霜降り明星・せいや「めちゃくちゃヤバい、この番組」山里亮太MCで“新感覚”の恋愛バラエティが放送【ネタバレあり】

バラエティ
2022年05月11日
『ここにタイトルを入力』せいや©フジテレビ

フジテレビでは、4月11日から週替わりの企画を送る『ここにタイトルを入力』(フジテレビ系ほか 深夜24時25分〜24時55分ほか)。5週目となる5月9日は、「その恋、買い取ってもいいですか?」というタイトルで、山里亮太(南海キャンディーズ)がMCを務める新感覚の恋愛バラエティが放送された。

同番組は、昨年11月と12月に深夜のチャレンジ枠「水曜NEXT!」で放送されたバラエティ番組で、「収録済みのひな壇とリアルタイムのMCの掛け合い」「番組放送中に視聴者の意見を反映」など、あまりにもカオスな番組内容に放送終了後SNS上では「意味がわからない」「シュール」「狂気を感じる」などのコメントが続出。

なんと、若干入社2年目の若手ディレクターが企画を担当しているのも見どころだ。初回放送から小峠英二が半身ずつ2番組に同時出演するという奇妙さで大きな話題を呼び、回を重ねるごとにそのシュールさや斬新さで名を世にとどろかせている。

5月9日に放送された第5回は、「“新感覚”の恋愛バラエティ」をうたい、山里亮太がMCを務める『その恋、買い取ってもいいですか?』。「撮影データが全部なくなった」「やるはずだったものがコンプラに引っ掛かった」など、スタッフから出演者へまさかのお知らせを映し出すところからスタートするのがお決まりの流れになっていたこの番組だが、今回もせいや(霜降り明星)とスタッフが撮影前に打ち合わせをしているシーンからスタートする。

しかし、スタッフから告げられるのは「一般人の方がスタジオで恋の告白をするので、せいやさんは買取人としてその恋に値段を付けて買い取って」という番組趣旨の説明と、「雰囲気でガンガン盛り上げていただければ」という要望のみ。今回は不穏な空気が漂うこともなく、そのまま本番が始まっていく。

番組では、買取応援人として岡部大(ハナコ)が、見届け人としてホラン千秋と加納(Aマッソ)が、買取人としてせいや、伊集院光、野々村由紀子が登場。深夜番組とは思えない豪華キャストに、放送開始と同時にSNSでは「これは深夜番組じゃない」「なんかすごいの始まった」と早速話題に。

まず、買取人それぞれが意気込みを述べていったのに続いて、1人目の依頼人の女性が登場。長い間片思いをしている高校時代の同級生に告白をしたいという彼女へ、買取人からの質問タイムが設けられる。そこでは、「好きになったきっかけは?」(野々村)や「相手は何系?」(伊集院)などの質問が。

『ここにタイトルを入力』伊集院光©フジテレビ

そして、岡部がハートのモニュメントをスタジオ中央に設置し光が灯ると、被告白人として思いを寄せる相手が登場し、ついに告白へ。ここで、てっきり相手の返事を受け、その結果によって買取額を付けていくものかと思っていたが、なんと告白が終わるとすぐに「LOVE HOW MUCH」という山里の声かけで、査定の時間がスタート。

すぐに切り替え、査定を始める伊集院と野々村に対し、せいやだけは「査定…?」とつぶやきけげんな表情を浮かべる。まさに自分を含め、多くの視聴者も同じ感情を抱いただろう。

そんな気になる査定額は、長年の彼女の一途な思いや彼のイケメンさを評した伊集院が18万2000円、野々村が17万5000円という高値を付けたのに対し、せいやは3万円。そもそもまず相場が分からないのだが、せいやの査定額にスタジオの空気は凍り付き、山里の持ち味の切れのいいツッコミも出ず、せいやに「気持ち切り替えて」という言葉を掛けるのみ。

すると、場面は「LOVE CHOICE」という時間へ。ここでは告白人ではなく、なぜか被告白人(告白される相手)が希望の買取査定額を指名するのだが、選ばれたのは最高値でも最安値でもない、野々村の17万5000円だ。

さらに謎なのは、そこから「CASH or CARD」と山里から声高らかに選択肢が提示されること。どうやら、現金とカードのどちらで買うかを買取人が選ばなければならないらしい。値段を付けるのみならず本当に買うのか、一体買ってどうするのか、ここで「どういうこと?」感が一気に深まっていく。選択に本気で悩み、買取に歓喜する野々村、「ナイスキャッシュ!」とはやしたてる周囲の姿がさらに困惑を誘う。

ぼそぼそと音声に乗る、せいやの「どういう意味? ずっと」「めちゃくちゃヤバい、この番組」「買い取ってどうすんの」などのぼやきが、まさに視聴者の心情の代弁でもあった。応援人を含め、スタジオ全体が大盛り上がりの中、1人だけルールを把握できていないと思われるせいや。

そこからもバイト先の先輩に恋をした男性や、元カレとヨリを戻したいという女性が登場する。突然、「LOVE STOP」「倍額買取チャンス」などの謎のシステムが続々発動する中、感動からか涙を流したり「波乱!」と終始はしゃぐ応援人たち。そして、ただただハートのオブジェを抱えてほほ笑んでいるだけの岡部。

『ここにタイトルを入力』加納©フジテレビ

最後は「LOVE THINK」という謎のチャンスがせいやに与えられ、何事か分からず戸惑いを見せるも、「絶対いけるよ、絶対ふたりいける! 写真撮りまーす! 永久保存!」とせいやなりの「LOVE THINK」を披露する。しかし、伊集院と野々村からは冷ややかな視線が向けられ、「転売チャンス」でついにせいやが買取を行うことになるも周囲の反応は重い。

「全部選択間違った、1回も盛り上がらんかった」と落ち込むせいや。そのまま何事もなかったかのように番組は終了する。最後まで「何を見ているのか?」とその答えにたどり着けない、ある種本当に“新感覚”の恋愛バラエティだった。何度見ても、いい意味でもやもやが取れないこの感覚が『ここにタイトルを入力』の魅力であり、しっかりと術中にハマっているのだろう。最終週となる次回の放送にも期待したい。

番組情報

月曜PLUS『ここにタイトルを入力』
フジテレビ系ほか
2022年5月16日(月) 深夜24時25分~24時55分

この記事の写真

©フジテレビ