『M-1グランプリ2023』決勝進出9組がアピール! モグライダーともしげの熱弁に、相方・芝は「文字数が多いだけのしゃべりだな!」

バラエティ
2023年12月09日
『M-1グランプリ2023』決勝進出9組 ©M-1グランプリ事務局
『M-1グランプリ2023』決勝進出9組 ©M-1グランプリ事務局

『M-1グランプリ2023』の決勝進出者発表会見が12月7日に開催され、真空ジェシカ、令和ロマン、ダンビラムーチョ、くらげ、モグライダー、ヤーレンズ、マユリカ、さや香、カベポスターが、12月24日(日)に放送される決勝に進出することになった。

ウエストランドが優勝した昨年は、それまでの記録を大幅に更新する7,261組がエントリーしたが、今年はその数字をさらに大きく伸ばし、8,540組がエントリー。会見のMCを務めた2020年の王者であり、優勝時に「これを漫才と呼んでいいのか?」論争を巻き起こしたマヂカルラブリーは、冒頭でその数字に触れてアマチュアの参戦が多かったことが要因だと語り、「『あの漫才なら自分でもできる!』と思わせた我々のおかげだ」と声を大にして主張した。

今年のファイナリストとなった真空ジェシカ、令和ロマン、ダンビラムーチョ、くらげ、モグライダー、ヤーレンズ、マユリカ、さや香、カベポスターの9組のうち、令和ロマン、ダンビラムーチョ、くらげ、ヤーレンズ、マユリカの5組が初の決勝進出。最多の真空ジェシカとさや香でさえも決勝3回目と、昨年同様にフレッシュな顔ぶれとなった。

真空ジェシカ ©M-1グランプリ事務局
真空ジェシカ ©M-1グランプリ事務局

会見では、それぞれが今の気持ちと意気込みをアピール。毎年、何かしらの小道具を仕込んで壇上に上がってきた真空ジェシカ・川北は、今年は所属事務所・プロダクション人力舎の先輩であるゆってぃの「電子マスク」をかぶって登場した。相方のガクいわく、事務所の社長にも怒られていて「決勝3度目にもなるのに分かってない!」という川北。マヂカルラブリーから「来年から手荷物チェックします」と新ルールが定め(?)られ、ガクは「彼にはネタしかさせないので!」と相方を制することを誓っていた。

昨年は準決勝で敗れたものの、敗者復活戦でトップレベルの爆笑をかっさらい、一気に注目を浴びたのがダンビラムーチョ。原田フニャオが「(決勝進出が)うれしすぎてフニャフニャになっちゃいました」と持ちネタで答えるも、野田に「ここ(記者会見)気を付けたほうがいいよ」と真剣(!?)にアドバイスを授かっていた。

芸歴が一番若く、唯一の20代(高比良)である令和ロマンは、準決勝の数日前にマヂカルラブリー・野田が主宰するスポーツジム「クリスタルジム」で、野田からベンチプレスを教わる仕事をしたと説明。「筋肉でもぎとった決勝進出」だと野田に感謝を伝え、当日までにさらに身体を作ると誓っていた。

令和ロマン ©M-1グランプリ事務局
令和ロマン ©M-1グランプリ事務局

9組の中で一番テレビなどの出演経験が少なく、今大会のダークホースとなりそうなくらげは、会見前に行われた結果発表の場で名前を呼ばれると「うぉーっ!」と叫んでどの組よりも号泣し、発表終了後も泣きっぱなし。会見では「自分たちはこの中で一番チープな見た目だし、一番人気もない」と断言し、劇場で販売される自らのグッズが売れ残ることを危惧してそれぞれ数万円ずつ購入したという悲話を明かした。

2回目の決勝進出となるのが、カベポスター。浜田は、準決勝時はさや香が1組前だったことから「頼むからすべってくれ!」と念じていたと告白。永見は落語家・桂枝太郎の「山田邦子さんから『カベポスターと同じくらい面白い』と言われた」とのツイートを目にしたといい、「どっちの意味?」とモヤモヤしているのでそれを確かめに行きたいと意気込んだ。

カベポスターの念に打ち勝ち、3回目の決勝進出を果たしたさや香の初決勝はマヂカルラブリーと同じ2017年。ネタ順がマヂカルラブリー~さや香の順だったため、決して王道ではないマヂカルラブリーの作った空気で苦労(?)したことから、「今年は変な組の後にならないように祈る」と石井。野田は「あんなにいいアシストしたのに!」と異を唱えていた。

さや香 ©M-1グランプリ事務局
さや香 ©M-1グランプリ事務局

初の決勝進出を果たしたマユリカは、ネタの際に阪本が小走りでマイクへ向かうのがルーティン。しかし「決勝は(舞台まで)せり上がりなので、初の転落があるかも」と危惧。マヂカルラブリー・村上は「阪本だけ横から出てこられないかな」と知恵を絞っていた。

同じく初決勝のヤーレンズは、長年続いた準々決勝での足踏みを経ての決勝進出ということで、結果発表後には同じケイダッシュステージに所属するトム・ブラウンにたたえられていた。会見では、楢原が「(手ごたえは)ホクホクでした。まるで新じゃがのように」と答えて微妙な空気にしたが、「いっぱいボケた自覚はあったので」と胸を張った。

一昨年、初の決勝進出を果たしてブレイクし、いまやゴールデンタイムでレギュラー番組を持つまでにステップアップしたモグライダーもそれ以来の決勝進出。M-1のおかげで飛躍できたので恩返ししたいと熱弁するともしげを、芝は「文字数が多いだけのしゃべりだな」と一蹴。ともしげは当日がクリスマスイブであることから、「いいクリスマスにしたいです!!」と決戦に向けてとびきり元気に宣言した。

モグライダー ©M-1グランプリ事務局
モグライダー ©M-1グランプリ事務局

●text/松田優子

TV LIFE webでは、昨年に続いて今年も「M-1ファイナリストカウントダウン」連載を掲載予定。決勝直前まで、毎日1組ずつ意気込みや秘策、子供のころにテレビで見たM-1の記憶などのインタビューを毎日1組ずつお届けします。

番組情報

『M-1グランプリ2023』
ABC・テレビ朝日系列全国ネット
2023年12月24日(日)午後6時30分 ~10時10分

『M-1グランプリ2023 敗者復活戦』
ABC・テレビ朝日系列全国ネット
2023年12月24日(日)午後3時~6時30分(予定)

番組公式HP:https://www.m-1gp.com/

©M-1グランプリ事務局