広瀬すず「今はなつと同じように幸せ」朝ドラ『なつぞら』4・1スタート

ドラマ
2019年03月07日

『なつぞら』
 4月1日(月)スタートの連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合ほか)の第1週完成試写会が行われ、ヒロインを演じる広瀬すずをはじめ、粟野咲莉、松嶋菜々子、藤木直人、草刈正雄が登壇した。

 本作は連続テレビ小説100作目で、脚本家・大森寿美男のオリジナル作品。戦後、北海道で開拓者精神あふれた優しい大人たちの中で育ったなつが、開拓者精神と豊かな想像力を生かし、東京でアニメーションの世界に挑戦する姿を描く。なつの父の戦友で、なつの育ての親・柴田剛男を藤木が、その妻・富士子を松嶋が、富士子の父・泰樹を草刈が演じる。

 完成した第1週「なつよ、ここが十勝だ」を自宅で鑑賞したという広瀬は「幼少期のなっちゃんを演じた咲莉ちゃんを見て、誰よりも感情移入して一人で号泣してしまって、次の日メイクさんに『目腫れてるね』って言われました。いろんな人生があるって思いながら、今はなつと同じように幸せを感じながら日々を過ごしています」とあいさつ。

 松嶋ら柴田家の家族との撮影を聞かれると、「家族のシーンではいつも藤木さんが中心にいてくだって、松嶋さんと草刈さんは、気持ちを真っすぐにぶつけてきてくれるので、それに助けられています。特におじいちゃん(草刈)とのシーンでは子供のように甘えられる関係性がツボで、昨日も二人のシーンの撮影があってすごい幸せでした」と明かした。

 なつの子供時代を演じた粟野は、広瀬と共演はないものの、その印象を聞かれ、「広瀬さんは、会うたびにほっぺをぷにぷにしながら『ちゅるちゅるなっちゃん』て言ってくださって、それがとってもうれしいです」と一生懸命に答え、その受け答えに広瀬も思わず笑顔に。

 そんな二人のやりとりを見た松嶋は「二人ともとってもかわいくて、ちびなっちゃん(粟野)は女優魂がすごくてお芝居を納得いくまでやる頑張り屋さん。大きななっちゃん(広瀬)も頑張り屋さんで、天性の女優さん。安定感が半端じゃないです。よく支えてあげてくださいと言われるんですが、それを考えずに私は富士子としてなつと全力で対面できます」とヒロインの二人を絶賛した。

 すると藤木も「少しでも力になりたいって思っているんですけど、広瀬さんが現場を引っ張ってくれている」と。草刈も「すずちゃんと一緒に現場にいるととっても居心地がいいんです。僕にとってそれが一番で、撮影が長引いたりしても苦痛になりませんし、とってもいい感じでやらせていただいています」と語った。

 共演者から絶賛された広瀬は「ヒロイン発表会見の時にいろんな人に『100作目だからね!』『プレッシャー感じないでね!』って言われたんですけど、あんまり意識していなくて、まずはなつとして全力でいろんな気持ちを表現できることが自分にとっての力になると思っています」と力強く語った。

 昨年6月にクランクインし、撮影は北海道・十勝地方で行われた。広瀬は「1週目の一人で草原に立っているシーンでは、都内にはない景色、空気もすごい気持ちのいい中でお芝居ができたのが一番印象的。あとは二十歳を北海道で迎えたので一生記憶に残る誕生日になりました」と撮影を振り返った。

 最後に広瀬は「『一人で生きようと思うと寂しい。だからお互い支えあって生きている』というせりふがあるんですが、私たちがのびのびと過ごしている姿を通して何か届けられるものがあればいいなって思います。見てくださっている日本中の皆さんが、北海道の皆さんを応援できる、励ませるような作品になっていると思います」とPRした。

 連続テレビ小説『なつぞら』は4月1日(月)スタート。全156回の放送予定。