竹内愛紗インタビュー「おばあちゃんを説得するうち、決心が固まりました」『明日の約束』

特集・インタビュー
2017年12月07日

登場人物の過去や葛藤が明らかになり、ますます目が離せない展開となっているドラマ『明日の約束』(フジテレビ系(火)後9・00)。本作で“毒親”真紀子(仲間由紀恵)の娘・英美里を演じているのが竹内愛紗さん。初ドラマの感想や将来の夢、デビューのきっかけなどを語ってくれた。


自分と真逆の女の子をイメージして演じています

竹内愛紗さんインタビュー

◆本作が初ドラマですが、放送を見た周囲の反応はいかがでした?

友達やお兄ちゃんから、「いつもスマホいじってるね」って言われました(笑)。いろんな人に見られていると思うと、ちょっと恥ずかしいですね。なかなか慣れませんでした。

◆演じている英美里はどんな女の子ですか?

つらさや寂しさを1人で抱え込んでしまう子ですね。私はおしゃべりが好きで、友達からいつも笑顔だねって言われるので、自分と真逆の女の子をイメージして演じています。英美里はあまり感情を表に出さないんですが、ふとした表情やしぐさで心の中を伝えられたらうれしいです。

◆母・真紀子役の仲間由紀恵さんはどんな方ですか?

役柄は怖いですけど(笑)、実際は真逆と言っていいぐらい優しいです。好きな食べ物を聞かれたので、イチゴとオムライスと、キャベツの千切りと答えました。普通のキャベツも好きですけど、千切りにするとドレッシングが染みわたるからよりおいしいんです。

◆ドラマの現場で発見したことは?

昨年、スカウトされた後、ドラマの現場を見学させていただいたんですが、たくさんの人が現場にいたのでビックリしました。ドラマってこんなに大勢で作っているんだ、自分があの中でお芝居できるのかなって、ドキドキして。カメラの位置を変えて何回も同じお芝居をしたり、前後のシーンとのつながりもあるので、自分がどこに立ってどういう姿勢だったか、ちゃんと覚えておかないといけないんです。テレビを見ているだけでは分からないことがたくさんあって、すごい世界に飛び込んだと思います。

◆女優というお仕事に興味を持ったきっかけは?

事務所の方が声をかけてくれるまで、考えたこともありませんでした。そこから10か月ぐらい、いろいろなお話をしていただいて、だんだん前向きになれた感じです。お母さんは「好きなことをやったらいい」ってすぐ背中を押してくれたんですけど、おばあちゃんに大反対されたんです。頑張って説得するうちに、決心が固まりました。

◆それまでの夢は何だったんですか?

吹奏楽部でトロンボーンをやっていたので音楽関係の仕事ができたらいいなって思っていましたけど、漠然としていましたね。トロンボーンは子供のころからずっとやっていたので、今でも無性に吹きたくなるときがあります。一応、マイ楽器を持っているんですけど、なかなか吹く場所がないんですね。地元だったらあまり人がいないので、気軽に土手沿いで吹けたりしたんですけど(笑)。今、音を出しても大丈夫そうな場所を探し中です。

◆将来、どんな作品をやってみたいですか?

毎朝、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が好きで、自分も高畑充希さんのように元気や勇気を与えられるようになりたいです。あとは普段の自分に近い、明るい高校生の役。映画「スウィングガールズ」みたいな青春ものに憧れます。ずっと吹奏楽をやっていたので、音楽を題材とした作品は気になります。「響け!ユーフォニアム」も好きで、小説や漫画、アニメも全部見ました。

◆意外とアニメも見るんですね。

はい。10月期は『おそ松さん』の2期と『銀魂』の新シリーズが好きでした。ちなみに『おそ松さん』は末っ子のトド松が好きです。かわいいし、もし一緒に買い物に行ったら服とか選んでくれそうだなって。勝手なイメージですけど(笑)。

 

■PROFILE

●たけうち・あいさ…2001年10月31日生まれ。福島県出身。AB型。2017年、「Y!mobile」のCMでデビューし、『明日の約束』でドラマ初出演。映画「リベンジgirl」が12月23日(土・祝)、「犬猿」が2018年2月10日(土)公開。 趣味は乗馬、音楽鑑賞。特技はトロンボーン、バスケットボール、バレーボール。
 
●photo/関根和弘 text/小山智久