石井杏奈&山口乃々華&坂東希、せりふなし、ダンスのみの表現に手応え

映画
2018年07月09日

映画『ウタモノガタリ -CINEMA FIGHTERS project-』 映画『ウタモノガタリ -CINEMA FIGHTERS project-』の公開記念舞台あいさつが行われ、「Kuu」から石井杏奈、山口乃々華、坂東希、平林勇監督、主題歌を歌ったDANCE EARTH PARTY Dream Shizukaが登壇した。

 せりふのない本作の台本を読んだときの感想を聞かれた石井は「台本というか…企画書?のような感じでした。設定や解説など、文字はたくさん書いてあるんですけど、せりふが一切書いてなくて、撮影が始まる前に監督とたくさんお話しさせていただき本番に挑みました」と振り返った。

 山口は「はじめは、え!?と思いました(笑)。そこからさまざまなキーワードを頂いて作品を理解していきました」と話し、坂東は「映像作品としてダンスだけで表現するということで、ダンスに気持ちを乗せて挑みました。さらにダンスの可能性が広がると思って非常に楽しみでした」と語った。

 小竹正人の“詩”から生まれた作品ということで、平林監督は「歌詞の世界観をわりとストレートに、詩から伝わることを伝えようと思いました」と。Dream Shizukaは「歌や歌詞の中に込めた世界観、メッセージというものを本当に大切にして、またミュージックビデオとは違った形で表現してくださるというのは歌い手として非常にうれしいと感じました」と思いを語った。

 完成した作品を観て、石井は「6作品全部一緒に観たのですが、6作品すべてそれぞれの個性が出ていて。特に『Kuu』はせりふがないということもあり、他の作品とは全く違う色が出ていて素敵だなと思いました」と。山口は「映像がすごくきれいで、壮大で、出来上がった作品を観て、あらためて迫力を感じました。思ってた以上に細かい動きが伝わってきたので、細部にも注目して見てほしいと感じました」、坂東は「一番分かりにくそうで、実は一番分かりやすい作品だなと思います。撮影中はどんな作品が出来上がるのかなと思っていましたが、対話というものがしっかりと伝わる作品になったと思います」と自信を見せた。

 Dream Shizukaは「非常に独特な世界観だなという思いもあったのですが、せりふがない分、表情だったり動きであったり、視線の揺らぎというもので、観る人によって受け取り方が違ってくる作品だと感じました。今観るのと、また時間を経て観るのとでは感じるものがまた変わってくるのかなと。本当に生きている作品だなと感じました」と作品の魅力を語った。

 主題歌「あの子のトランク」を歌ったShizukaは「この楽曲を歌わせていただくときに、小竹さんから直接ご連絡を頂き、この曲は自分の悩んでいた若い頃にすごく似ている。この曲を通して少しでも私の未来が明るくなっていくようにというエールを込めて書いた歌詞だからと言ってくださり、レコーディング中も涙があふれそうになることがありました。伝えなくちゃというよりも素直な自分に戻って自分に歌いかけるようにシンプルに歌ってください、との言葉を頂いて歌詞に気持ちを込めて歌いました」と語った。

 前日が7月7日の七夕ということで、願い事を聞かれた石井は「実家で36(サブロー)という犬を飼っているんですけど、最近なかなか会うことができていないので、『36に会えますように!』と、書きました」と。山口は「『とことん頑張れますように!』と書いたのですが、よく考えたらこれってお願い事だったかなぁ(笑)。自分なりに来年の七夕までにとことん頑張れたなって思えるような日々が送れますように、という思いを込めました」、坂東は「とりあえず、『良いことがありますように。』と(笑)。小さなことでもいいので」と語った。

 Shizukaは「実は7月7日は私がDreamに加入した日でもあり、16周年を迎えるにあたって、感謝の気持ちをいつも応援してくださる皆さんにお届けしたいなと。七夕はお願い事をする日でもありますが、自分にとってはDreamとしての記念日でもあるので、願いをするというより皆さんに感謝を伝える日というでもあります」と語った。

 平林監督は「『小竹さんとまた飲みにいけますように』と。またチャンスがあれば(笑)」と素朴な願いを明かし、会場に笑いが起こった。

映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』
公開中

エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
企画・プロデュース:別所哲也
コンセプトプロデューサー:小竹正人

配給:LDH PICTURES

公式サイト:http://utamonogatari.jp/

©2018 CINEMA FIGHTERS