池田エライザが“浄化”したいことは?「ルームロンダリング」完成披露

映画
2018年06月12日

映画「ルームロンダリング」完成披露試写会 7月7日(土)公開の映画「ルームロンダリング」完成披露試写会イベントが開催され、主人公の御子を演じた池田エライザ、オダギリジョー、健太郎、渋川清彦、片桐健滋監督が登場した

 池田は「この映画は私にとって、幼い頃に母にもらった絵本のような大切な作品です」と思いを明かした。池田との共演の思い出を聞かれたオダギリは「特にないですね(笑)」とそっけない返答で笑いを誘うと「撮影中にミーアキャットをペットにしようか悩んでらっしゃいました」と裏話を披露。池田は「よく覚えてますね(笑)」と驚きつつ「いまは、ショウガラゴというサルに目移りしてます。サル飼いたいです!」と笑顔を見せた。

 片桐監督、共同脚本の梅本竜矢とは以前から知り合いだったというオダギリ。彼らと一緒に仕事ができることを「感無量」と話し「梅本さんは特にサッカー仲間で、友達に近い感じなんですが、その2人が脚本を書き上げたこと自体がうれしくて、しかもオリジナル脚本というのがまたうれしくて…。脚本を1枚1枚大切に読んだ記憶があります」とうれしそうに語った。

 片桐監督は“ルームロンダリング”をテーマに選んだ理由について「中村義洋さんの『残穢』(※助監督で参加)という作品の時に思いつきました」と部屋に染みついた怨念をテーマにした『残穢』がヒントになったと説明。

 明るくハツラツとしたイメージの池田をこじらせた女子のヒロインに選んだ点については「(以前から助監督をしていた)廣木隆一監督に池田さんの名前を出したら『エライザ、暗いよ』と言われた」ことが決め手となったと明かした。

 この日は、ルームロンダリング(=浄化)にちなんで、各人が事前に浄化、洗浄したい過去をフリップに書いて発表。池田の回答は「邪念」で「過去に恥ずかしいことはあっても、浄化したいことはあまりないんですが、これから先、想像できない環境で、何かに目がくらんだときに、常にクリアでいたい」と未来に向けて邪念をロンダリングしてまっさらな気持ちでいたいと表明した。

 渋川は「初ゲロ」と書いたが「23歳くらいの時、初めて海外に行き、初めて飛行機に乗ったとき、調子こいて酒を飲みすぎて、着陸と同時に吐きました。恥ずかしかったです。消したい!」と苦笑した。

 「先輩の引退試合」と書いた健太郎は、バスケットボールの先輩の引退試合の開催場所を間違えて、似た名前の別の学校に行ってしまったという失敗を明かし「(仲間に)電話したら、あと2分くらいで始まるってことで、途中から行くのもなんなので、あきらめました」と語った。

 オダギリはまさかの白紙回答。「ちょうどペンがなかったんです。本当は書きたかったんですけど…」と謎の弁明で、会場を笑わせた。

 さらに、ゲストとして5年で6軒の事故物件に住んでいるという“事故物件住みます芸人”の松原タニシが登場。松原は自身の事故物件での実際にあった経験として「鏡に文字が浮かんだ。風呂に入ってたら『シ』という文字が見えて、次に『ャンプー』と浮かんだ。それでシャンプーのポンプを押したら空っぽになってて、買い時を教えてくれてた」「怖い話をする番組のオーディションで、自己紹介しただけで、スタッフの数珠がはじけて、怖がったプロデューサーが『キミはもう話さなくていいから出て』と。仕事の後押しをしてくれました」と語った。

 司会者から、事故物件に住みたくなったか? と聞かれた池田は「事故物件じゃなくとも今のところ、うまくいってますし、楽しい生活を送ってるので…」とやんわりと拒否。それでも、松原の現在居住中の物件が「3DKで3万円」と聞いて、驚きの表情を見せた。

映画「ルームロンダリング」
7月7日(土)より新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

出演:池田エライザ、渋川清彦、健太郎、光宗薫/オダギリジョー
監督:片桐健滋
脚本:片桐健滋・梅本竜矢

製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:roomlaundering.com

©2018「ルームロンダリング」製作委員会