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AKIRAの指揮&演奏を音楽家・和田薫が大絶賛「長年やっているのかなと思うくらい素晴らしい」

映画『この道』
 1月11日(金)公開の映画『この道』の公開直前スペシャルトークイベントが開催され、AKIRAと音楽家の和田薫が登壇した。

 本作は、希代の天才詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生と、秀才音楽家・山田耕筰との友情を描いた感動作。北原白秋を大森南朋、山田耕筰をAKIRAが演じる。ほかに、柳沢慎吾、松重豊、羽田美智子、松本若菜、貫地谷しほりが出演するほか、由紀さおり、安田祥子姉妹が歌手役を演じる。監督は佐々部清。映画・アニメ・ゲーム音楽の第一人者、和田薫が煌びやかな音楽で本作を盛り上げる。

 盛大な拍手の中、山田耕筰役・AKIRAと音楽を担当した和田薫が登場。AKIRAは「いよいよ映画が明日公開になります。とても素敵な映画になっていると思います。童謡100年という記念すべきタイミングにこの映画に携わることができ、そしてこうして和田さんと一緒にイベントができてうれしいです。もっともっと童謡を多くの方に知っていただきたいですし、伝えていきたいと思います」とあいさつ。和田は「普段は裏側なので緊張していますが、童謡100年、この作品が音楽映画として皆様に愛されるよう、盛り上げていきたいです」と語った。

 本作でピアノ、バイオリン演奏・指揮にも初挑戦し、先日行われた完成披露イベントでは実際に指揮も披露したAKIRA。役を演じた感想を「今回はついに封印していた歌を披露しました(笑)。準備期間はライブと同時進行だったので、ライブには楽器を持って行き、終わった後はメンバーに隠れて練習していました。バイオリンは意外と筋力が必要だったんですが、普段から鍛えているのでEXILEのパフォーマーで良かったなと思います。気負うことなく形だけでも思って臨みました。そしたら、しっかり音も出すことができ、先生方のおかげだと思っています」と熱く語った。

 和田は、指揮や楽器に挑戦したAKIRAの様子を見て「いくつもの楽器を同時に練習することはあまりないです。AKIRAさんは才能がおありだと思います。バイオリン、指揮のフォームもとてもきれいです。ピアノを弾かれる指もきれいでした。とても自然な演奏で、吹き替えなしで弾いていらっしゃるのが驚きです」と。オープニングシーンの撮影に立ち会ったという和田は、60代の山田耕筰を演じるために特殊メイクをしていたAKIRAを見かけ、その見事な変貌ぶりに驚いたというエピソードも明かした。

 劇中では、AKIRA演じる山田耕筰が由紀さおり、安田祥子姉妹に指揮をしているシーンも。AKIRAは「緊張を超えて、こんな贅沢な経験をして良いのかと思いました。お二人とも世界で活躍されている方ですからね。お二人にもリードしていただき、素敵なシーンになりました。お二人が『からたちの花』をレコーディングされた時、こんな難しい歌はないとおっしゃっていました。それだけ山田耕筰さんの歌は歌ってみると難しいのだと思いました」と撮影を振り返った。

 世界的な指揮者としても活躍している和田は、AKIRAの指揮を見て「伝説の指揮者の渡邊暁雄さんにとても似ていらっしゃって、演奏する皆さんにとても伝わりやすい指揮をされていました。特に山田耕筰さんの曲は拍子が変わってとても複雑なんです。それを全て暗譜されていて、もう長年やっているのかなと思うくらい素晴らしかったです」と絶賛した。

 劇中だけでなく、完成披露イベントの際も多くの観客の前で合唱団に指揮をつけたAKIRA。会場では、練習風景を記録した映像が映し出され「合唱団の皆さんと歌を披露できたことは、うれしい気持ちと緊張感がありました。北原白秋さんと山田耕筰さんの作った校歌を90年以上経った今でも大切に歌われていることが素敵だなと思います。皆さんの素晴らしい歌にリードしていただいて、歌からいろんなものを得ることができてよかったです」とその時の印象を語った。

 AKIRAの力強い指揮を見た和田は「演奏者一人ひとりの顔を見ているのが素晴らしいと思いました。譜面があると譜面を見てしまうのですが、一緒に音楽を作っていくという雰囲気が感じられて素晴らしかったです」と語った。

 普段EXILEのパフォーマーとしてダンスをしているAKIRAは「ダンスで音をリードするようなジャンルもあったりして、それは体と気持ちを使う指揮と、ダンスの共通する点かもしれません」と、ダンサーならでは視点で指揮の経験を振り返った。

 童謡が日本に誕生してから100年が過ぎ、劇中では「この道」をはじめ100年前から歌い継がれてきた童謡の数々が登場。音楽を担当した和田は「普段童謡のオペラを作っているので、童謡はライフミュージックです。映画の音楽としては、既成楽曲と背景音楽との違和感がないよう、なじませなければいけない。作中には13曲の童謡が出てきますが、それぞれバランスを考えながら作っていました」とその苦労を明かした。

 映画音楽のみならず、ゲーム・アニメなど幅広いフィールドで音楽制作をされている和田は「実写は人のパワーがすごく出てくるので、音楽は寄り添う形になります。アニメやゲームはその逆で音楽が全面的に出てくるものが多いですね」と楽曲制作の裏側も語った。

 AKIRAは「『この道』は童謡誕生100年の記念の映画だとも思うので、ご年配の方々は故郷の温かさ、懐かしさを感じていただいて、若い人には、こういう日本の文化を感じていただき、童謡を愛していただければ意味のある映画になると思います。音楽をやっている方は特に観ていただきたいです。僕が山田耕筰さんを演じることができたこともご縁だと思いますし、日本の音楽、音楽家や詩人の歴史を知れたので、僕自身も勉強になりました」とあらためて作品への思いを語った。

 本作の見どころの1つでもあるATSUSHIの歌う主題歌について、AKIRAは「僕の一つの目標として、いつかATSUSHI君に主題歌を担当してもらえたらうれしいなと思っていました。このタイミングで僕が山田耕筰さんを演じ、 ATSUSHI君が主題歌を歌ってくれたことはとても意味のあることだと思います。思い描いていたことがかないました。ATSUSHI君は映画を3回も観てくれたそうで、ものすごい長文で感想を送ってくれました。ATSUSHI君も音楽を愛してる人なので山田耕筰さんに感情移入しながら観てくれたそうです。共感して涙が止まらなかったと熱い言葉をもらいました。僕の歌についてどう思ったのか気にしていたんですが、おかげさまで『泣けました』というハンコを頂きました(笑)」とATSUSHIとのエピソードを明かし、会場を盛り上げた。

 ここで、宝仙学園合唱団から色紙と写真のプレゼントが贈られ、「これは、以前の教師もののドラマを思い出しますね(笑)」と会場を沸かせたAKIRA。

 最後に「いよいよ明日公開になります。北原白秋さんと山田耕筰さんの激動の人生を、温かく感動するストーリーに仕上げました。100年以上歌い継がれる歌を作ったお二人がどんな人だったのか、どんな人たちが周りにいたのか、どんな時代だったのか、また、現代に生きる人たちへ反戦へのメッセージにもなる重要なポイントも込められています。ぜひ映画を観ていただき、周りの人にも勧めていただきたいです」とメッセージを送った。

映画『この道』
「この道」
1月11日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

<ストーリー>
九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。隣家の美人妻・俊子に気もそぞろ。逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚。その刹那、俊子は家出、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕作に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に…。

©2019映画「この道」製作委員会

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