野村周平、15歳の高校生役に「まだイケる」『僕の初恋をキミに捧ぐ』クランクイン

エンタメ総合
2018年12月20日
(C)テレビ朝日
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 野村周平が主演するテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』(来年1月19日スタート(土)後11・15)がこのほど、クランクインした。

 漫画家・青木琴美の同名人気コミックが原作。20歳まで生きられない心臓の病を抱える高校生・垣野内逞(野村)と、彼を一途に思う幼なじみ・種田繭(桜井日奈子)の純愛ストーリー。この日は、野村と桜井のほか、逞の恋のライバルとなる生徒会長・鈴谷昂役の宮沢氷魚や、昂の弟・鈴谷律役の劇団EXILE・佐藤寛太が参加。多数のエキストラも投入し、第1話の入学式のシーンを撮影した。

 入学式に出席した逞は律と隣の席になり、2人はぎこちなく挨拶。檀上では昂が在校生代表としてスピーチし、女子生徒たちから大歓声を集める。それが終わると新入生代表として繭が登壇し、別の高校へ進学したと思っていた逞は驚きを隠せない。そんな逞を指さして、繭は「この私から逃げようなんて百万年早いのよ!」と大声で宣言。その場の空気感に耐えられなくなった逞は、思わず逃げだす…というシーン。

 撮影は、昂が女子生徒たちに「悩んだとき、この言葉をつぶやいてほしい…『ラブ、昂サマ』」とキザでド派手なキャラ全開で語りかけるカットからスタート。低音のよく通る声で昂を魅力的に表現する宮沢に、エキストラの女の子たちも「きゃー!」と騒ぎっぱなしだった。

 続く繭が逞に“絶対に離れない宣言”をするカットでは、桜井が大声を出して堂々とした演技を披露。セリフをすべて言い終える前に野村が逃げ出す行動を始めると「…って、こら~!」とノリツッコミ。その掛け合いのタイミングも、ばっちりだった。

 事前にリハーサル日が設けられ、仲を深めていたこともあってか、野村たち4人は待機中もずっと一緒。肌寒い体育館でストーブの前に集まり、仲良く暖を取りながら談笑に花を咲かせていた。

 現在25歳の野村は、15歳の逞を演じることに「最初は不安でした」としながらも「でも今日、画面で写りを確認してみて『あ、まだイケるな』と(笑)。痩せる努力もして良かったと思いました。久しぶりに食べたドーナツがとてもおいしかったです」と笑顔。井上真央と岡田将生がW主演した2009年の映画版を意識し、「やっぱりそれ以上のものを作らないとドラマ化した意味がない。前作を越える勢いでやらないといけないと思います。またこの作品を一世風靡させたいので、その分、覚悟を決めてみんなで作っていこうと思っています」と意気込みを新たにした。

<野村周平(垣野内 逞役) コメント>
 僕は今25歳なんですけど、25歳で15歳の役ができるのかな? と最初は不安でした。でも今日、画面で写りを確認してみて「あ、まだイケるな」と(笑)。痩せる努力もして良かったと思いました。久しぶりに食べたドーナツがとてもおいしかったです(笑)。

 心臓病を抱えているという設定もあるので、体の管理は後半になればなるほど計算して行わなければいけないと思っています。この作品はただのキラキラした物語ではないので、そういう部分も踏まえてきちんと逆算して調整していきたいです。

 キャストのみんなとはクランクイン前にリハーサルをしまして、そこで監督がみんなとの仲を深めるためにゲームをやってくださって。そこで和気あいあいとなったので、いい感じです。

 一度映画化されているものですし、やっぱりそれ以上のものを作らないとドラマ化した意味がないと思うので。前作を超える勢いでやらないといけないと思います。またこの作品を一世風靡(ふうび)させたいので、その分、覚悟を決めてみんなで作っていこうと思っています。

<桜井日奈子(種田 繭役) コメント>
 連ドラでヒロインをさせていただくのが初めてなので、本当に大丈夫かな? というドキドキや不安がとても大きかったです。でもいざ始まった撮影ではみんな仲のいい感じで、ワクワクするシーンも多くて。今はこれからもっともっと楽しくなるだろうなという期待が膨らんでいます。

 繭はゴーイングマイウェイというか、まっすぐ突っ走っちゃう女の子。この作品のムードメーカーでもあるので、パッと場を明るくするような元気さを持って演じたいなと思っています。繭の気の強い感じは自分と似ているなと思います。あと繭は水泳以外のスポーツが得意で私もバスケが得意なので、今回多めにあるという体育のシーンが楽しみです。

 毎週見てくれる方が楽しみにしてくださる作品にしたいですし、1シーン1シーン大切に。丁寧に監督と皆さんと一緒に作っていけたらなと思います。

<宮沢氷魚(鈴谷 昂役) コメント>
 男子校出身で共学に憧れていたので、それが今回叶いました。クランクイン初日から人前で”昂サマ”全開のシーンを撮影しまして、最初はまさかそういうシーンを初日に撮るとは思っていなかったので焦りましたが(笑)、逆に初日だからこそ100の昂サマを最初から出せて良かった気もしています。女の子たちからキャーキャー言われる役なので「きっと気持ちいいんだろうな」とすごく楽しみにしていたんですけど、実際に立ったら…意外と怖いんですね(笑)。もちろんうれしいですけど、迫力に押されてしまいました。

 普段明るい昂ですが、実は辛い過去の記憶を持っていてそれを乗り越えてきた強さもあるし、引きずっているところもある。そういったところを全面的に出すわけではないですけど、ちゃんとどこかにキープしておくことでより昂の明るさが目立つかなと思うので。そういったところを大事にしながら演じていきたいなと思います。

 原作のファンと映画のファンが多いので、その人たちの期待を裏切らないように。もっと幅広い年代の方々にも楽しんでいただける作品になるように頑張っていきたいと思います。

<佐藤寛太(鈴谷 律役) コメント>
 キャストのみなさんが話しやすくて、これからの約2ヶ月間が楽しみだなと思いました。作品的にも重たいシーンが多いですが、律と一緒のシーンではみんなの素直なところを引き出せたらいいなと思っています。例えば野村くん演じる逞だったら繭ちゃんと一緒のときは気を張っているというか、バリアを張ってカッコつけちゃうというか。お兄ちゃんはお兄ちゃんでド派手にしているようで、実はすごく人に気を遣う優しいところがあったりもするから。律と2人だけのシーンでは人間らしい表情を引き出せたらいいかなと思います。

 またこうやって実写化できるのはファンの方々のおかげだと思いますし、その方々にも響くようなものにしたいと思います。ただの少女漫画じゃないし、かといって病気もののすごく重い話でもない。普通の高校生が命に向き合う話を作れたらいいねと監督とも初日の打ち合わせで言っていたので、そういう素敵なドラマになったらいいなと思います。