日本デビュー15周年を迎えた超新星が、約3年ぶり、通算10枚目のアルバム「HEAVEN」をリリース! プロモーション活動のため来日した5人の撮り下ろし写真とともに、全5回にわたってソロインタビューをお届けします。第3回はグァンスさんが登場。さまざまなアーティストのエンタメに触れることが多い日常の中で、日本のアイドルグループのオーディション番組にハマっているというタイムリーなお話も聞けました!
自分も含めて、昔よりワガママが減った気がします(笑)
◆アルバム「HEAVEN」のリリースイベントで印象に残っていることは?
前作のアルバム「CLOUD NINE」の時はコロナの関係でゴニルとジヒョクが参加できなかったから、5人そろってのリリイベはすごく久しぶりで。ファンの皆さんの顔を見ると、その喜びが伝わってきてすごくうれしかったです。新曲を一刻も早くライブで歌いたいなって思いました。レコーディングの時からライブでパフォーマンスするイメージが浮かんでいたので、12月のライブでバッチリお見せしたいです。僕の一番好きな曲は「Stellar」。サビの振り付けはちょっと頑張ればファンの皆さんも踊れると思うので(笑)、ぜひライブで一緒に踊ってほしいです。きっとソンジェくんがみなさんに教えてくれるはず!
◆今回のプロモーション期間中に感じた、今と昔のメンバーの変化はありますか?
自分も含めて、ワガママが昔より減ったなっていう気はします。今だから言えるんですけど、昔はハンパじゃなかったので!(笑)メンバー全員の食べたいものがバラバラで、現場にいるスタッフさんが「これは誰々のご飯、これは誰々のご飯」ってメンバーごとに用意してくれてたんです。例えばスタッフさんが3人いたら、1人はゆで卵、1人は鶏のむね肉、1人は玄米ご飯を買いに行ってくれたり。僕もソロ写真集の撮影前に本気で体を絞ってた時期があって、「あのお店の、あの店舗に売ってる、あの料理しか今は食べられません」ってお願いして、スタッフさんが毎回並んで買ってきてくれたこともありました。僕が一番スタッフさんに迷惑をかけた存在かもしれない…。そこは反省ポイントですけど、そのおかげで体づくりができて無事に撮影できたのですごく感謝しています。今はたまにコーヒーをお願いするぐらいになりました(笑)。
◆普段、日本にいるときの食事はどうされていますか?
特に“これを食べに、この店に行ってみよう”っていうのはなくて。例えば1日休みがあったら、ちょっとドライブでも行こうかなって目的地だけ決めていく。ずっと東京でご飯を食べることが多かったので、最近は横浜や千葉方面へ車で行って、おいしそうなお店にフラッと入ることが多いですね。この前、ららぽーと横浜に行ったんですが、周りの景色がすごくよくて。またドライブしに行きたいです。
◆5人に共通して聞きたい質問なのですが、15年一緒にいるメンバーの皆さんそれぞれに“ありがとう”と思っていることを教えてください。
ゴニルは19歳の頃から37歳の今までずっとエールをくれる存在で、すごく感謝しています。僕がちょっと疲れてたりテンションが低い時にも支えてくれるし、たまに会えない時期があっても必ず先に連絡をくれるところもありがたいですね。ジヒョクもゴニルと同じようにすごくエールをくれる人。メンバーの中で僕のことを一番見てくれてるんじゃないかな。たまに酔っ払って夜中にテレビ電話を掛けてくるので、そういう時は絶対に出ないで赤いボタン(拒否)を押しちゃうんですけど(笑)。ゴニルとジヒョクとは高校時代からの友達だけど、2人にもらったエールに対して、自分は2人の力になれていたのかなって思うこともあります。ソンジェくんは今まで活動している中で、いろんな波があって。メンバーの誰の言葉も聞いてもらえないことが4、5回ぐらいあったんです。みんながソンジェくんと話そうとしても「ダメだった…」って言ってる中で、「じゃあ今夜オレがソンジェくんに会ってくる」と言って会って話をしたら、僕の言葉を聞いてくれたんです。それがすっごくうれしかった。逆に、僕が落ち込んでる時にソンジェくんが同じように接してくれたこともあって。滅多にないことですが、人生の中で初めて“仕事も何もしたくない”って思うぐらい悩んでいた時期に、ソンジェくんがたくさん連絡をくれたんです。もしかして誰かがソンジェくんの携帯電話を借りて、ソンジェくんのふりをして連絡してきてるのかなって思うぐらい(笑)。その時は本当にグッときました。そしてユナク。ユナクってグループで話し合う時に、「メンバーのみんながよければ」という言葉をよく言うんです。最初の頃はリーダーらしく「こういうふうにしろ!」