

『ユニコーンに乗って』

現在放送中の火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系 毎週火曜 午後10時~1057分)に出演中の杉野遥亮さんにインタビュー。作品の見どころや演じる役に対する思い、撮影エピソードを聞きました。

本作は、教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」の若き女性CEOの元に、ある日突然会社の雰囲気とは全く異なるおじさんサラリーマンが部下として転職してきたことで、仕事に恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公たちが成長していく姿を描く“大人の青春”ドラマ。

 杉野さんが演じるのは、永野芽郁さん演じる主人公の成川佐奈と共に「ドリームポニー」を起業し、最良のビジネスパートナーとして一番近くで苦楽を共にしてきた須崎功。長年佐奈に思いを寄せている役どころでもある。

◆須崎を演じる中で工夫していることや、面白さを感じている部分はありますか?

役者としてやることはどの作品でも変わらないんですが、今回難しいなと思ってるのは、特に佐奈(永野芽郁)に対する感情。仕事をしていく中で、どこまで佐奈への思いを出すのかという部分は繊細にやっていかないとと思っていて、自分でも毎回考えて手探りでやっています。でも、小鳥さん(西島秀俊)が現れてから須崎もすごく成長していったりとか、自分の中で変化が沸き起こって来る人物ではあるので。小鳥さんに対しても最初はちょっと一線引いた目で見ていた須崎が、徐々に変化していくところは楽しいなと思っています。

◆今回の作品で挑戦だなと思っていることはありますか?

まだ漠然とはしていますが、演技の仕方とか、自分の中でもう1個先に行きたいというか。自分の中でつかめたらいいなと思っていて。それが少しずつつかめているような感覚はあるので、それはすごく収穫なのかなと思っています。例えばスイッチの切り替えだったりとか。自分の中で俳優として、人として成長できているなという感覚はこの作品の中で感じています。

『ユニコーンに乗って』

◆これまでに撮影した中で印象的なシーンを教えてください。

昨日撮影した4話のシーンが楽しかったです。アプリの今後についてチーム内で意見を言い合うシーンで、今までとはちょっと違う空気感が撮れたんじゃないかと思います。今45話辺りを撮っていますが、もう1回初心に立ち返れているような感覚があります。あらためて“自分がやるべきことって、ここでちゃんとお芝居をすることだな”と思えているのが、とてもいいことなんじゃないかなと感じています。

◆専門用語なども多いですが、苦労したせりふはありますか?

技術系の話になると、状況が頭に入りづらいというか。自分のせりふはもちろん反復しますし、相手の言っていることの意味をちゃんと理解してないといけないので、そこは結構集中力を使います。特に1日セットで撮影する日は、感情的になるシーンもあれば技術的な話をするシーンもあって。どのシーンもすごく集中力を使うので、頭が痛くなるような感じです。今日も坂東(龍汰)君とやりとりするシーンは、事前に2人でせりふ合わせをしました。せりふのニュアンスや言ってることは分かるんだけど、自分が言葉を発するってなったときに、ちゃんと役になってないとその言葉がちゃんと出てこないんです。だからそこはちゃんとなじませたりとか、ガチっとつかまないと言えなかったりするので、お付き合いしてもらいました。

◆撮影に入るに当たってスタートアップ企業の方と会っていますが、実際に演じてみてどのように感じていますか?

その時に伺ったようなことが、ドラマにも組み込まれているなと思いました。例えばメンバー内での意見のやりとりの仕方だったりとか、恋愛や人間関係もそうだし、実際の企業と通ずるものがあるし、忠実に再現されているんじゃないでしょうか。

『ユニコーンに乗って』

◆DISH//さんの主題歌「しわくちゃな雲を抱いて」や、劇中の音楽の印象はいかがですか?

この作品に寄り添ったすごく爽やかな曲で、特にエンディングにかけて駆け抜けていくような感じがドラマとマッチしてるんじゃないかなと思います。あと、1話の始まりの時に流れた曲がすごく青春感があって好きでした。ワクワクする始まり方でしたね。

◆須崎は大手不動産グループの1人息子だけれども会社を継がないという選択をしています。そういう須崎の生き方を杉野さんはどう感じていますか?

いやぁ、分からないです(笑)。僕はお金持ちの子供ではないですし。3話は須崎と佐奈が出会った頃の話が出てきて、回想シーンが多く演じるのも難しかったです。実はクランクインしたのも3話からだったんです。服の系統とかも現在パートとは変わっていたり、この時期なので冬服を着るのもかなり暑かったということもあったんですけれど(笑)。でも、さっき予告を見せてもらったら、現在のパートと過去のパートとがうまくリンクしていて、面白いことになっているんじゃないかなという感触はありました。

◆3話で特に思い入れがあるシーンは?

現在のパートです。撮影をしていていいなって思う瞬間もありました。12話と視点が変わって、3話は須崎の視点も多くなっています。須崎が佐奈のことをどう見ているか、という回だと思うんです。だから違う見方ができるし、ストーリーが多面的になっていくんじゃないかなと思います。

◆ドリームポニーは10年以内にユニコーン企業になることを目指していますが、杉野さんの10年後の目標は?

もっと自由になっていればいいなと思います。毎日ストレスなく生きていけたらいいなと思います。

◆最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

3話では須崎のバックボーンや佐奈との出会いが描かれます。今後小鳥さんのことや佐奈のことも描かれて、回を追うごとに少しずつすれ違いや切なさの深さも増していくと思います。そういったところにも注目していただき、一緒に楽しんでいただければと思います。

『ユニコーンに乗って』

PROFILE

すぎの・ようすけ…1995年9月18日生まれ。千葉県出身。O型。7月27日(水)スタートの『僕の姉ちゃん』(テレビ東京系)のほか、映画「バイオレンスアクション」(8月19日(金)公開)、NHK大河ドラマ『どうする家康』(23年OA)などが控える。 

作品情報

火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』
TBS
毎週火曜 午後10時~1057

出演:永野芽郁、西島秀俊、杉野遥亮、坂東龍汰、前原滉、石川恋、青山テルマ、山口貴也、武山瑠香、広末涼子 ほか

脚本:大北はるか
プロデュース:松本友香、岩崎愛奈
演出:青山貴洋、棚澤孝義、泉正英

<第3話(7月19日放送)ストーリー>
小鳥(西島秀俊)の歓迎会で酔いつぶれてしまった須崎(杉野遥亮)は、翌朝、おぼろげながらも誰かとキスをした記憶に悶々とする。もしかして相手は佐奈(永野芽郁)だったかも…? とあたふたする須崎。しかも佐奈は、どこかよそよそしい態度で、須崎の不安は深まるばかり。
そんな中、ドリポニメンバーは、自社アプリの認知度を上げる施策を考案。小鳥の提案で、テレビ出演も果たすほど人気の慶成大学のクイズ研究会「クイズマップ」とコラボを試みることに! 早速動き出した一同は、須崎と佐奈が出会った場所でもある慶成大学のキャンパスへ。そこで小鳥は、佐奈と須崎、栗木(前原滉)の出会いから起業するまでの話を知ることに。そこには、ドリームポニーが「社内恋愛禁止」になった経緯や、佐奈と須崎の間にあった淡くて切ない恋の思い出、そして2人が“一番のビジネスパートナーでいること”を決めた理由が隠されていた。

番組公式サイト:https://www.tbs.co.jp/unicorn_ni_notte_tbs/
番組公式Twitter@unicorn_tbs
番組公式Instagram@unicorn_tbs
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©TBS

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