日本デビュー15周年を迎えた超新星が、約3年ぶり、通算10枚目のアルバム「HEAVEN」をリリース! プロモーション活動のため来日した5人の撮り下ろし写真とともに、全5回にわたってソロインタビューをお届けします。最終回はリーダーのユナクさんが登場。全力で走り続けてきた15年を振り返り、メンバーそしてファンの皆さんへの思いをたっぷり語ってくれました。
リーダーとして6人の超新星を守れなかったことが悔しい
◆アルバム「HEAVEN」のリリースイベントを終えた今の心境は?
一番は「やってよかった」という気持ちですね。昔のファンの皆さんが結構来てくれたんですよ。「5年ぶりに来て楽しかったよ」とか「またファンになりました」って言ってくださる方も多くてうれしかったです。コロナ以降、なかなか全国のファンに会いに行けてなかったので、いろんな地域を回ることの大切さをあらためて実感しました。スマホで撮影OKのフォトタイムを設けたら、その写真がSNSに載っていて。「ファンの方から見た僕はこんな感じなんだ」って思ったり(笑)。メンバーの様子で言うと、ラッパーの3人(グァンスさん、ジヒョクさん、ゴニルさん)はあまり変わってないですね。ゴニルはすごく理性的にいろんなことを言ってくれて、ジヒョクは明るくて優しいし、グァンスは丁寧にいろんな説明とかをしてくれて。ソンジェは愛嬌たっぷりの自由人。最近、金髪になってからさらに自由になった気がします(笑)。今年、Double Ace(ユナクさんとソンジェさんのユニット)としてライブをした時にもソンジェくんの変化を感じたんですよ。ファンの方からも「歌がよかったよ」「ライブよかったよ」という感想よりも、「おもしろかったよ」っていう反応が多くて。「ソンジェくん、芸人さんの事務所に入る?」って感じでした(笑)。
◆SUPERNOVAではなく“超新星”名義でリリースしたのは、どんな思いからですか?
2018年に旧事務所から独立したタイミングでSUPERNOVAに改名したんですが、超新星というグループ名をまた使えるようになったので、せっかくの15周年を記念してリリースするアルバムは超新星でいこうとみんなで話し合って決めました。超新星を英語にするとSUPERNOVAで、意味は同じだから。英語を使いたいときにはSUPERNOVAを使うけど、基本的には今後は超新星として活動していきたいと思ってます。
◆アルバムの好きな曲について教えてください。
最初に好きになったのは「After the rain」。メロディも雰囲気もいいし、だれが聴いてもいい曲だなって思うはず。とにかくキーが高くて、僕もMAXの高音で歌ったので正直レコーディングは大変でした。僕だけじゃなくみんなですけど(笑)。「Fireworks」は出来上がった曲を聴いてみたら、今の僕らの声に一番合っていて構成もいいなって。あと、ボーカルのバランスがすごくいいので「Stellar」も大好きです。アルバムのレコーディング自体は5日かけてやりました。ラッパーチームが最初に歌って、それを聴きながら僕、ソンジェくんの順で歌入れをして。ソンジェくんだけは1泊2日、寝ないでレコーディングしてました。彼は毎回レコーディングのスタイルが変わるんですよ。「3日かけて歌いたい」という時もあれば、「のどの調子がいいから今日1日で全部やる」って言う時もあって、一番アーティストっぽい性格だなって。僕は今回3日かかって、ジヒョクやグァンス、ソンジェくんのレコーディングにも同席しました。ゴニルはまぁ大丈夫だろうって(笑)。ソンジェくんはだれかが一緒にいる方がもっと頑張れるタイプだし、だれもいないと寂しがるので大勢の人がいた方がいいんです。僕ですか? 僕は逆に誰もいない方が集中できます(笑)。
◆メンバーと一緒にいる時間が多い中で、楽しかったことや大変だったことは?