って強く言ってほしいなっていう思いがあったから、実際本人に伝えたこともありました。そんなユナクが2011年に入隊する直前に、「軍隊に行く前に香港に行こうと思ってるんだけど、誰か一緒に行ってくれない?」ってメンバーみんながいる前で言い出したんです。「じゃあ、オレ行くよ」って2人で香港に行くことになって、5日間ぐらいの旅行でいろいろ大変なこともありましたが、結構いろんな話ができて。それで話が戻りますけど、ユナクが「メンバーのみんながよければ」って僕らの気持ちを尊重してくれる性格だったからこそ、こうしてみんなで長く活動を続けることができたんじゃないかなって。だから今はそのユナクの言葉がありがたいなと思ってます。
◆ユナクさんの入隊中は、ユナクさんに代わってグァンスさんがMCなどを担当されていましたよね。
ユナクから頼まれたわけでも、自分でそうしようと思っていたわけでもなくて。ユナクが入隊する前日に、いきなりスタッフの方に任されたんです。最初は「えっ?」って思ったし、いざユナクがいない活動が始まると大変でつらいこともたくさんありました。当時から日本語がしゃべれたけど、仕事が終わったら日本語をしゃべりたくないなと思うぐらいに疲れちゃって。でも、思い返すとあの時代があったおかげで日本語がもっと上手になったし、あの立ち位置からメンバーやお客さんを見ると、今までと景色が違ったんです。いろんなことを感じられたし、自分だけじゃなく他のメンバーもMCを頑張ってくれた。何より2年後にユナクも無事に戻ってきて、みんなで活動を続けられたから。ユナクがいなくて寂しかったけど、自分にとって大きな2年間でした。その後、僕が入隊したのは2016年で、もうすぐ10年近くたつんですよね。軍隊の中ではK-POPの先輩方と一緒にステージに立ったり、いろいろ勉強もできて楽しかったです。軍隊では僕の方が先輩だったので、当時一緒に入隊していたジュンスくんに「1曲歌って」と言ったら、生歌が本当にすばらしくて。ある日、軍隊のステージでジュンスくんの歌声を聴いて思わず涙を流したこともありました。懐かしい思い出です。
◆15年間を振り返って、自分にとっての大きな出来事を挙げるとしたら何が浮かびますか?
2020年の舞台「脳内ポイズンベリー」の時に、キャストの一人の方が稽古場でしてくれた話が印象に残っています。「皆さんが今こうしてやっている芝居は、お客さまに1万円以上のお金をいただくのにふさわしいお芝居ですか?」という言葉。ライブも舞台も、会場に足を運んでくださる方はチケット代以外にも休みを取ったり、会社を休んだり、家族に「この日はちょっと帰りが遅くなるよ」と伝えたりして、いろんな思いで来てくれますよね。そこに対する責任感はもともとあったんですけど、その言葉を聞いてからより一層責任の大きさを感じるようになって。お客さまの期待に応えられるように、この曲を、このお芝居を準備しなくちゃって強く思うきっかけになりました。ずーっと頭の中に残っている言葉で、すごく刺さりましたね。
◆多くの経験の中でも、自分が想像してなかったようなうれしかった出来事は?
たくさんありすぎるんですが、イベントで小室哲哉さんと「Get Wild」で共演させていただいたことです。一緒に歌うだけでなく、小室さんが僕らの後ろでシンセサイザーを演奏してくださって。Milky(超新星ファンの総称)の中に小室さん世代の方もいらっしゃって、アップテンポの曲なのにずっと泣いてる方がいたのも覚えています。僕らのファンの皆さんにとっても、その景色が感動的だったんじゃないかな。超新星として「Get Wild」をカバーさせていただいて、楽曲(「Evidence of Luv」)も提供してくださって感謝しています。今でもYouTubeで小室さんの動画が上がってくると、いつもあのステージを思い出すんです。本当にすごいことだったんだなって。
◆小室さんのように、今後コラボしてみたい日本のアーティストはいますか?
大きすぎる夢ですが、竹内まりやさんに「PLASTIC LOVE」みたいな曲をプロデュースしていただきたいです。超新星として80年代のシティーポップを歌ってみたくて! 竹内さんは大好きなアーティストさんなので、毎日聴いています。来年ライブをやると知って、今回のリリースイベントでその話をしたんです。そしたら、特典会の時にファンの方から「私、チケット2枚持ってるよ」と言われて、思わず「1枚僕にください!」って言っちゃいました(笑)。ちゃんと自分でチケットを取って、本当に行きたいです!
◆プライベートで日本のアーティストのライブに行ったことは?
