松岡広大&中尾暢樹インタビュー「いろんな“好き”の背中を押してくれる作品」『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』

特集・インタビュー
2022年10月01日
左から)松岡広大、中尾暢樹

「COMICリュウWEB」で連載中のミナモトカズキによる同名人気BLコミックを実写ドラマ化した、『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』(ABCテレビ 毎週月曜 深夜1時38分〜2時10分)。“こじらせまくった”同人作家・猫屋敷守(松岡広大)と、アイドルグループ「SHINY SMILE」でイッセイとして活動する風間一星(中尾暢樹)が夢に向かって真っすぐ生きる姿をはじめ、友情以上恋未満の青春ボーイズラブストーリーを描く。

そしてこのたび、10月3日(月)の放送スタートに先駆け、松岡さんと中尾さんにインタビュー。ご自身の役柄についてやお互いの第一印象、撮影時のエピソードなどをお聞きしました。


◆まず、原作を読まれた時の印象を教えてください。

松岡広大:僕の演じる守はBL同人作家で、作品もBLということを伺っていたのですが、原作を拝読するとがっつりと耽美なシーンがあるものではなく、プラトニックに描かれているのがすごくいいなと思ったのと、人の心情や葛藤を写実的に表現されている作品だなと感じました。

中尾暢樹:本当に、いわゆる恋愛漫画ではなくて、人の心情や夢に向かっていく姿がしっかりと描かれているんです。主人公2人だけではなく、「SHINY SMILE(以下:シャニスマ)」をはじめとする登場人物それぞれが葛藤や悩み、思いを抱えていて、そんな青春群像劇の中で2人の関係が展開していく作品、という印象でした。

◆守と一星は一見正反対でまさに“陰と陽”ですが、ご自身の役柄をどう捉えていますか?

松岡:仕事や社会活動をする上で、「承認欲求」というのはきっと誰にでもあるものだと思うのですが、守はその波長が人より強いんですよね。そして、自分のためというのはもちろん、なにより人のために自分の仕事を生かしたいと思いながらもうまく才気を発揮できず、現実と頭の中のイメージの隔たりに悩んでいる。経験則がないからもがいて、精神的にもまだまだ未熟ですけど、なまめかしくて人間らしい人だなと思います。

中尾:確かに2人は“陰と陽”のように見えるかもしれないのですが、一星にとってのマモっち(守)は輝いているし、自分に無いものを持っているんです。一星は博愛主義的で、みんなが大好き。基本的に他人中心で生きていて、「自分は今までもこうやって生きてきたし、これが自分の幸せ」と信じているんです。他人への愛にあふれすぎて、無意識に自分のことをおざなりにしてしまっているのですが、それにも気づいていないのかなって。明るくて楽しそうに見えるけど、実はすごく繊細だと思います。

松岡広大

◆演じる上で、どのようにアプローチされましたか?

松岡:自分のこの俳優っていうお仕事とか、きっとどのお仕事でも、何に一番喜びを見出すかって言ったら、人に何か影響を与えたり、感化してもらった瞬間だと思うので、そういう部分では守に自分を重ねながら演じたりもしました。でも、なにぶん不器用なので、同人作家という役柄がまず大変でしたね(笑)。

中尾:僕がダンスの練習してる時、漫画描く練習してたもんね(笑)。

松岡:やってたね(笑)。ネームにペン入れをしたり、ベタを塗ったりはまだできるのですが、クリエイティビティがないのか、0から1を生み出すことが全くできなくて…(笑)。でも、皆さんがどれだけ神経をとがらせてやっているのかが分かりましたし、神経質でイライラしてしまう守の感情をより理解することができたかなと思います。

◆松岡さんと中尾さん、お互いの第一印象はいかがでしたか?

松岡:僕は頭の中でぐるぐる考えたり、内省的になる時間が多いんですけど、それに反して彼はすごく楽観的で楽しそうな人だなって思いました(笑)。

中尾:ははは!(笑)。

松岡:切り替えが自然にできてるんだなっていう。待ち時間だったり、撮影現場では役柄じゃない時間も長いんですけど、いつでも彼はのびのびしていて自由度が高いな、すごいなって(笑)。役に合っていると思います。

中尾:僕自身も真逆のタイプだと思います。広大君は本当にいろいろ考えていて、見ていてこのまま気持ちが落ちていっちゃうんじゃないかなって、心配になった時があるくらい。

松岡:お芝居って、その時はそれが最適解だと思ってやっていても、後々「これもあったな」っていうのが出てきてしまうので、あらゆる可能性を事前にできるだけ考えておきたくて…。あと、現場の風通しがどうなったら良くなるかなとか、とにかく人を見てしまうので、人の“気”を自分のことのように受けてしまうのもあると思います。

中尾:そうだね。対して、僕はその時のお芝居が、僕がその日にできる一番のお芝居だったんだと思うタイプ。正解は1個じゃないし、悩むことはほとんどしないかもしれないです。とりあえず、毎日ハッピーな感じで過ごせたらいいなと(笑)。

松岡:中尾君は自分で自分の機嫌を取ることも含め、周りのことも元気にしてくれるんですよ。それでみんなが笑ったり、僕がツッコんだりして、現場はとても和やかでしたね。お芝居の時も「ここはこういうほうがいい?」とか「もうちょっとこっちに動く?」というように自然といろいろ提案できましたし、すごく楽しかったです。

中尾暢樹

◆撮影の待ち時間などはどのようなお話を?