こういうイベントの時って待機時間が多いけど、5人でいる時は基本ワチャワチャしてるし、いろんな話ができるので時間が過ぎるのが早かったです。大変なのはやっぱりご飯。その日によってみんな食べたいものが違うから。でも、レーベル会社の方が、肉料理、魚料理、サラダにカレーといろんな種類のお弁当を用意してくれてありがたかったです。
◆15年を振り返って、一番のターニングポイントを挙げるとしたらいつ頃ですか?
メンバーの独立ですかね。前の所属事務所とは10年共に頑張ってきたし、メンバーたちも30代に突入したので、「これからは自分たちの道を歩いていこう」「個人個人の夢をかなえつつ、グループも守っていこう」って。それでそれぞれが事務所に入ったり、僕は事務所を立ち上げました。
◆ユナクさんが15年前に抱いていた夢は、今どのぐらいかなっていますか?
せっかく芸能人になったのであれば、CM、ドラマ、映画とか、芸能人にしかできないことを1回ずつはやってみたいという夢がありました。日本に進出して、日本のファンの皆さんが愛してくれたおかげで、ほとんどかなえられたかな。CMもドラマも映画もミュージカルも演劇も全部できました。超新星としてかなえられなかったことで悔しいと思ってることが2つありまして。1つは東京ドームで単独公演ができなかったこと。バラエティや音楽番組などいろんなお仕事をいただいて、「次は東京ドームだ!」と上を目指していた2011年に僕が入隊しないといけなくなって。「あと1年、(当時の)6人で活動を続けられたら…」という悔しさでいっぱいでした。僕がいない間、5人だけでも東京ドーム公演を目指すべきだと思ったんですが、当時の事務所の考えは違って。入隊中の僕がヤキモチを妬いてしまうほど5人の活動も完ぺきだったので、そこが今でも悔しいところです。でも、6人でさいたまスーパーアリーナや横浜アリーナ、日本武道館は4daysのライブが実現したり、夢だった東京ドームもコラボレーションではステージに立てたのでそれはよかったなって。そしてもう1つはソンモくんが脱退したこと。リーダーとして6人の超新星を守れなかったから。でも、ソンモくんとも十分話し合ったし、6人で決めたことではあるので。今、彼は日本のドラマに出演したりすごくいい道を歩いているから、このままずっと幸せでいてくれたらいいなって応援しています。
◆全員に共通して聞きたい質問なのですが、メンバーへの“ありがとう”の気持ちを聞かせてください。
メンバーには感謝しかないですね。ジヒョクは本当に優しいし、僕の話をちゃんと聞いてくれる人。すごく素直な気持ちでファンサービスをしているところも、昔から全然変わらない。デビューした頃より、大人になった今の方がカッコいいですよね。たまにうちの事務所に遊びに来ると、「ご飯食べない?」って誘ってくれて。本当に弟みたいな存在です。ゴニルはツンデレなんですよ。一見ワガママと思いきや、そのワガママの中に優しさが感じられて…モテるタイプですね(笑)。僕の前では結構ツンデレなのに、周りの人には「ユナクさんがいてくれるから…」とか僕のことをホメてくれてるらしくて。韓国にいても、周りの人から「一番背の高い子があなたのことをいつもホメてますよ」ってよく言われるんです。そうやって他の人たちの前でメンバーに対する愛を持っていてくれるのがうれしいです。トークもおもしろいし、現場にいるとみんなに力をくれる。それでいてすごくマジメに自分の人生を考えてるところもカッコいいなと思います。グァンスは、すごく頼れる人。ステージとかインタビューとか、僕だけでは足りないところをグァンスが補ってくれることもあるし、一番しっかりしてる気がします。彼は日本での暮らしも長いから、日本のこともよくわかってるんです。最近はスケジュールとかセットリストについてとか、いろいろ意見をくれますし、僕がちょっと気を抜いてる時もグァンスが気合を入れてやってくれるからすごくありがたいですね。ソンジェくんは、僕が人生の中で一番しんどかった時にそばにいてくれてすごくうれしかった。事務所を立ち上げる時も、賛同して手を挙げてくれて一緒にスタートできたので。いろんな試練があった時にいつもそばにいてくれるっていうのは大きいです。何か意見を言うというよりは「僕がいるからもう心配ないよ」みたいな感じ。僕はお母さんみたいなタイプで、メンバーを引っ張っていくには僕だけの力では足りないところがあるけど、男らしさはソンジェくんが持ってるので、いい化学反応が生まれるんだなと思ってます。
◆事務所の社長でありながら、自らアイドルであり、プロデューサーでもあるユナクさんから見て、日本のアイドルはどう映っていますか?