10年近く前にユナクと一緒にSMAPさんやEXILEさんのライブに行きました。あとFunky Galaxy(グァンスさん、ジヒョクさん、ゴニルさんのユニット)としてコラボしたアヴちゃんのバンドとか、舞台で共演させていただいた元宝塚の北翔海莉さんのライブも見て。2011年の大みそかには知り合いの方に誘われて浜崎あゆみさんのカウントダウンライブに行って、自分もいつかカウントダウンライブをやってみたいなって思いました。DVDでもしょっちゅう日本や海外のアーティストのライブを見てるんです。ステージの演出だったり、すごく勉強になるので。
◆日本のアイドルのライブを見る機会はありますか?
STARTO ENTERTAINMENTの方々のライブ映像はよく見てます。最近だと、timeleszさんのオーディション番組をきっかけに、もはやtimeleszさんのファンになりました!(笑)オーディションを見て、もっと見たいなと思ってYouTubeのビハインドストーリーも見たり。Sexy Zoneの時代から、3人体制になってからの新しい曲もチェックしてます。ちょうど最近シングルが発売されたばかりですよね。先日、リリースイベントでタワーレコード渋谷店に行ったら、店内にtimeleszさんのポスターがたくさん飾られていて。「あ、timeleszだ!」ってうれしくなっちゃいました(笑)。Sexy Zoneの時とはまたガラッと音楽の色が変わって、今もすごくステキだなと思います。3人のバランス感もいいし、歌もダンスももちろんすばらしくて。あのオーディション番組はすっごく勉強になるんです。練習生たちに「自分がこのグループでどの役割でいるのか。自分だけじゃなくて、この部分ではこのメンバーが輝かなくちゃいけない、このメンバーを引き立たせなくちゃいけない。そのバランスを考えることが大事。あくまでも“このグループの中での自分”だから」と教えるシーンがあって。あの言葉はもう“アイドルの鑑”ですよね。ユナクにも「このオーディション、見た方がいいよ」って…まだ言ってはないんですけど言いたい!(笑)メンバーの方たちが結構いいことをたくさん言ってくれるのがすごくステキで、本当に今ハマってます!(笑)それに、練習生の中ですごく惹きつけられる“推し”を見つけました。男らしくもあるし、色気もあって、人気が出るんじゃないかなって。きっとデビューできたらいろんな活動を通じてみんなに愛されて、いい変化をもたらしそうな可能性を感じるんです。これからの展開もすごく楽しみ! いや~、アルバムのリリースインタビューで、timeleszさんの話題で盛り上がるとは思わなかったです(笑)。
◆いいお話が聞けました(笑)。では最後に、2025年の目標を教えてください!
最近は「趣味が仕事です」っていうぐらい、仕事をしている時が一番楽しいです。まだ1か月残ってますが2024年は本当に忙しくて、すごく幸せな1年でした。アルバムが発売されたばかりですが、2025年にまた新しい曲をリリースできるようにメンバーたちといろいろ企画できたらなって思います。ここ数年はソロやユニット活動も多くて、5人そろうのはデビュー月の9月と年末のライブ中心になっているので、昔みたいに春にもライブができるように頑張りたいなと。グループ活動を通じてたくさんの方に僕たちのステージを見ていただきたいし、個人的にはいろんなジャンルの作品に出演できるように、今いただいている仕事を全力で頑張ります。
PROFILE
■超新星/ちょうしんせい…2007年9月に韓国デビュー。2009年9月9日に日本デビューし、1年半後の2011年3月からNHK『テレビでハングル講座』で1年間のレギュラー出演を果たすなど、日本で精力的に活動。メンバー全員の兵役を終えた2018年には、旧所属事務所との契約満了&メンバーによる新事務所“SV ENT”を設立。それに伴い、グループ名を“SUPERNOVA”に改名したが、デビュー15周年のアニバーサリーイヤーの今年、“超新星”名義で10枚目のアルバム「HEAVEN」をリリース。年内は12月25日にKT Zepp Yokohamaにて「超新星Christmas Live 2024『The Last Miracle』」の開催が決まっている。
グァンス
4月22日生まれ。B型。182cm。ラップ担当。近作に、主演ミュージカル「神が僕を創る時」、ミュージカル「『マイ・バケットリスト』Season8」など。舞台「最果てリストランテ」が12月20日(金)から東京・R’sアートコートにて再演決定。
リリース情報
超新星
mini ALBUM「HEAVEN」
発売日:11月20日(水)
レーベル:B ZONE
通常盤(CD):2500円(税込)
完全生産限定ソロ盤 -KwangSoo-(CD):3000円(税込)
<収録曲>
CD
1.Moonlight
2.Fireworks
3.After the rain
4.Stellar
5.Sunrise
※全形態共通
主要音楽ダウンロード&ストリーミングサービスにて配信中!!
詳細は、下記サイトをCHECK!
B ZONE 超新星サイト:https://bzone.co.jp/site/choshinsei/
●photo/花井 透
hair&make/YOUNGSUN PARK、REI TAKAMATSU