松岡:仕事の話とかは全然したことなくて、たわいもない話をずっとしてたよね。

中尾:うん。あと、とあるテーマパークの近くで撮影していた日があったんですけど、「撮影が早く終わったらそこにご飯食べに行こう」って、(矢作)穂香ちゃんと加治(将樹)さんを巻き込んで盛り上がったこともありました(笑)。

松岡:僕も人と一緒の時間を過ごすのは好きなんですけど、さすがにその時は「これだけ撮影で体力使ってるのにそんな労力はない! 耐えられない!」と思いましたね(笑)。

中尾:あれ、冗談だから!(笑)。僕でもさすがに、撮影の後にあのテーマパークは行けない…(笑)。

◆一星が所属する「シャニスマ」のメンバーは立石俊樹さん、木原瑠生さん、小西詠斗さんとフレッシュさあふれる皆さんが名を連ねていますが、共演されてみていかがでしたか?

中尾:シャニスマのメンバーは本当にみんな明るくて、いい意味でアッパラパーです(笑)。マモっちとシャニスマメンバーは一緒のシーンが多いんですけど、対比でいいギャップが生まれていると思います。

松岡:うん。みんな明るかったイメージ。

中尾:ちょっと引いてたもんね、広大君。シャニスマのみんなが来た時に、「ああいう感じかぁ」って苦笑いしてた(笑)。

松岡:うん。あの雰囲気の中で、ずっと一緒にいるのはちょっとキツいなって(笑)。

中尾:ははは!(笑)。

松岡:その日、俺がずっと暗いシーンの撮影やってたからっていうのもあるんだけど(笑)。でも、撮影中に普通にウルトラマンのマネとかしてるんですよ!

中尾:いや、瑠生がウルトラマンが好きで…。そんなこともありました(笑)。

◆最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

中尾:この作品はビジュアルや作品名からもポップに感じる方が多いと思うのですが、心に刺さるせりふやシーンがたくさん出てきます。そして、シャニスマが登場するシーンもぜひ楽しんでいただきたいなと。「あっ」と軽い気持ちで見た方の心を、最終的には「うっ」と動かせたらうれしいです!(笑)。

松岡:守は自分のセクシュアリティだったり、同人活動に対して悩みを抱えていますが、同じように、自分の抱えていることを誰かに話す勇気を持てる人って決して多くはないと思うんです。でも、この作品はそういう方々のいろんな「好き」や、「何かやりたい」という思いを抱えている方の背中を押してくれる作品になっていると思います。

SPECIAL TOPIC

左から)松岡広大、中尾暢樹

Q.最近“こじらせるくらい好き”なことは?

A.夏目漱石の「こころ」。最近書店に並んでいるのを見つけて、あらためて読んだのですが、やはり面白いですよね。いつも本は何かしら持ち歩いていて、いつでも読めるようにしています。(松岡

A.ハイボール。今までお酒はビールと焼酎しか飲まなかったのですが、知り合いの方にハイボールがおいしいお店に連れて行っていただいたのをきっかけに、最近は自分で家でも作るようになりました。(中尾

PROFILE

左から)松岡広大、中尾暢樹

松岡広大
●まつおか・こうだい…1997年8月9日生まれ。東京都出身。O型。2015年にライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」で主人公・うずまきナルト役として初主演を果たす。今年俳優業10周年を迎え、アニバーサリーブック「再会」が発売中。

公式Twitter:https://twitter.com/koudai_official

中尾暢樹
●なかお・まさき…1996年11月27日生まれ。埼玉県出身。AB型。ライブ・スペクタクル「『NARUTO-ナルト-』〜忍界大戦、開戦〜」に主人公・うずまきナルト役で出演中。舞台「『あいつが上手で下手が僕で』2ndシーズン」への出演を控える。

公式Twitter:https://twitter.com/masaki_nakao_

●photo/徳永徹 text/片岡聡恵

番組情報

© ミナモトカズキ・徳間書店/2022「壁こじ」製作委員会

『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』
ABCテレビ
2022年10月3日(月)放送スタート
毎週月曜 深夜1時38分~2時10分
※毎話放送終了後より、RakutenTVおよびTVerにて配信

出演:松岡広大、中尾暢樹、立石俊樹、木原瑠生、小西詠斗、加治将樹、上田航平(ゾフィー)、宮下かな子、髙橋里恩、シュウペイ(ぺこぱ)、矢作穂香、斉藤陽一郎ほか

番組公式HP:https://www.rakuten-ipcontent.com/kabekoji/

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<応募方法>
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当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

<応募締切>
2022年10月8日(土)午後11時59分

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。