濱正悟、奥飛騨での撮影を満喫「撮影自体がとても楽しく有意義な時間でした」『民宿のかくし味』インタビュー

7月27日（木）スタートの全編奥飛騨ロケのショートドラマ『民宿のかくし味』（CBC　毎週木曜　深夜1時※CBCローカル）で主演を務める濱正悟さんにインタビュー。本作の見どころや奥飛騨の魅力について聞きました。

本作は、ヒューマン＆グルメをテーマに、全編奥飛騨ロケで送る深夜の“充電”ショートドラマ。大自然に囲まれた奥飛騨地方でのんびりと民宿を営むオーナーの緑川春陽（濱正悟）が、民宿を訪れた4組のお客さんそれぞれが抱える悩みや問題に絶妙なアドバイスができるわけでも、相手を諭すわけでもないけれど、目の前の相手と真っすぐ向き合い、大切に言葉を紡ぎ、得意の料理をふるまうことで、訪れる人の心とおなかを満たす。

◆演じた役どころについて教えてください。

僕が演じた緑川春陽は奥飛騨でずっと民宿をやっていて、他人のことを考えることを優先する人。このドラマでは春陽がやっている民宿「つゆくさ」にお客さんが毎話ゲストで来られるのですが、皆さんいろんな悩みを持っているんです。その悩みと一緒に寄り添って、気づいたら向き合っているような話になります。でも春陽はとても不器用なので、傍から見たらちょっとマイペースにも見えるのですが、ただそれが嫌ではない空気感、テンション感で結局みんなに愛されるような人間だと思っています。

◆実際演じてみていかがでしたか？

今回ありがたいことに主演をやらせてもらって、2週間ほど奥飛騨で撮影しました。料理のシーンも手元の寄りなど全て自分でやらせてもらったので、料理指導の方に教えていただき、現場ではちょっと余裕がないときもあったかなというぐらい実の詰まった撮影でした。僕は29歳なのですが、スタッフさんに年齢の近い方もいらっしゃったりして、みんなで助け合ってなんとか演じられたという感じです。

◆2週間にも及ぶ奥飛騨での撮影はいかがでしたか？

総じて楽しかったです。今回撮影で訪れた奥飛騨の平湯温泉地区の方が町全体で協力してくださっていたので、とてもお芝居がやりやすい環境でした。それに僕は温泉が大好きなので、願ってもない環境で、空いている時間は休憩ができました（笑）。ドラマの中でも出てくるご飯やお酒もそうですが、バギーに初めて乗れましたし、滝を見たり、熊とも触れ合えたので、撮影自体がとても楽しく、僕がやりたいような内容がたくさんつまっていたのでとても有意義な時間でした。

◆料理シーンで工夫されたことや、奥飛騨ならではの料理で苦労したことはありますか？

「つゆくさ」の1階に厨房があるのですが、実際に切り盛りされているおばあちゃんの身長に合わせた台になっていたので、まな板を置くところが結構低いんです。僕が身長180センチなので、足を広げたり、ちょっと中腰になりながらにんじんを切ったりしていて（笑）。そういった場所が今までやっていたこととは違いました。あとは使われているのか分からないですが、さといもの皮を包丁でむくことに挑戦したんです。そこは先生から「危険なのでやめておいた方がいいです」と言われたのですが、自分でやりたいと思って、監督に相談して、やったことがないような調理方法を細部まで撮ってもらいました。

今回、全8話なのですが、2話で一つの物語になっていて、その偶数話でお客さんに料理を振る舞っています。2話では、ほうば味噌という郷土料理が出てくるのですが、僕が作ったことがないものでしたし、ほかの3品も初めてで。それは食材も含めて奥飛騨の魅力を伝えられる回なのかなと思います。

◆奥飛騨に誰かを連れて行くとしたら、誰を連れて行きたいですか？

僕、よく友達や俳優仲間とサウナに行くことが多いのですが、一緒に車でドライブをして、温泉に浸かって、山に登るのも好きなので、その方たちと街をいっぱい散歩して、ほうば味噌の料理とかいろいろ食べたいです。もしくはシーズン2で現場の皆さんともう一回行きたいです。

◆次に訪れたい場所はどこでしょうか？

飛騨高山に行ってみたいです。奥飛騨の皆さんが良くしてくださって、近場をドライブで紹介してもらったりしたのですが、まとまった時間はとれなかったので「お薦めですよ」と言われた高山に行ってみたいので、ぜひシーズン2で（笑）。

あと僕が行っていた撮影時期にはスキー場がやっていなかったんです。ロケハンをしてくださったときは、雪が積もっていたそうなんですが、僕が行ったのは春で、桜がバアーっと咲いている時期だったので、冬に行ってみたいです。

◆この作品を通じて伝えたいことは何でしょうか？

大きな事件が起きるようなドラマではないのですが、友情、恋愛、家族、セクシャリティーなどのいろんな悩みや、皆さんが抱えている、思い続けていることをなぜか春陽に聞いてみたくなるんです。春陽がその悩みに真っすぐ不器用ながらに向き合っていき、一緒に歩んでいくような優しいドラマになっています。深夜の“充電”ショートドラマとうたわれているので、ちょっと時間のある夜だったり、お風呂上がりに見てほしいです。

奥飛騨は初めて訪れたんですが、とてもいい場所だなと思って、大好きになりました。食材や場所、バギー、熊牧場などいろいろな見どころが出てきますが、その奥飛騨の良いところもドラマを通して感じられるようになっていると思うので、そこも注目して見ていただけたらうれしいです。

◆視聴者の方にメッセージをお願いします。

1話12分ととてもコンパクトな尺ですし、TVerやU-NEXTでも配信されますので、気になった方はぜひ見ていただきたいなと思います。奥飛騨の方たちの全面協力でありがたいことにマップも作っていただけているそうなので、これを見て興味を持った方は実際に奥飛騨に行って、「ここ出ていたな」とか「出ていなかったけど、ここもよかった」とドラマを超えて楽しめると思います。ぜひ充電しに来てください。