「ファンにはたまらない空間。ずっとここにいたい」神木隆之介が新海誠展を力強くPR

エンタメ総合
2017年11月10日

神木隆之介

 アニメーション監督・新海誠のデビュー15周年を記念した「新海誠展 『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」が、2017年11月11日(土)から12月18日(月)まで、東京・国立新美術館で開催。

 新海監督は2002年に短編アニメーション「ほしのこえ」で商業デビュー。その15年の歩みを、貴重な制作資料である絵コンテ、設定、作画、美術、映像をはじめ、世界観を体験できる造形物などを通じて紹介。国立の美術館において、現役アニメーション映画監督の名を冠した展覧会が開かれるのは初となる。
 
 本展の開催に先立ち、東京・六本木の国立新美術館で「新海誠展 『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」の記者発表会が行われた。新海誠監督と共に、「君の名は。」で主人公・立花瀧を演じ、展覧会の音声ガイドも務めた神木隆之介が出席した。

 ひと足先に鑑賞した神木は「会場に入ってすぐに“ワッ”と驚きました。監督の作品は風景とかが写真のように美しいです。展覧会であらためて見ると、1本1本線を手で描いていると実感しました。それが写真のように美しくなっていくんだなと感じました。今は興奮しています。後のことは監督に託します」と笑わせた。

 神木のコメントを受けて新海は「実際に1本1本線が引かれているっていうのを感じてくれてうれしいですし、スタッフもとても喜ぶと思います。今回の展示は立ち止まってじっくり見ていただけることもできますし、その成り立ちのようなものも1枚1枚見ることができます。スタッフが心血を注いでやってくれているものですので、描き切るまでの軌跡を感じてもらえたらうれしいです」と話した。

 また、展覧会という形で生まれ変わった自身の作品については「すごく素敵な展覧会だったと思います。ただあまり個別に褒めると自分自身を褒めるみたいになるので、言葉にしづらいです」とはにかみながら、「自分が作ったものってよく子供に例えたりしますが、その子供がどうなっていくのかにあまり興味がないんです。旅立ってしまったものだから、どういう大人になるかどうかは彼の問題だと思ったりもします。ですからこの展覧会も少し距離を持って見ていたんです。ただこういう展覧会というのは見たことがない。自分自身の物かどうかは切り離しておいたとしても、すごく興味深くて、新しい体験をさせてもらえるものにして頂けました」と語った。

 新海誠作品の大ファンだという神木は「白いまっさらな壁に展示されていて、その配置の仕方を取っても、監督自身や監督の作る作品のイメージに重なるという印象が強いです。ずっと居たい空間でした。ファンにはたまらない空間になっています」とPRした。

■公式HP:http://shinkaimakoto-ten.com/

国立新美術館(東京・六本木)
2017年11月11日(土)から12月18日(月)

札幌芸術の森美術館(北海道)
2018年1月3日(水)~2月25日(日)

北九州市漫画ミュージアム(福岡)
2018年7月21日(土)~9月24日(月・祝)

以後、全国巡回予定