K-POPもハヤっているけど、日本のアイドルも実力派が多くて、日本のよさを持っている若者たちが多く出てきていますよね。世界的に見ても日本はアニメとかすごく強いから、J-POPがビルボードをにぎわす時代がくるんじゃないかと期待しています。
◆その時代の中で超新星の強みは…?
今みたいにステージに立ち続けること、そしてMilky(超新星ファンの総称)と楽しく歩んでいくこと。昔は「もっと売れよう」っていう気持ちが大きかったんですが、みんな年を重ねるたびに落ち着いてきて。ファンの方も落ち着いているから、そのよさを守っていきたい。今、グループとしてすごくいい状態だから。リーダーとしての欲を言うと、また全国に行けるようなプロモーション活動がしたいです。先日『ハマダ歌謡祭』に出演させていただいた時に、Xでの反響が大きくて。僕のXにも読み切れないぐらいのコメントが来て、テレビの影響力ってすごいなとあらためて感じました。またそういうテレビ番組にたくさん出られたらうれしいし、今回僕らのYouTubeチャンネルも作ったので、それを利用した5人のコンテンツができればと思ってます。超新星としてもDouble Aceとしても来年は全国に行きたいけど、僕1人だけで超新星のことを全て決めているわけではもちろんないので。スケジュールを相談しながら、みんなで話し合っていきたいです。
◆最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
僕たちがグループ活動を続けていける原動力は、応援してくださるファンの皆さんがいるからこそ。本当に感謝の気持ちしかないです。TV LIFEとの歴史も長くて、いろんな活動をするたびに記事にしてくれてすごくありがたいなと思ってます。今回もこうしてメンバー全員のインタビューを出してくれてありがとうございました。これからも5人で仲よく頑張って、今みたいに楽しく活動していけたらいいなと思っています。
PROFILE
■超新星/ちょうしんせい…2007年9月に韓国デビュー。2009年9月9日に日本デビューし、1年半後の2011年3月からNHK『テレビでハングル講座』で1年間のレギュラー出演を果たすなど、日本で精力的に活動。メンバー全員の兵役を終えた2018年には、旧所属事務所との契約満了&メンバーによる新事務所“SV ENT”を設立。それに伴い、グループ名を“SUPERNOVA”に改名したが、デビュー15周年のアニバーサリーイヤーの今年、“超新星”名義で10枚目のアルバム「HEAVEN」をリリース。年内は12月25日にKT Zepp Yokohamaにて「超新星Christmas Live 2024『The Last Miracle』」の開催が決まっている。
ユナク
12月2日生まれ。O型。181cm。ボーカル担当。主な作品に、映画「無花果の森」「この世の果て」、ドラマ『恋するキムチ』『バウンサー』、ミュージカル「RENT」「プリシラ」「花・虞美人」「FLAGLIA THE MUSICAL」、舞台「殺人の告白」など。12月2日(月)、3日(火)に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて「YoonHak Birthday anniversary solo Live」を開催。
リリース情報
超新星
mini ALBUM「HEAVEN」
発売日:11月20日(水)
レーベル:B ZONE
通常盤(CD):2500円(税込)
完全生産限定ソロ盤 -YoonHak-(CD):3000円(税込)
<収録曲>
CD
1.Moonlight
2.Fireworks
3.After the rain
4.Stellar
5.Sunrise
※全形態共通
主要音楽ダウンロード&ストリーミングサービスにて配信中!!
詳細は、下記サイトをCHECK!
B ZONE 超新星サイト:https://bzone.co.jp/site/choshinsei/
●photo/花井 透
hair&make/YOUNGSUN PARK、REI TAKAMATSU